注文住宅を建築する際は緑を入れるために植栽を取り入れたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。植栽が一つあるだけで住宅のアクセントにもなり、より建物が引き立つ効果が見込めます。とはいえただ木を植えるだけでは見栄えも悪くなりがちなため、専門家へ依頼することが一般的です。本記事では注文住宅の植栽工事の費用相場を紹介します。また植栽を取り入れるか悩んでいる方へ向けて、植栽のメリット・デメリットも解説します。これから注文住宅の建築を検討している方はぜひ参考にしてください。
注文住宅の植栽工事の費用と相場
植栽の費用はおおよそ「50,000円~100,000円」前後が一般的です。専門家業者にもよるものの、1本あたり10,000円~15,000円程となりますが、作業費用や花壇の設置費用を含めると上記の価格が目安となります。
注文住宅の植栽工事の選び方
ここでは植栽を取り入れるメリット・デメリットを紹介します。植栽を取り入れるか検討中の方は初めにメリット・デメリットを理解しておきましょう。
植栽のメリット
植栽を設置するメリットは以下の5つ挙げられます。
1. 住宅の見栄えが向上する
2. 木陰を造ることができる
3. 目隠し代わりになる
4. 収穫を楽しめる
5. 四季を楽しめる
住宅の見栄えが向上する
植栽は住宅の見栄えのワンポイントになり、よりデザイン性が高くなるメリットが挙げられます。緑を取り入れることでよりおしゃれさが増すことでしょう。
木陰を造ることができる
大きな植栽を植えた場合、木陰を造ることが可能です。天気の良い日は木陰でゆっくりすることもでき、リラックス効果も高まることでしょう。
目隠し代わりになる1.
植栽は外部からの目隠し代わりにもなります。基本的には目隠しフェンスを用いる家庭も多いですが、植栽でも代用可能です。
収穫を楽しめる
果物などが育つ植栽であれば、収穫を楽しむことも可能です。リンゴやみかんなどさまざまな果物も育てることが可能です。
四季を楽しめる
植栽は四季を楽しむことも可能です。自宅に桜を植えれば春を楽しめ、秋には紅葉を満つことも可能です。
植栽のデメリット
一方植栽にもデメリットがあります。ここでは4つのデメリットを紹介します。
1. コストがかかる
2. 手入れが必要となる
3. 虫が発生する可能性もある
4. 枯れると再度植える必要がある
コストがかかる
もちろん植栽工事は費用が発生します。先ほどもお伝えした通りの費用となりますが、植える本数が増えれば費用も増加します。また植栽周りの庭工事もこだわるほど高額となるため、植栽は設置する箇所を決めて工事することが望ましいです。
手入れが必要となる
植栽も生き物ですので定期的な手入れが必要となります。自身で行っても良いですが、専門業者へ依頼すると費用が発生するデメリットがあります。
虫が発生する可能性もある
植栽を植えると必ずといえるほど虫が発生します。虫が苦手な方にとってはストレスを感じながら生活することにもなりかねません。また防虫処理をしたとしても100%虫が発生しないとは言えがたいでしょう。
枯れると再度植える必要がある
植栽が万が一枯れてしまった場合は処理しなければいけません。再度植え直す場合は一度抜根しなければいけないため費用が発生します。抜根しないまま植えるとすぐに枯れる可能性も高まるため、必ず行うようにしなければいけません。
植栽の種類と費用
ここでは植栽の種類と費用を紹介します。
シンボルツリー
シンボルツリーとは背の高い木のことを指します。外から見てもその大きさがわかるほどの木であるため、シンボルツリーと呼ばれます。シンボルツリーの費用はおおよそ100,000円前後となります。
庭木
庭木はホームセンターなどで購入できる高さ3m未満の木です。そのため実物を見てすぐに購入できます。費用としてはおおよそ「15,000円~30,000円」前後です。ただしインターネットなどで購入するのであればさらに費用を抑えることができます。
低木
低木は庭木よりさらに低い高さの木のことです。明確な基準がないものの、1m未満のものを指すことも多いです。費用はおおよそ「3,000円~5,000円」前後です。
生垣
生垣は複数本の木によってつくられた垣根のことを指します。近年ではメンテナンスの手間から新築住宅に取り入れることは少なくなりつつありますが、ある程度の高さであれば防風などから守ってくれる役割もあります。生垣の費用は1㎡あたり「7,000円~10,000円」前後となります。
グランドカバー
グランドカバーとは地面を覆う植栽のことを指します。わかりやすいイメージでいうと草原のようなものです。グランドカバーは踏まれても大丈夫なほど繁殖力がつよく、大きな手間もかからないメリットがあります。一般的にグランドカバーを植える場合は自宅の庭全体に施工します。費用はおおよそ1㎡あたり「1,500円~2,000円」前後となります。
草本
草本とは、気にならない植物のことを示し、草とも呼ばれ雑草のようなものです。住宅で草本を植える人はほとんどいません。そのため費用相場も特にないです。
つる植物
外壁などにつるを見たことも多いのではないでしょうか。つるは人の好みがわかれます。つるは自然に生えてくることが多いため、商品として売り出ししていることはほとんどありません。
植栽の管理
ここでは植栽の管理について解説します。
植栽の管理方法
植生の管理は種類によって異なります。毎日水をあげる必要がある植栽もあれば、何も管理しないで済む植栽もあります。そのため植栽を取り入れる前に管理方法は調べておくことをおすすめします。一般的には水を与えれば大丈夫と思われがちですが、水を与えすぎるのも良くないとされるものもあります。必ず購入前に確認しておきましょう。
植栽の管理費用
管理費用も管理方法同様、植栽によって異なります。手入れが不要な植生であれば、ほとんど管理費用は発生しませんが、細かな手入れが必要な植栽や専門業者にメンテナンスを依頼する必要がある植栽であれば、年間「10,000円~50,000円」前後の費用が発生します。もちろん管理内容によって費用は異なるため、詳しくは専門業者へ確認しましょう。
注文住宅の植栽工事に関するQ&A
ここでは植栽工事に関するQ&Aを紹介します。
植栽工事の費用を抑える方法はありますか?
植栽工事の費用を抑える場合は2種類挙げられます。
● 専門業者の相見積もりを行う
少しでも植栽工事の費用を抑えたい方は専門業者の相見積もりを行いましょう。植木だけでなく花壇の工事を行う場合は外構業者に依頼するケースが多いです。外構工事と花壇の工事を一緒にすると費用を抑えることができます。しかし外構工事も業者によって価格が大きく異なるため、相見積もりで安い会社を見つけましょう。
● メンテナンスフリーの植栽を選ぶ
いくら安い植栽を選んだとしてもメンテナンス費用がかかるのであればトータルの費用は高くなってしまう可能性も高いです。住宅に住んでいる以上毎年植栽の手入れは欠かせません。植栽にもよるものの、年間のメンテナンス費用も安くはないため、長期間で見ると大きな費用にもなるでしょう。そのため、メンテナンスがほとんどかからない植栽を選ぶことをおすすめします。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。