家電の中で必需品と言えるテレビですが、注文住宅が完成した時は買い替える方も多いです。テレビと一緒にテレビ台を購入する方もいらっしゃいますが、スペースを多く拾ってしまうことから壁掛けテレビにする方もいらっしゃいます。とはいえどれくらいの費用が必要となるかわからない方もいらっしゃるため、本記事では注文住宅の壁掛けテレビ費用について紹介します。また壁掛けテレビのメリット・デメリットも解説するため、これから注文住宅の建築を検討している方はぜひ参考にしてください。
注文住宅の壁掛けテレビの費用と相場
注文住宅の壁掛けテレビに費用はおおよそ「25,000円~85,000円」前後となります。壁掛けテレビの費用はサイズによって価格が異なります。また壁掛けする壁の状況によっても価格は変動します。具体的な目安価格は以下の通りです。
インチ数 | 石膏ボード壁 (ジャストップ使用) |
石膏ボード壁 (補強必要なし) |
コンクリート壁 |
~32インチ | 45,000円~50,000円 | 25,000円~30,000円 | 32,000円~40,000円 |
33~42インチ | 50,000円~55,000円 | 30,000円~35,000円 | 35,000円~40,000円 |
43~52インチ | 55,000円~60,000円 | 35,000円~40,000円 | 42,000円~50,000円 |
53~65インチ | 60,000円~65,000円 | 40,000円~45,000円 | 48,000円~50,000円 |
66~85インチ | 80,000円~85,000円 | 60,000円~65,000円 | 60,000円~70,000円 |
上記の費用は依頼する業者によって異なります。詳しくは建築会社へ確認するようにしましょう。
注文住宅の壁掛けテレビの選び方
ここでは壁掛けテレビのメリット・デメリットを紹介します。壁掛けテレビを採用するか悩んでいる方は、まずはメリット・デメリットを理解してから検討しましょう。
壁掛けテレビのメリット
壁掛けテレビには大きく分けて4つのメリットが挙げられます。
1. 見た目がスッキリする
2. 地震で倒壊することがない
3. 高級感がある
4. 掃除の手間が省ける
それぞれについて詳しく解説します。
見た目がスッキリする
壁掛けテレビは配線も隠せる商品もあるため、見た目をスッキリさせることが可能です。テレビの上下に収納スペースや物がないため、余計なものも置かなくなり、スタイリッシュにすることが可能です。
地震で倒壊する可能性が低い
壁掛けテレビは名前の通り壁にテレビをかけることになるため、地震で倒れる可能性は低くなります。テレビ台などにテレビを置いた状態で地震が発生すると倒れる可能性も高く、最悪の場合は故障することになるでしょう。しかし壁掛けテレビは壁に取り付けるためテレビが倒れる心配性はなくなります。
高級感がある
壁掛けテレビはスタイリッシュなだけでなく、高級感あるテレビにすることが可能です。高級ホテルなどのテレビはほとんど壁掛けテレビであるように、自宅も同様にすることが可能です。
掃除の手間が省ける
テレビ台があると、テレビ台とテレビ下を拭き掃除しなければいけませんが、壁掛けテレビの場合は床を掃除機をかければ完了です。手間の無くきれいにすることができます。
壁掛けテレビのデメリット
一方壁掛けテレビにもデメリットがあります。ここでは3つのデメリットを紹介します。
1. 設置にコストがかかる
2. テレビの位置を変えられない
3. DVDデッキなどの配線が見えてしまうこともある
設置にコストがかかる
先ほどもお伝えした通り、壁掛けテレビの設置にはコストがかかります。壁掛けテレビはリビングに設置する家庭も多いです。リビングのテレビはサイズも大きいものを選ぶため、自然と壁掛けテレビのサイズも大きくなり、費用も高くなります。ご自身でできると思う方もいらっしゃるかと思いますが、十分な設置ができなければテレビが落ちてしまう可能性もあるため、専門業者へ依頼することが一般的です。
テレビの位置を変えられない
壁掛けテレビを設置するとテレビの位置を変えられない点が大きなデメリットです。テレビ台であれば模様替えをする際にテレビの位置を変更することが可能です。しかし壁に設置するわけですから、テレビの位置を変えたい時は、金具の取り外しとクロスの補修、再設置を行う必要があり、費用がかかります。
DVDデッキなどの配線が見えてしまうこともある
テレビ台がない分、DVDデッキなどの配線が見えてしまう可能性が高いです。壁掛けテレビはテレビを設置するためのものであり、DVDデッキなどとの配線は加味していない商品も多いです。配線カバーやフェイクモールなど設置すれば配線を隠すことが可能となりますが、追加費用が発生します。
壁掛けテレビ設置方法
壁掛けテレビの設置は以下の手順で行います。
1. 下地の確認
はじめに壁掛けテレビを設置できる下地であるか確認します。木造住宅の下地は「石膏ボード壁」である必要があります。
2. 設置場所の確定
取り付けする場所を決めていきましょう。リビングであれば見やすいとこやソファーの前などに取り付けします。
3. 金具の取り付け
取り付けする場所が決まったら壁とテレビに金具を取り付けします。壁には穴を開けてビスで固定します。テレビにはブラケットを取り付けし壁掛けテレビのサイズと合わせるようにします。
4. テレビの設置
最後にテレビを取り付けすれば完了です。
注文住宅の壁掛けテレビ設置に関する注意点
ここでは壁掛けテレビを設置する際に注意点を紹介します。
下地補強
テレビは50インチで20キロ前後、65インチで30キロ前後と非常に重たいため、壁掛けテレビを設置する際は下地の補強が必要です。下地補強は柱の間に下地板(合板)を取り付けする方法と、壁のクロスをカッターで切って下地板を取り付ける方法の2種類あります。
配線
テレビの配線は壁内を経由するため、室内から見えることはありません。後付けで壁掛けテレビを設置するとなっても一度壁に穴を開けて配線を通すことが可能です。ただし電気配線工事も必要となるため、新築時に取り付けするより費用が高くなるデメリットがあります。
周辺機器の収納
ただしDVDデッキなどを後から取り付けする場合は配線が見えてしまうでしょう。そのためあらかじめ建築会社の方へDVDデッキなどを取り付けする予定があることを伝えておき、一緒に配線工事を行うようにしてもらいましょう。
注文住宅の壁掛けテレビ費用に関するQ&A
ここでは壁掛けテレビの費用に関するQ&Aについて解説します。
壁掛けテレビの費用を抑える方法はありますか?
壁掛けテレビの設置費用を抑える方法としては、新築時に取り付けることです。後付けでも取り付け可能ですが、新築時より価格が高くなる傾向にあります。例えば穴を開ける工事や配線工事は新築時の大工さんや電気屋さんが一緒に工事をしてくれるため、費用を抑えることができます。建築会社を経由しないで施主から専門業者へ依頼すると電気工事費用や造作工事費用が通常通り必要となります。そのため価格を抑えたい方は新築時に取り付けするようにしましょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。