ウッドデッキの大きさで後悔する理由は?失敗しないポイントと素材の選び方も解説

ウッドデッキの大きさで後悔する理由は?失敗しないポイントと素材の選び方も解説

「ウッドデッキを広くしすぎて掃除が大変…」
「ウッドデッキを狭くしすぎて憧れのバーベキューができない…」
このように、ウッドデッキの大きさに関連する後悔を抱える人は少なくありません。

本記事では、ウッドデッキの適切な大きさの選び方について解説しています。

記事のはじめではどういった場面で後悔を抱えてしまうのか紹介し、その上で適切な選び方のポイントを解説します。
ほかにも、素材選びなどウッドデッキで感じやすい、後悔する瞬間と対策についても紹介しますので、ウッドデッキ付きの住まいを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

適切な広さを選択するためのカギは「何に使うのかを明確にすること」「ウッドデッキを建て慣れたハウスメーカーに依頼すること」です。
どうしてこの2点が重要になるのか、考えながら見てみてくださいね。

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ウッドデッキの大きさで後悔する理由

ウッドデッキの大きさで後悔を抱える理由は様々ありますが、主には「広くしすぎた場合」「狭くしすぎた場合」に後悔を感じます。
具体的にどんな理由が挙げられているのか、確認してみましょう。

広くしすぎて掃除が大変

ウッドデッキを広くしすぎて、掃除が大変になったと感じたとき後悔を感じるでしょう。

屋根がついている場合でも、ウッドデッキは基本的に「外」です。雨に濡れたり空気中のチリが積もったりすることで、汚れやホコリが付着します。
適度な広さであれば負担にはなりませんが、広すぎる場合は掃除することに大変さを感じるかもしれません。

特に裸足で使用することを前提にウッドデッキを設けた場合は、足に汚れが付着することを防ぐために、濡れた雑巾などで拭き掃除を行う必要があります。

広くしすぎてデッキ下部の雑草が取れない

ウッドデッキを広くしすぎた場合、デッキ下部の雑草が生えてきたときに手入れの大変さを感じるでしょう。

デッキがあることである程度デッキ下部の地面への光が遮られますが、完全に遮ることはできません。
飛来してきた植物の種子が芽吹いて成長するには十分な明るさです。
デッキがコンパクトであれば手が届くため雑草を根から取り去ることもできますが、奥行きのあるウッドデッキにした場合は、潜り込んで雑草を抜かざるを得ない可能性があります。

広くしすぎてデッキ下部に落ちた物が拾いづらい

デッキ下部に物を落としたときも、デッキ下部へのアクセスについて後悔を抱えます。
奥行きの浅いデッキであれば、表側から手を伸ばせば落としたものをすぐに拾えるでしょう。
しかし奥行きがしっかりある場合には、落とし物を取りに行くためにデッキの下に潜り込む必要があります。

特に幕板(装飾のためにウッドデッキの下部を隠すように貼り付ける木材)を取り付けている場合は、そもそもデッキの下部に潜れないケースもあります。

広くしすぎて庭(地面の部分)が不足した

広々としたウッドデッキに憧れを抱く人の中には、庭いっぱいにデッキを広げる人もいるでしょう。
しかし、地植えのガーデニングや子どもの砂遊びなど、庭(地面の部分)を利用する場面が多いことに住み始めてから気が付きます。
庭(地面の部分)が足りないと感じたときも、広くしすぎたウッドデッキに後悔を感じるかもしれません。

撤去・縮小する場合も手間や費用が必要になることから、庭とウッドデッキのバランスを考えることが大切です。

広くしすぎて庭を通行しづらくなった

ウッドデッキを広くしすぎた場合、庭を通行しづらいと感じるケースもあります。
建物の端から端に移動する場合に、ウッドデッキがなければ直線で容易にたどり着ける場合も、デッキがあることで大きく迂回して移動しなければいけません。

そのほかにも、脚立を持っているときに移動しづらい、庭に一時的に車を置きたいのにデッキがあって通行できない、といった弊害が生じる場合があります。

広くしすぎてメンテナンス・交換費用が高くなった

メンテナンス費用が高額になった際も、ウッドデッキの大きさに対して後悔を抱える可能性があります。

天然木のウッドデッキは、雨や太陽光を受けることで徐々に劣化します。
劣化の速度を抑えるために、ウッドデッキには耐候性の塗料を塗布します。
木や塗料の種類によって塗布する間隔は3~5年と言われており、再塗装の手間と費用が必要です。

ウッドデッキの面積が大きくなるほど塗装費用は高くなりますので、設置にかかる費用に加えてメンテナンスにかかる費用も見積もる必要があります。

広くしすぎて室外機を置く場所がない

エアコンなどの設備工事は木工事が完了したあとに行われます。
ウッドデッキの面積を広く取りすぎて、エアコンやエコキュートの室外機など外部に置く設備と干渉する場合も後悔につながります。

ほかにもカーポートやV2H(電気自動車のバッテリーを建物の電源として利用するシステム)といった車に関連する設備と干渉しないよう注意しましょう。

広くしすぎて立水栓を置く場所がない

ウッドデッキを広くしすぎて置き場所に困る設備は、立水栓にも当てはまります。
立水栓とは、建物の外に配置する水道の蛇口で、庭の散水や車の洗車など幅広く利用します。
ウッドデッキの周囲でも、バーベキューの後片付けやデッキの掃除など、様々な場面で利用できるでしょう。

しかし利用するためには、立水栓の前に人が立つスペースが必要です。
スペースを確保できなかった場合は、立水栓をデッキから離れた場所に設置せざるを得ず使いにくさを感じてしまうかもしれません。

狭くしすぎてバーベキューやプールができない

ここまでは、ウッドデッキが広すぎる場合に生じる後悔を紹介してきましたが、ここからはウッドデッキが狭すぎる場合に生じる後悔を紹介します。

ウッドデッキが狭すぎる場合、バーベキューやプールをデッキの上で行おうとしても必要な広さを確保できない場合があります。

バーベキューコンロやプールの大きさにもよりますが、最低限、製品とその周りに人が利用するだけの余裕幅を見込まなければいけません。
製品が入るギリギリの寸法でウッドデッキを作った場合、使いづらさから使用頻度が低くなってしまう恐れがあります

狭くしすぎて趣味を楽しめない

ウッドデッキを使用する場面は、バーベキューやプールといったみんなで集まるレジャーの時だけではありません。
釣り竿のお手入れ、バイクの整備、登山用具を洗う時など、あらゆる趣味でウッドデッキの便利さを認識するでしょう。

一方で、十分な広さを確保できなかった場合は趣味を楽しめない可能性があります。
例えば釣りであれば釣り道具を広げるのに必要なスペースを確保できない場合もあり、バイクの場合は工具や交換部品などを広げられないかもしれません。

狭くしすぎて洗濯物や布団を干しづらい

 

狭くしすぎて後悔するケースは、遊びやレジャーの時だけではありません。
日々の洗濯物や布団の日光浴などにウッドデッキを使用する場合もあるでしょう。
ウッドデッキが狭すぎる場合は、洗濯物や布団を干せない・干しづらい場合があります。

特に、基本的に外で洗濯物や布団を干すように想定している場合は、十分な広さのウッドデッキを設けなければ干し場が不足するでしょう。

ウッドデッキの大きさについて、こうした様々な後悔を抱える可能性があります。
では、どうすれば後悔を抱えずに満足できる大きさのウッドデッキを実現できるのでしょうか。

後悔しないウッドデッキの大きさの選び方

続いて、ウッドデッキの大きさに関する後悔を避けるための方法を紹介します。
事前に把握して、「ウッドデッキが広すぎた」「ウッドデッキが狭すぎた」どちらの後悔も避けられるようにしましょう。

具体的な使い方をイメージすることが大切

最も大切なことは、ウッドデッドの具体的な使い方を想像することです。
これまでに紹介したウッドデッキの大きさに関わる問題は、ほとんどが家を建てた後の生活を想像し足りなかったことによって起こるものです。

ウッドデッキの使用用途を全て書き出した上で、諸々の使い方に必要な広さ、使い終わった後の片付けに必要な大きさを想像してみましょう。

使用目的に合った広さのウッドデッキを作る

具体的に、ウッドデッキを使用する場面として代表的なものを挙げてみましょう。

洗濯物を干す場合

まずは実用的に洗濯物を干す場合です。

洗濯物は、家族の人数や洗濯物を干すタイミング・回数などによって必要なデッキの広さは大きく変わります。

例えば、夫婦2人に加えて子どもと過ごす場合は、週末や突発的な泥汚れなどに備えて、普段の洗濯量に余裕幅を持たせた干し場を想定するとよいでしょう。

また、洗濯物は干し方も考慮する必要があります。
デッキから乗り出すようにして物干し竿をかける場所を設ける場合は、デッキの幅はコンパクトでもよいかもしれません。一方で、物干し台など洗濯物干しのグッズをデッキの上に広げて洗濯物を干す場合は、人が立って作業する場所に加えてグッズを置いて広げる場所も必要になることから、十分な広さが必要になります。

布団を干す場合

洗濯物と同様に布団を干す際にウッドデッキを使う場合を想定しましょう。
洗濯物を干す場所は考えていても、布団を干す場所までは確保していないケースが多いものです。

布団は、敷布団に加えて掛け布団と毛布など、多くの干し場を占有します。
さらに家族の人数が多い場合は、その分必要なスペースが広がりますので、十分な広さを確保する必要があります。

物干し竿を渡す場所を確保することのほか、布団を干すため収納可能な物干し台を利用する、子どもの落下防止用の手すりを利用するなど、干し場を増やす工夫はたくさん存在しますので、検討を重ねてみましょう。

バーベキューをする場合

広々としたウッドデッキで週末にバーベキューを行いたい場合は、バーベキューコンロを広げるスペースやテーブルを広げるスペース、人が座るイスやベンチを置くためのスペースなど、想像よりも広い場所を確保する必要があります。

バーベキューの最中に使う場所だけではなく、一式の道具を収納する外倉庫や洗うためのスペースも確保しておくと利便性が高まります。

プールを利用する場合

子ども用のプールをウッドデッキに広げて、夏の暑さを乗り切りたいと考える子育て世帯もあるでしょう。

プールを広げる場所として利用する場合の考え方はバーベキューと変わりません。
プール本体を置くために必要な広さを確保した上で、プールの周囲にイスやテーブルを置く場所を確保する必要があります。

注意しておかなければいけないのは、使用するプールの大きさが年々大きくなることです。
将来、大きなプールを購入して利用する可能性がある場合は、ウッドデッキを大きくするか地面の部分に十分な広場を確保しておく必要があります。

ガーデニングに利用する場合

ウッドデッキでは、花や野菜などを育てるガーデニングを趣味として行う場合もあります。

ガーデニングを行う場合は、どんな種類の植物を育ててみたいのか具体的に想像する必要があります。花や野菜、植物の種類によって必要となる土の高さや量が異なるからです。

具体的に想像できない場合は、プランターやコンテナなどを使用したデッキやベランダを主体としたガーデニングの本を読むことをおすすめします。
どのような植物を育てたいのか、どんなデッキにしたいのかを具体的に実例から想像できるからです。

園芸を行う場合も、土やスコップなど園芸用品を収納しておく場所を確保する必要があります。

ゆったり日向ぼっこを楽しむ場合

家族で休日にゆっくりとウッドデッキで日向ぼっこしたいという場合もあるでしょう。
この場合も、想像しているよりも広めのウッドデッキを確保する必要があります。

気軽にレジャーシートなどを敷いて横になる場合でも、しっかりとイスやテーブルを用意してくつろぐ場合でも、人が横になるための面積というのは想像以上に大きいものです。
複数人になればなおさらです。

また、屋根の下にデッキを配置する場合、屋根の陰に入ってしまうことから、日の当たる場所でくつろぎたい場合は、季節ごとに日の当たる部分を計算してデッキの位置を決める必要があります。

デッキだけでなく、庭や駐車場に必要な広さも想定する

庭(地面の部分)や駐車場、門扉など、外構に必要な広さや使い方も想像してみましょう。

建物本体・ウッドデッキの施工が完了した後に外構工事は着手されます。
外構工事を始める段階でウッドデッキを広げすぎたことが判明したとしましょう。
庭や駐車場などの外構に必要な広さを確保できないことが分かっても、取れる対策はウッドデッキを切ることくらいしかありません。

デッキと外構部分の比率は、建物やデッキの計画を立てる段階で決めておく必要があるのです。

室外機や立水栓を置く場所を想定してデッキの広さを決める

ウッドデッキと外構の関係だけではなく、室外機や立水栓といった外で使用する設備についても取り合わせを考えておく必要があります。

設備を配置するにあたって必要な広さを確保した上で、設備の可動効率や使い勝手を考慮します。
例えば、エアコンやエコキュートといったヒートポンプ設備の前には、メーカーごとに定めた離隔距離を確保する必要があります。
確保できない場合、期待した稼働効率が得られず電気代が高くなったり、エアコンの温度が設定温度に達しなかったりと問題につながる可能性があります。

引用:Panasonic エアコン室外機の設置スペースと設置条件は

奥の方に手が届くように点検口を配置する

奥行きの広いデッキを設置する場合は、点検口を配置することも考えましょう。
点検口は、デッキの一部に大人が入るほどの進入口を設けたもので、デッキ下部の雑草を抜いたり再塗装を行ったりするなどのメンテナンスの際に利用します。

設けることでデッキの奥の方まで簡単に手が届くようになりますので、設置を検討してみましょう。

掃除やメンテナンスのことも想像して広さを決める

どんな使い方をするのか、という観点とともに掃除やメンテナンスといったお手入れのことも想像することをおすすめします。

ウッドデッキを使う以上、ホコリなどを掃く日常的な掃除や耐候性塗料の再塗装といったメンテナンスは欠かせません。
メンテナンスは一つ一つの木材に塗布する必要があるため、DIYで行うと想像よりも時間や手間がかかります。
業者に依頼する場合も手間に応じた費用を支払う必要があるため、ウッドデッキを広くしすぎるとメンテナンスの費用も高くなる可能性があります。

自分たちで手入れできる範囲はどの程度なのか、業者に依頼する場合の費用はどの程度なのか、設計の時点で把握しておくことをおすすめします。

ウッドデッキの広さについて、こうした考え方を導入することで後悔や失敗を避けられる可能性があります。
事前に把握して、適度な大きさのウッドデッキで快適な暮らしを手に入れましょう。

ウッドデッキの素材選びで後悔しないためのポイント

ウッドデッキで後悔を抱えやすいポイントは、広さの面だけではありません。
素材選びを失敗して後悔するケースもありますので、後悔を避けるポイントを解説します。

雨に濡れる場所は定期的な再塗装が必要と認識する

ウッドデッキに使用される木は、太陽光や雨水によって劣化が進む素材です。
デッキの劣化を遅らせるために定期的な再塗装が求められることを認識しましょう。

再塗装を業者に依頼する場合は、塗料に加えて職人の手間賃がかかることから一定の費用が必要です。多少の塗りムラを許容できる場合はDIYで塗装する手段もありますので、ウッドデッキに塗布した塗料の種類を施工したハウスメーカーや外構屋さんに聞いてみましょう。

雨に濡れる場所は擬木・硬木を用いる

ウッドデッキは屋根があり雨に濡れない箇所と、屋根がなく雨に濡れる箇所の間で劣化の具合に差が生じます。
雨に濡れる場所の方が再塗装・交換のサイクルが早くなることから、メンテナンスの手間を減らしたい場合は天然木(スギ・ヒノキなど)でなく擬木・硬木(アイアンウッド)を利用することを検討してみてください。

擬木とは、耐候性のあるプラスチックを主原料にしたデッキ材で、天然木と比較して耐候性が高く、メンテナンスも不要であることからウッドデッキに最適な素材です。
近年は木粉を混ぜて質感を高めた製品も登場していますので、擬木のサンプルを見て検討してみましょう。

硬木とは、一般的にウッドデッキに利用されているスギやヒノキとは異なる、イペ材やウリン材といった樹種を利用した木材です。海外では水辺(桟橋など)で利用されている実績もあり、雨に降られても劣化しづらい特徴を持っています。

こうした製品を利用することで、メンテナンスの手間や費用を節約できる可能性があります。

木の種類によっては”ささくれ”が発生しやすい

ただし、硬木を利用する場合は、ささくれの発生に注意する必要があります。
ささくれは木が劣化した際に、木の繊維が針のように尖って露出する現象で、ささくれの長さによっては人に刺さる場合も考えられます。特に子どもが遊んでいるときは注意が必要です。

木材の種類だけでなく、木材の保管状況や伐採からの年数など、様々な条件が重なってささくれは発生しますので、依頼を予定しているハウスメーカーや外構屋さんが使い慣れている木材を選択することをおすすめします。

ウッドデッキに加えてタイルデッキも検討する

擬木や硬木など、ウッドデッキというジャンルの中で悩むことも大切ですが、同時にタイルデッキの利用も検討してみましょう。

タイルデッキはメンテナンスフリーで、再塗装等の手間がかからない点が強みです。
一方で夏場は熱を持ちやすく、裸足では利用できない点など、ウッドデッキと異なる性質を持っています。

デッキといえばウッドとは考えずに、柔軟にウッドデッキとタイルデッキを検討してみましょう。
どちらにするべきか悩んでいる方は、こちらのコラムもおすすめです。
ウッドデッキとタイルデッキの違い、おすすめはどっち?メリット・デメリットを比較!

検討している素材を使用したデッキを見てみる

素材を選択する際は、使用を検討している素材を利用したウッドデッキを実際に見ることをおすすめします。
見た目や手触り、歩いたときの感触は木の種類によって異なります。理想のウッドデッキを作るためには、ご家族に合った木の種類を選定することが大切です。
ウッドデッキを利用した見学会にたくさん参加して、希望に合致する樹種を見つけましょう。

【三重県のハウスメーカー サティスホームの見学会情報】

デッキを施工し慣れた業者に依頼する

最後に、木の種類についてもっとも重要なことは、ウッドデッキを施工し慣れた業者に施工を依頼することです。

ウッドデッキやタイルデッキなどの外部デッキは、設計・施工や材料の選定に一定の経験が必要です。経験が不足している場合は、早めに劣化が進んだりささくれ立ったりと問題が生じることがあります。

一方で経験を積んでいる業者であれば、素材についてのみならず大きさや位置、使い勝手がよくなる工夫などを適切に考えてくれます。
検討しているハウスメーカーの施工事例を確認して、デッキの建築経験が多い業者を探しましょう。

【三重県のハウスメーカー サティスホームの施工事例】

ウッドデッキでよくある失敗とその対策

記事の終わりに、ウッドデッキを設ける場合によくある失敗とその対策を紹介します。
後で知ると「こうしておけばよかった…」と後悔につながりますので、ぜひ設計・施工前に知っておきましょう。

通行人の視線が気になって使用頻度が低くなる

1つ目は通行人からの視線が気になって使用頻度が低くなることです。
前面道路を通過する車や通行人から見られていては、広いウッドデッキを持っていても心からくつろぐことはできないでしょう。

対策:視線の発生源を想定して目隠しや植栽を施す

対策は視線の発生源を想定したうえで目隠しをすることです。
隣家の窓、車、通行人など視線を感じる原因は限られています。
こうした場所に事前についたてを立てたり、腰よりも大きくなる植栽を植えたりすることで視線を遮り、くつろぎのウッドデッキを手に入れましょう。

庭との段差が大きくて庭に下りづらい

2つ目は、庭との段差が大きくて下りづらいことです。
ウッドデッキは建物の床高さと同じ高さにするケースが多いですが、この場合庭(地面)との間に60cmほどの段差ができることになります。
リビングとの一体感は得られるものの、日常的な上り下りが面倒になる高さではあります。

対策:ステップや階段を設けて使いやすく。または低めのデッキにする

庭との落差を収めるためには、ステップや階段を設けるか、デッキの高さを低くする方法があります。

ステップや階段があれば気軽に庭にアクセスできますし、デッキ全体の高さを下げれば万が一デッキから子どもが落下したときにも安心です。
ただし、デッキを下げるとメンテナンス性や収納力が失われるため、デッキの中に高い場所と低い場所を作るなど工夫を講じる必要があります。

雨の日に使えない・洗濯物を干せない

基本的にウッドデッキで洗濯物を干す計画であったのに、雨や雪の日にウッドデッキが使えないという後悔も聞かれます。
洗濯物に限らず、子どもが外遊びをする場所として期待していたのに、使用できる日数が少ない場合は必要性に疑問を持つかもしれません。

対策:屋根を大きく伸ばすように設計・オーニングを配置

天候に関わらずウッドデッキを利用したい場合は、屋根を大きく伸ばすように設計しましょう。
大きな屋根があれば、雨の強い日でもウッドデッキを利用できます。
夏の暑い日差しを遮る効果も発揮しますので、ウッドデッキを利用する日数を増やせるでしょう。

なお、冬季に日光を室内に取り込みたいというケースもあります。
この場合は、可動式で開閉可能なオーニングやサンルームの設置を検討してみてください。

ウッドデッキ下部から雑草が生えてくる

ウッドデッキには、通風を確保し木材を乾燥させるためにすき間を設けます。
しかし、すき間を通り抜けるのは太陽光や風だけでなく、植物の種子も通り抜けます。
ウッドデッキの下から生えてくる雑草は取りづらく、夏場は成長も早いため広いウッドデッキを設けたことに後悔を感じる可能性があります。

対策:土間コンクリートや防草シートを施工する

「後悔しないウッドデッキの大きさの選び方」の項で紹介した点検口を設ける方法のほかに、雑草対策として土間コンクリートや防草シートを施工する方法が挙げられます。

防草シートは、設置費用自体は安価なものの、耐用年数を過ぎると朽ちて再度施工する必要があります。
一方の土間コンクリートは、ウッドデッキを施工する前に下地としてコンクリートを施工します。費用はかかるものの、半永久的に効果を発揮して雨のあとの乾燥も早いことから、雑草対策に大きな効果を発揮するでしょう。

デッキと庭の段差で子どもがケガすることが気になる

ウッドデッキは一般的にリビングと同じ高さで施工され、そのままだと地面とのあいだに60cmほどの段差が生じます。
60cmと聞くと低いように感じるかもしれませんが、実際に立ってみると大きめの落差で、「子どもが落ちたらどうしよう」と不安に感じる場合もあります。

対策:デッキの周囲に手摺やフェンスを設置しておく

ウッドデッキは周囲に手すりやフェンスを設置できます。
周囲を手すりで囲んでおき、庭に下りるための場所のみ階段を設けておけば、安全で利便性も高いウッドデッキを実現できるでしょう。
手すりは布団や趣味の道具を干す場合にも広く使えますので、実用性も確保できます。

夜間やプールの使用時や掃除のとき、水道や電気がないことに気づく

広々したウッドデッキを作ったのに、水道や電気を設置し忘れた場合も後悔を感じます。
夕方からバーベキューをするときやプールの空気入れに電動を使用するときの電源、ウッドデッキの掃除をするための水道。
様々な場面で外部の水道と電源は必要になります。

対策:立水栓やコンセントを適切な位置・個数配置する

水道や電源の確保については、立水栓や外用のコンセントを忘れずに配置するしかありません。

後付けすると外壁の外観が悪くなったり、使い勝手の悪い場所に設置せざるを得ないことから、必ず設計の段階で盛り込むことが大切です。

なお、ウッドデッキの施工に慣れた業者であれば何も言わずにコンセントや水道を配置してくれますが、適切な位置や個数は家族の過ごし方によって異なりますので、平面図や配置図を見ながら位置を動かしたり増減させてみましょう。

【サティスホームでは…】
外部コンセント×2、水道(散水栓・立水栓)が標準で付きます。位置はお客様と一緒に図面を見ながら決めています♪もちろん追加も可能です!

デッキの下部に虫が住み着いてしまった

ウッドデッキの下部は乾燥してはいるものの雨風を凌ぐことができる、生き物の生息しやすい環境です。
大きなウッドデッキを設けると、虫が住み着いてしまったというケースもあるようです。

対策:虫が住み着きにくい環境を整える

デッキ下部に虫が住み着くことを防ぐには、虫が住み着きにくい環境を整えることが大切です。

具体的には、土間コンクリートを施工して土の部分をなくし乾燥させる。適度な間隔でデッキ下部の掃除を行い落葉などを掃き出すことなどが挙げられます。
ダンボールや木材などを収納しておくと虫のすみかになる恐れもありますので注意しましょう。

まとめ:ウッドデッキの大きさで後悔する理由と失敗しない選び方

これから新築で家を建てる際にウッドデッキを設ける希望を持つ方に向けて、ウッドデッキの大きさで後悔する理由と失敗を避ける選び方について紹介しました。

ウッドデッキは以下の様々な用途に利用できます。

● 子どもが遊ぶ場として
● バーベキューやパーティーの場として
● 趣味の時間を楽しむ場として
● ゆったり家族の時間を過ごす場として
● 洗濯物や布団を干す場として

一方で太陽光や雨風にさらされることから、大きくしすぎると日々の掃除やメンテナンスのときに疲れてしまったり費用を要したりと後悔を抱えることもあります。

こうした後悔を防ぐために重要な点は2つです。
1つ目は使用目的に合った広さにすること。2つ目はウッドデッキを建て慣れたハウスメーカーに依頼することです。

使用目的に合った広さであれば、広すぎることで生じる掃除やメンテナンスでの後悔を防げます。一方で過剰にコンパクトにしすぎて本来の使用目的を達成できない事態も避けられるでしょう。

また、ウッドデッキを建て慣れたハウスメーカーであれば、使用目的に合った広さや庭とのバランスを提案してくれて、適度な広さについて相談できます

ウッドデッキの広さについての後悔を防ぐためには、ご家族でウッドデッキをどのように利用するのか目的を明確にしたうえで、ウッドデッキを建て慣れたハウスメーカーを探すことが大切です。

弊社サティスホームでは、ウッドデッキからタイルデッキまで、外と中をつなぐ役割を持つデッキを多数施工しています。
三重県内(または愛知県弥富市付近)でウッドデッキのある住まいを検討中の方は、ぜひお気軽にサティスホームまでご相談ください。

 

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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