新型コロナウイルスの影響により在宅ワークをする方の増加や家族と過ごす時間が増えた一方、「運動不足になった」という方も多いです。そのため自宅に体全体の筋力を使うボルダリングウォールを設置する家庭も見受けられます。
ボルダリングは施設などで行うものと思われがちですが、住宅に設置することも可能です。
今回ボルダリングウォールにフォーカスをあて、設置する際の費用などを紹介します。また設置を検討している方に向けてボルダリングウォールのメリット・デメリットも解説するためぜひ参考にしてください。
家にボルダリングウォールを設置する費用と相場
ボルダリングウォールの設置は業者に依頼するのが一般的ですが、DIYで施工することも可能です。ここでは双方の費用相場について紹介します。
業者に依頼する場合
部屋の壁一面にボルダリングウォールの設置を業者へ依頼した場合「200,000円~300,000円」前後になります。サイズとしては「横270センチ高さ180センチ」の場合です。もちろん施工業者によって価格は異なるため目安としてください。
業者に依頼する場合はDIYよりコストが高くなる一方、施工技術が高く子供も安心して楽しめるメリットがあります。ボルダリングウォールをつかむホールドもしっかり取り付けてくれるため、遊んでいる最中にホールドが外れてケガをする可能性も低いでしょう。
DIYに挑戦する場合
DIYで施工する場合は「30,000円~50,000円」前後の費用であり、以下の材料が含まれます。
● 合板
● ホールド
● ネジ
金額に差が出る箇所としてはホールドの種類や数によります。ホールドを多く設置したりすることで費用が変わります。その分施工費用が不要なため、業者へ依頼するより安く仕上げることができます。
またDIYで施工する手順は以下の通りです。
1. 合板を壁の大きさに合わせてカットする
2. 合板を壁に取り付ける(ビスで固定)
3. ホールドをネジで固定する
簡単に施工できますが、合板の取り付けとホールドの取り付けは非常に頑丈に施工しなければ危険です。人間の体重を支えることになるため、DIYで施工する際は十分耐久性を高めるように施工しましょう。
家にボルダリングウォールを設置するための注意点
ここでは家にボルダリングウォールを設置する際の条件やおすすめの部屋、メンテナンスなどを紹介します。
ボルダリングウォールの設置条件
ボルダリングウォールを設置する際の条件を2つ紹介します。
構造躯体に注意する
ボルダリングウォールは壁に合板をビス付けします。しかし柱などにビスを取り付けしてはいけません。構造躯体に影響が出てしまう可能性も高いため、取り付けする際は注意しましょう。
高さを考慮する
施設などのボルダリングウォールは高さが5m近いものも多いですが、住宅の1フロアの高さは2.4m前後です。しかし吹き抜け箇所にボルダリングウォールを設置した場合、ボルダリング施設と同じ高さにすることが可能ですが、危険性は上がります。自宅の場合はハーネスなども取り付けしないため、高すぎるボルダリングウォールを設置する際は気を付ける必要があります。
ボルダリングウォール設置におすすめの部屋
ボルダリングウォールは壁があればどの場所にも設置できますが、家の中でおすすめな設置個所はリビングでしょう。リビングは家の中でもっと空間が広い場所であるため、広々とボルダリングすることが可能です。また食器洗いしながら子供がボルダリングしている様子も見ることができるメリットがあります。
ボルダリングウォールのメンテナンス
ボルダリングウォールで最も重要なメンテナンスはホールドのネジの部分です。使用回数や年数が経つにつれてホールドのネジが緩くなります。緩いネジの状態でボルダリングするとケガに繋がりかねませんので、都度確認するようにしましょう。
家にボルダリングウォールを設置するメリット・デメリット
ここではボルダリングウォールを自宅に設置するメリット・デメリットを紹介します。
ボルダリングウォールのメリット
ボルダリングウォールのメリットは3つ挙げられます。
1. 運動不足解消になる
2. みんなで楽しめる
3. 服装の準備が不要
運動不足解消になる
ボルダリングは体全体を使うスポーツです。そのため運動不足解消に効果的と言えるでしょう。自宅ばかりにいてアクティブな動きができていない人や、体系が気になってきた人はダイエットもかねてボルダリングをしている方もいらっしゃいます。
みんなで楽しめる
ボルダリングは一人だけでなく複数人で楽しめるスポーツです。家族のみんなで楽しんでも良いですし友人を呼んで遊んでも良いでしょう。コミュニケーションを取る場所にもなります。
服装の準備が不要
施設へボルダリングしに行くときはスポーツウェアなどが必要となりますが、自宅であれば好きな格好で行うことができます。もちろん施設で服装の規制はありませんが、周りの目を気にするとある程度の格好は意識しなければいけません。しかし自宅のボルダリングウォールは周りの方もいらっしゃらないため、服装を気にしなくてもよいメリットがあります。
ボルダリングウォールのデメリット
ボルダリングウォールの設置には3つのデメリットもあります。
1. コストがかかる
2. 使用しなくなるケースもある
3. インテリアに影響する場合もある
コストがかかる
先ほどもお伝えした通り、ボルダリングウォールの設置にはコストがかかります。業者に設置を依頼した場合の費用は20万円以上となりますが、施設でボルダリングした場合は1,000円~1,500円前後となるため、さほどボルダリングを行わない人にとっては費用対効果が低いです。
使用しなくなるケースもある
年数の経過とともにボルダリングウォールを使用しなくなる家庭も多いです。小さい子供は興味本位で遊ぶケースが多いですが、大人になるにつれて遊ぶ人が減るでしょう。ボルダリングウォールは他の用途とすることが難しいため、将来的にも使用するか考慮した上で設置することをおすすめします。
インテリアに影響する場合もある
シンプルでスタイリッシュなデザインの住宅の中に、ボルダリングウォールがあることでインテリアとしての見栄えが低下する可能性もあります。もちろん一概には言えないものの、空間に合わない場合も考えられるため、ボルダリングウォールを設置する場所は意識しなければいけません。
ボルダリングウォール設置に関するQ&A
ここではボルダリングウォールの設置に関するQ&Aを2つ紹介します。
ボルダリングウォールの費用を抑える方法はありますか?
ボルダリングウォールの設置費用を抑える方法としてはDIYで設置し施工面積を小さくすることが挙げられます。
業者に依頼するよりDIYの方が価格は圧倒的に安く仕上げることが可能です。またボルダリングウォールの施工面積が大きくなると材料も増えるため費用が上がります。そのためどれくらいのボルダリングウォールがあれば足りるかを事前に調査した上で設置するようにしましょう。
DIYでボルダリングウォールを設置するのは危険ですか?
結論からいうと危険です。ボルダリングウォールは楽しく遊べるスポーツである一方、ホールドのネジの固定や合板の固定などが不十分ですと大けがにつながりかねません。そのためDIYで行うより専門業者に依頼した方が安心できます。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。