「ウッドデッキとタイルデッキ、どちらを選択するべきだろう?」
注文住宅の計画を立てる中で、外構のことを考えると必ず直面すると言っても過言ではない問題です。
ウッドデッキを選択する場合とタイルデッキを選択する場合とで、見た目のデザインや使い心地が大きく変わることから簡単に決めることはおすすめしません。
そこで本記事では、以下の事柄について解説します。
● ウッドデッキとは?タイルデッキとは?
● ウッドデッキとタイルデッキの違い
● ウッドデッキとタイルデッキ、それぞれのメリット・デメリット
● ウッドデッキとタイルデッキの選び方のポイント
それぞれの特徴を正しく把握するとともに、どちらが家族の使い方に合っているかを考えてみましょう。
なお、どちらを選択する場合も気をつけておきたい注意点や取り扱ううえで知っておきたい工夫も紹介しますので、合わせて参考にしてください。
ウッドデッキとタイルデッキの基本知識
はじめに、ウッドデッキとタイルデッキ、それぞれどういったデッキを指すのか、基本的な知識をお伝えします。
ウッドデッキとは?
ウッドデッキは、天然の木や擬木(天然木に似た質感を実現したプラスチック素材)を利用して作られる屋外の床(デッキ)を指します。
家の外、特にリビングと庭の間に設けられることが多く、室内と庭とを結びつける役割を果たします。
木特有の温かみや素朴な風合いで、「どんなどんな外観デザインにもマッチする」点が特徴的です。
たとえば純和風の家では縁側として利用されたり、洋風の家ではホームパーティーを開くような広いウッドデッキを設けることもあります。
タイルデッキとは?
タイルデッキは、天然石やタイルなどの硬質な素材を利用して作られる屋外の床を指します。
ウッドデッキと同様にリビングと庭の間に設けられることが多く、屋外空間を装飾すると同時に実用的な空間として利用することも目的に挙げられます。
ウッドデッキとの主な違いはサンダルなど、外用の履物を使用するかどうかです。
ウッドデッキは一般的に裸足や靴下で利用するのに対して、タイルデッキは一般的にはサンダルや靴を履いて利用します。
また、建材メーカーごとに多様なデザインの製品が販売されていて、個性的なデザインのデッキを実現したい場合におすすめできます。
ウッドデッキとタイルデッキの違い
こうした特徴のあるウッドデッキとタイルデッキですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
分かりやすく表にまとめましたので、違いが気になる人は参考にしてください。
項目 | ウッドデッキ | タイルデッキ |
素材 | 天然木・擬木など | 天然石・タイルなど |
耐久性 | 10年前後で交換が必要 (素材・設置場所によって大きく異なる) |
半永久的 (目地の補修・交換は必要) |
メンテナンス性 | 定期的に再塗装が必要 | 目地の補修・交換のみ |
費用 | 比較的安価 | 比較的高額 |
DIY・拡張性 | 比較的容易 補修も可能 |
難しい |
外観 | 自然・素朴な雰囲気 デザインが少ない |
スタイリッシュ・モダンな雰囲気 デザインが豊富 |
滑りやすさ | 滑りづらい | 製品によっては滑りやすい |
夏場の熱さ | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
なお、選択する製品や設置場所によって特徴が異なる場合がありますので、実際に選択する際にはハウスメーカーや外構業者との意見のすり合わせを行う必要があります。
ウッドデッキとタイルデッキのメリット
ウッドデッキとタイルデッキについて簡易的な比較表を見てきましたが、さらに具体的にそれぞれの違いを確認していきましょう。
ウッドデッキのメリット
まずはウッドデッキのメリットについて確認します。
ウッドデッキを選択する人は、どういった理由で選んでいるのでしょうか。
天然木独特の暖かな風合いがある
ウッドデッキには、木が持つ特有の暖かな風合いがあります。
穏やかなアースカラーの色合いは周囲の環境と調和しやすく、人工物である建物と、自然のものである芝生や庭木とを上手く結びつけてくれるでしょう。
外観だけでなく、手や足で触れると特有の柔らかさ・手触りを持つことから、座ったり横になったりと休日にリラックスするための最高の場所を提供してくれます。
天然木特有の経年変化が美しい
ウッドデッキは、木特有の経年変化が感じられる点もメリットです。
雨風に当たるとウッドデッキは徐々に経年変化していきますが、再塗装など適切なメンテナンスを施すことで、独特のツヤや深みのある色合いを獲得することができます。
こうした質感の変化は樹種や塗装などによっても異なり、使い続けることでオンリーワンのデッキが完成します。
家族とともに変化していくデッキに愛着も湧くでしょう。
タイルデッキと比べて安価であることが多い
ウッドデッキに使用される材料は、タイルデッキに使用されるコンクリートやタイルといった素材と比べて低コストで入手できます。
また、下地となる基礎を作ったあとにタイルを貼り付ける、といった手間を省くこともできるため、材料の面でも手間の面でも工事費用を抑えられるでしょう。
ただし、ウッドデッキの下に土間コンクリートを設けたり、流通量の少ない木材を使用した場合など、施工費用が逆転する場合もある点には注意が必要です。
直射日光に当たっても素足で歩ける
ウッドデッキは熱を伝えにくい性質を持っているため、太陽光が直接当たる場所であっても靴やサンダルを履かずに歩ける点はメリットといえるでしょう。
子どもやペットが利用する場合にヤケドの発生を防ぐことにもつながり、大人も安心してウッドデッキでくつろげます。
一方でタイルデッキやコンクリートのテラスであれば、靴やサンダルを履かなければヤケドをしてしまうほどの熱さになることもあります。
なお、盛夏の日中の太陽光を受けた場合は、ウッドデッキであっても高い温度になる場合もありますので、夏の利用時には注意が必要です。
気軽に外に出られるエリアができる
素足でも気軽に出られる点はウッドデッキの大きなメリットです。
ウッドデッキがあることで家族が外に出る頻度も増えて、庭との距離が近くなることが期待されます。
子どもの遊びからガーデニング、自転車の手入れといった趣味まで、幅広く利用できる点もウッドデッキの特徴です。
リビングからウッドデッキ、ウッドデッキから庭と、心地よい緩衝帯を設けることで外と中の心理的な距離を縮めましょう。
寸法や大きさをカスタマイズできる
ウッドデッキは、寸法や形状を柔軟にカスタマイズできる点も魅力的です。
使用する木材の寸法や本数を調節することで、土地や建物に合わせて自由にデッキの形や寸法をカスタマイズできます。
たとえば坪庭や勝手口前のデッキなど、小空間であっても適した高さ・寸法のデッキを作れるでしょう。
加えて、固定せずに動かせるベンチや植栽を施せる花壇、庭に降りていくための階段といった細かなオプションを実現することもできます。
ウッドデッキを施工した後に改善したい点があれば、デッキを加工することで理想のデザインに近づけることができるでしょう。
破損しても容易に交換できる
修理やメンテナンスを行いやすい点も、ウッドデッキのメリットといえます。
ウッドデッキを構成する部材は単純な長方形の木材で、部分的に破損しても同じ寸法の新たな木材を用意すれば簡単に取り替えることが可能です。
このため、部分的な破損でデッキ全体の修理や交換をする必要はありません。
また、部分的な交換であれば、同じ寸法の木材を用意しビス止めを行うことで、DIYで補修できる点もメリットといえるでしょう。
外部にデッキを設置する以上、劣化や破損は避けられません。
維持管理のしやすさは長くデッキを使い続ける上で大きなメリットに数えられます。
タイルデッキのメリット
続いてタイルデッキのメリットを紹介します。
硬質で石材のような特徴を持つタイルデッキのメリットは何なのでしょうか。
水洗いで汚れを落とせて掃除が楽
タイルデッキの大きなメリットのひとつは、水洗いで汚れを落とせることです。
なめらかで硬質な表面をしているタイルデッキは、汚れや液体が染み込みにくいため、日常生活で生じる汚れは水で洗い流すだけで簡単に綺麗になります。
タイルは耐水性が高い点も魅力のひとつに挙げられ、高圧洗浄機などを利用しても問題ありません。
大きな面積のタイルデッキを設けても時間と体力を使わずに綺麗に洗浄できる点は大きなメリットです。
太陽光や雨にさらされても色褪せが起こりにくい
粘土や石などを主な原料として高温で焼成されるタイルは、高い耐候性と耐久性を持っています。
長期間太陽光にさらされたり雨に濡れたりしても、色褪せなどの劣化が起こる心配は少ないでしょう。
長期間性能を維持できると同時に、優れたデザインも保ち続けられるため、再塗装などのメンテナンスも基本的には行う必要がありません。
再塗装などにかかる費用も必要なく、手間もかからない点は非常に嬉しい点です。
建材メーカーごとに豊富なデザインがある
タイルデッキは、デザインが豊富に用意されている点もメリットに挙げられます。
タイルを販売している建材メーカーは数多く存在しており、メーカーごとに異なる色味、模様、寸法、機能の商品が販売されていて、好みのデザインや機能性を持つ製品を選択できます。
一般的にスタイリッシュな外観の住まいに似合うとされるタイルデッキですが、素朴な風合いのタイルを選択することで温かみのある雰囲気の住まいでも雰囲気を合わせてデッキを作れるでしょう。
テーブルやイスを設置しやすい
タイルデッキはウッドデッキのように隙間が開けられておらず、平滑な仕上がりになっている点が特徴的です。
広く平面的なため、テーブルやイスといった屋外でくつろぐためのアイテムを簡単に置ける点はメリットに数えられます。
また、硬質なタイルは、テーブルやイスといった家具類を置いても床面が傷つかない点もメリットです。
床面のメンテナンスのことを気にせずに、パーティーや各種の遊びを楽しめるでしょう。
デッキの下に物が落ちる心配がない
平滑な仕上がりが特徴的なタイルデッキでは、デッキの下部に物が落ちる心配をせずに済みます。
ウッドデッキであれば、木材同士のあいだに隙間を開けることから、小物がデッキ下に落ちることがあります。
しかしタイルデッキはコンクリートの下地の上にタイルを貼り付け、間に目地を施工していくため物を落としても小物の入る隙間がありません。
また、デッキ下部にゴミや落ち葉が溜まることもありませんので、掃除の手間が省ける点も嬉しいところです。
ウッドデッキとタイルデッキのデメリット
ウッドデッキについてもタイルデッキについても、メリットだけがある訳ではありません。
選択して後悔を感じることのないように、それぞれのデメリットも確認しておきましょう。
ウッドデッキのデメリット
まずはウッドデッキを選択した場合に感じやすいデメリットを確認していきます。
定期的に再塗装などのお手入れが必要
ウッドデッキは、特に天然木を利用する場合は再塗装などの定期的なお手入れが欠かせません。
自然のものである天然木は、太陽光や雨風にさらされると徐々に風化していき、見た目や耐久性を損なうことがあります。
長くウッドデッキと付き合うためには、定期的な再塗装・防腐処理の手間や費用が必要である点を認識しておきましょう。劣化が進行しづらい擬木を利用する手もあります。
雨の当たる場所で劣化が生じやすい
こうしたウッドデッキの劣化は、太陽光と雨が当たる場所で進行します。
水分の吸収・乾燥が繰り返されることから、特に雨の当たる場所で劣化が進む可能性があります。
面積の広いウッドデッキで再塗装などの手間を省く場合は、単純な構造にして定期的にウッドデッキを新調したり、擬木や硬木(水が染み込みにくい天然木)を使用するなどして再塗装の間隔が長くなるように心がけましょう。
シロアリなどの虫の被害を受ける可能性がある
ウッドデッキに天然木を使用する場合は、シロアリなど虫による食害を受ける可能性がある点に留意しましょう。
シロアリは木材を主食とすることから、ウッドデッキも食害の対象となります。
ウッドデッキの強度を低下させることは当然のこととして、ウッドデッキから建物本体へと食害の範囲が広がる可能性もあるため注意が必要です。
ウッドデッキの下部に土間コンクリートを敷いて乾燥しやすい環境を作るとともに、シロアリの侵入にいち早く気づくために清潔な状態を保つことも大切です。
なお、タイルの下を通って建物に被害が及ぶ可能性もあるため、タイルデッキであってもシロアリへの注意を怠ってはいけません。
ささくれで子どもがケガをする場合がある
子どもがいる家庭では、”ささくれ”の発生で子どもがケガをする恐れがある点には注意が必要です。
ささくれとは、木材が劣化した際に木の表面が部分的に針のような状態になることを指しています。
ここで手や足を滑らせると、木の破片が皮膚に刺さりケガが発生する可能性があります。
ささくれの発生を防ぐためにも、定期的なウッドデッキの観察とメンテナンスは欠かせません。
劣化の状態によっては、部材の交換や研磨といった作業を行うことでデッキの使用によるケガを防ぎましょう。
タイルデッキのデメリット
一方でタイルデッキを利用するときにデメリットを感じる場合もあります。
どんなときに感じられるのか確認しましょう。
強い衝撃を与えると割れることがある
タイルデッキは強い衝撃を与えると割れることがある点がデメリットに数えられます。
タイルは、本来硬質で耐久性に優れた素材ですが、一定以上の衝撃が加わるとポキリと折れてしまいます。
このため、重いものの落下を始めとする強い衝撃は、タイルデッキに対しては避けるべき事項として挙げられます。
一方でウッドデッキは重いものが落下しても”へこみ”程度に限られるため、屋外で元気に活動する子どもがいる場合や、重いものをデッキ上で扱う場合は、ウッドデッキの採用を検討してみましょう。
直射日光が当たると素足では歩けない
タイルデッキの弱点のひとつは、タイルや下地のコンクリートが熱を溜め込む性質があることです。
太陽光がさんさんと当たる場所のタイルデッキは、夏場を中心に非常に高温になる可能性があり、場合によってはやけどのリスクがあるほどです。
夏場もタイルデッキを利用することが想定される場合は、オーニング(開閉式の屋外用の屋根)やパラソルで影を作れるように配慮したり、水道を用意して使用する前に冷やすなど、タイル表面の温度を下げる工夫を取り入れる必要があります。
夏場はタイル特有の照り返しがある
夏場に熱さを感じるのは、タイルデッキを直接使用する場面に限られません。
タイル自体が熱を持っていると、タイルから発生する熱が室内に伝わり暑さを感じることがあります。
また、平滑なタイルは太陽光を反射する割合が高いことから、反射光でまぶしさや暑さを感じることも。
タイル特有の照り返しによるデメリットを防ぐためにも、夏場にタイルに対して影を作れる設備を設けることが勧められます。
ウッドデッキと比較すると初期費用がかかる
タイルデッキはコンクリートによる下地を作ったうえで、職人が1枚ずつ貼り付ける工程を経て作られるため、ウッドデッキと比較して初期費用がかかる点には留意が必要です。
特に、こだわったデザインや高機能のタイルを選択した場合はコストがさらに上がることがあります。
また、デザインや機能に不満を感じた場合にタイルデッキは撤去や再施工をプロに依頼するしかありません。
ここでも費用を要するため、タイルデッキを選択すること、デザインを選択する段階で十分な検討が必要です。
注意点や取り扱い上の工夫
ここまで紹介した事柄のほかに、注意したい点や取り扱う上で知っておきたい工夫がありますので紹介します。
タイルデッキは雨に濡れると滑ることがある
タイルデッキを選択する場合、雨で濡れているときは滑る可能性がある点には注意が必要です。
タイルは硬質であることから、転倒した場合にケガをするリスクが高くなります。
滑ることに対処するためには、滑り止め加工が施されたタイルを選択することが最も効果的です。
各種メーカーから販売されているタイルの中には、表面にざらつき加工を施すことで濡れても滑りづらくなる加工がかけられた商品があります。
こうした商品を選択して安全性を高めましょう。
タイルデッキは製品によっては汚れが目立つ
タイルデッキであっても、製品によっては汚れが目立つことを認識したうえでタイルを選ぶことも大切です。
汚れが付着しづらいことがメリットのひとつに挙げられるタイルデッキですが、タイルの種類や色味によっては汚れが目立つことがあります。
たとえば、真っ白なタイルでは土や砂の汚れが目立ちやすくなり、真っ黒なタイルでは水滴の跡が目立ちやすくなるでしょう。
白系のタイルを選択する場合はベージュ系にしたり、柄が入ったデザインのタイルを選択することで、こうした汚れが目立たなくなるでしょう。
タイルデッキは排水対策を立てる必要がある
タイルデッキを選択する場合、適切な排水計画を立てることも考える必要があります、
雨が降ったときに適切に排水が行われなければ、デッキの上に常に水が溜まる場所ができてしまいます。
水が溜まるとタイルは滑りやすくなりますので、転倒する危険性が高まることになります。
また、水の溜まった場所では、カビ・苔が発生することがあり、せっかくのタイルデッキの美観を損ね、さらに滑りを引き起こすことになるでしょう。
水が流れるだけの適切な勾配を確保するとともに、定期的に清掃を行い速やかに水が流れる仕組みを作りましょう。
素材とともに気をつけたいのは「広さ」
使用する素材とともに、デッキを設ける場合は目的に合った広さを確保することが大切です。
ホームパーティーを開きたいのに1畳ほどの広さでは不足しますし、洗濯物を干すためのデッキに10畳・20畳ものデッキを作っても、掃除などのお手入れに大変さを感じてしまいます。
どんな使い方をしてどんなメンテナンスを施す必要があるのか、家を建ててからの使い方を具体的に想像して、最適な広さのデッキを実現しましょう。
ウッドデッキとタイルデッキのおすすめはどっち?選び方のポイント
ウッドデッキとタイルデッキの特徴を詳しく解説してきましたが、結局どちらを選択するべきなのでしょうか。
「こんな使い方をするなら、こちらの素材をおすすめします!」といった風に紹介していきます。
裸足で利用したいならウッドデッキ
リビングから裸足や靴下で気軽にデッキに出たいなら、ウッドデッキを利用することをおすすめします。
タイルデッキと異なり熱伝導率の低いウッドデッキは、素足で出ても心地よく利用できるからです。
使用頻度も高くなることから、日常的に使用する場合はウッドデッキの利用をおすすめします。
デッキを家事中心に使用する場合は、気軽に出やすいのはウッドデッキですが、掃除しやすいのはタイルデッキです。使い方に合わせて選択しましょう。
素朴な雰囲気が好みであればウッドデッキ
木特有の素朴な雰囲気を好む場合もウッドデッキの利用がおすすめです。
ウッドデッキは利用することで、外観のイメージを柔らかく優しい雰囲気に変えてくれます。
カントリー調や和風の住まいで、庭との調和を目指す方におすすめの素材といえるでしょう。
また、手触りや足ざわりなど、ウッドデッキの持つ風合いを好む人も、木を使用したデッキの実現をおすすめします。
日常的なメンテナンス性を求めるならタイルデッキ
ウッドデッキであってもタイルデッキであっても、どちらでもメンテナンスは必要になります。
しかしタイルデッキは、水で洗い流すだけでも大部分の汚れが落ち、高圧洗浄機を利用すれば一気に汚れが落ちる、メンテナンス性に優れた仕様です。
デッキの掃除に時間をかけたくない、という人はタイルデッキの利用がおすすめです。
広い面積のデッキを作る場合も、一気に清掃できることからタイルデッキが勧められますが、水切れのよい擬木のウッドデッキを選択する手もあります。
高級感ある仕上がりを求めているならタイルデッキ
仕上がりに高級感を求めている人にも、タイルデッキの利用はおすすめです。
タイルには、タイルにしかない独特のツヤや輝きがあり、高級感の演出につながっています。
特に大きな面積をタイルで覆った場合、豪邸感・重厚感が感じられて”注文住宅を建ててよかった”と感じられるでしょう。
まとめ:ウッドデッキとタイルデッキの比較と選び方
注文住宅で外構計画を立てるときに迷いやすい、ウッドデッキとタイルデッキ。
本記事では、それぞれの素材の持つ特徴について詳しく解説しました。
実はウッドデッキにもタイルデッキにも、メリット・デメリットを感じる特徴がそれぞれにあり、どちらを選択すれば満足いく結果になるのかは、ご家族のデッキでの過ごし方や使い方、掃除の仕方などによって変化します。
このため、ウッドデッキとタイルデッキ、どちらを採用するべきか迷った場合は、家の外でどのような過ごし方をするのかを再確認することが大切といえるでしょう。
なお、どちらを選択すればよいか分からなくなった場合は、ハウスメーカーの担当者に聞いてみることもおすすめできます。
外構計画にたどり着くまでの家づくりの中で細かなヒアリングが行われ、家族の過ごし方などを客観的に把握していて、適切なアドバイスを行ってくれるからです。
ウッドデッキとタイルデッキ、こうした悩みに対しても相談に乗り、適切なアドバイスを提供するハウスメーカーを選ぶことが最も重要なのかもしれません。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。