ローコスト住宅のデメリット|なぜ安い?その理由や注意点、メリットも紹介!

ローコスト住宅のデメリット|なぜ安い?その理由や注意点、メリットも紹介!

近年低価格で建築できるローコスト注文住宅の人気が上昇しています。ある程度自由度があり、コストも抑えられることから、ローコスト注文住宅を検討されている方も多いのでしょう。

さまざまなメリットを持ち合わせているローコスト注文住宅ですが、もちろんデメリットもあります。

それらの内容を本記事で紹介しますので、これから注文住宅を検討される方はぜひ参考にして下さい。

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ローコスト住宅と一般的な注文住宅の違い

一般的な注文住宅との違いは、主に下記の3つが挙げられます。

  1. 建築コストが安い
  2. 選択できる項目が限られている
  3. 工期が短い

1.建築コストが安い

名前の通り、建築費が安く、自由度がある点がローコスト注文住宅の特徴です。

建築費が安い理由として、原価を圧縮するための工夫をしているからです。例えば人件費を抑えるために、少数精鋭の組織にしたり、建材や設備機器の集中購買により、仕入れ原価の圧縮などを行っています。

他にもさまざまなコストカットをすることで、ローコスト注文住宅が安く建築できている理由となっています。

2.選択できる項目が限られている

注文住宅と言えば、一から間取りを考え、自由に建材や設備を選ぶことが可能です。しかし、ローコスト注文住宅は先ほどもお伝えした通り、集中購買による設備や建材の統一化をしています。好きな間取りや住宅設備を選べるというより、ある程度決められた商品から選ぶセミオーダー住宅というイメージです。

さらにコストを重視しているため、凹凸あるデザイン性の住宅というより、正方形などのシンプルなデザインのものが多くなっています。これらはコストだけでなく、設計士の作業効率もあがるため、設計できるプランの回転率が向上することにも繋がります。

もちろん全て選べるフルオーダー式もあるので、一概には言えません。

3.工期が短い

一般的な注文住宅より、ローコスト注文住宅の方が工期は短い傾向があります。

注文住宅の中でも複雑な間取りや、建材の現場加工が求められる場合おおよそ4か月前で完成します。しかし、ローコスト住宅はある程度プランも統一されていることから、建材などはあらかじめ工場で生産加工してから現場に届きます。後は組み立てるだけというフローなので、注文住宅より工期が早い傾向にあり、おおよそ3か月前後と言われています。

もちろん、建築する建物の面積が大きくなれば、工期も長くなるため、一概には言えません。目安として認識しておきましょう。

ローコスト住宅の3つのメリット

ローコスト住宅には下記の3つのメリットがあります。

  1. 建築費が安い
  2. 毎月の返済額を抑えることが可能
  3. 住宅設備選びに時間がかからない

1.建築費が安い

下記の表はローコスト注文住宅を始め、ハウスメーカーなどの坪単価相場を比較したものです。

ローコスト注文住宅 中堅ハウスメーカーでの注文住宅 大手ハウスメーカーのでの注文住宅
30万円~40万円前後 60万円前後 80万円以上

坪単価とは、一坪当たりの住宅の本体建築費用を指します。例えば工務店で延べ床面積40坪の注文住宅を建築したい場合、「40万円×40万円=1,600万円」が本体金額となります。

しかし、大手ハウスメーカーであれば3,200万円になるということです。

もちろん各社によって坪単価は異なりますが、相場としては上記の表の価格でしょう。ローコスト注文住宅は他のハウスメーカーや工務店より価格が安いメリットがあります。

2.毎月の返済額を抑えることが可能

建築価格が安ければ、住宅ローンを借りて建築される方の借入額は少なくなることでしょう。つまり、毎月の返済額を抑えられることにもつながります。

住宅ローンを借入している間は、毎月支払う必要があるので、出来れば少しでも返済額を抑えたいところでしょう。

ローコスト注文住宅で建築すれば、毎月の支出も減り、生活費も圧迫されないなどのメリットが挙げられます。

3.住宅設備選びに時間がかからない

注文住宅は住宅設備などを自分好みに決めることができますが、種類も多いため、途中で嫌になる方も多いです。しかし、ローコスト注文住宅は、ある程度建築会社が指定する設備から選びますので、迷う懸念が低くなり、スムーズに決めることができるでしょう。

そのため、建築会社との打ち合わせ期間も短くなり、着工までのスピード感も注文住宅より早い傾向があります。

ローコスト住宅の3つのデメリット

もちろんメリットがあれば、デメリットもあります。ここではローコスト注文住宅で建築する場合の3つのデメリットを紹介します。

  1. セミオーダーであれば、ある程度決められたプランから選ぶことになる
  2. クオリティは少しだけ劣る
  3. オプションが高い

1.セミオーダーであれば、ある程度決められたプランから選ぶ

セミオーダー式のローコスト注文住宅である場合、ある程度の間取りは規格プランから採用しています。コストを重視した人気のプランが複数あり、その中から選択するのが一般的です。そのため、大きく間取りを変えることはできず、決められた間取りから選ぶということです。

規格プランをベースに「天井を高くしたい」「収納大きくしたい」などの要望があった場合、一般的な注文住宅と同じ建築費になる場合もあります。

ただし、全て自由に決められるフルオーダー式のローコスト注文住宅である場合は別です。一から自由に選べますので、依頼する建築会社がセミオーダー式かフルオーダー式かを確認しましょう。

2.クオリティは多少落ちる

ローコスト住宅のクオリティは、一般的な注文住宅の方より低いです。コストを抑えるために最低限の設備などを採用し、原価を圧縮している訳ですから、見た目や使い勝手は低くなってしまうのも必然でしょう。

とはいえ、「住む分には不便はない」という意見もあります。つまり、クオリティはある程度下がるものの、十分暮らしていける家でもあるということです。

3.オプションが高い

集中購買から外れている商品をオプションとして追加した場合、コストは大きくなってしまいます。

例えばキッチンやお風呂など、最低限の設備からハイグレードな商品に変えたい方もいらっしゃるでしょう。それらの商品に変えた場合、間取りの関係上設置できるかを加味しなければなりません。

「規格プランに収まるお風呂サイズではない」商品や「排水配管の関係で設置できないキッチン」である場合、「オプションを追加できない」もしくは「間取り変更のため一般的な注文住宅扱い」になってしまうこともあります。

また、集中購買から外れているため、いくらメーカーでも原価は高くなってしまう場合もあります。

さまざまな要因からローコスト注文住宅でオプションを追加する場合は、大きな費用になってしまうというデメリットがあります。

とはいえ、中堅ハウスメーカーや大手ハウスメーカーも同様です。集中購買している商品は多いものの、それら以外の商品を選んだ場合は建築費があがります。

つまり、どのメーカーもオプションを追加した場合、建築費は上がると認識しておきましょう。

ローコスト住宅はこんな人におすすめ!

ローコスト住宅のメリット・デメリットを紹介した上で、ローコスト住宅は以下の3項目に該当する方にオススメします。

  1. 毎月の返済額を抑えたい
  2. 住宅はセミオーダー式で良いという方
  3. 早くマイホームが欲しい

価格が安く、毎月の返済額を抑えながら住めるローコスト住宅ですが、クオリティは注文住宅より劣ってしまいます。しかし、「住めればよい」「住宅にさほどこだわりが無い」「ある程度プロに任せたい」という方にはおすすめです。

注文住宅は理想のマイホームを建築することができますが、ひとつひとつ選ぶのが大変ですので、途中で嫌になる方もいらっしゃいます。その分ローコスト注文住宅はセミオーダー式で、ある程度決められた商品から選びますので、建築会社との打ち合わせもスムーズです。

また工期も短いことから、今の家から早く引越ししたいと思っている方に向いているでしょう。

注文住宅の予算オーバーを防ぐコツ

ローコスト注文住宅は決められたプランや設備を選ぶだけでなく、ある程度価格も決まっています。しかし、自由度の高い注文住宅は、施主によって価格は大きく異なります。

当初予定していた予算より大きくオーバーしてしまったという方も多いため、ここでは予算オーバーを防ぐ3つのコツを紹介します。

1.住宅設備の見直し

注文住宅の予算がオーバーした際、一番見直しされる項目内容です。

注文住宅への理想が高ければ高いほど、ハイグレードの住宅設備を選んでいる方が多いです。最先端でハイグレードな住宅設備は確かに魅力的ですが、一般的な商品と比べて、価格も数倍異なります。

「いざ取り入れて使ってみたが、住んでいくうち使わなくなった」という方も多いです。そのため、本当に必要な商品であるのかを見極めることで、予算オーバーを防ぐ方法に繋がります。

2.外構工事の変更

外構工事もオシャレにしたい方も多いですが、本当に必要なのかを見直しましょう。

埋め込み型の照明や植栽、インターロッキングなど、外構の見栄えを優先するあまりに、予算がオーバーしている方もいらっしゃいます。照明や植栽は、電気代などのランニングコスト費用や手入れする必要があるため、生活していく上ではプラスになることは少ないです。

また、注文住宅完成後でもできる工事であれば、注文住宅の予算内に収めるために、検討しても良いでしょう。

3.間取り変更

間取りの変更は最終手段です。一から注文住宅会社と打ち合わせをすることになる可能性もあるため、極力控えるようにしましょう。

住宅設備や外構工事の見直しをしても、予算がオーバーしている場合は、建物の面積を小さくすることで、建築費を下げることに繋がります。「リビングを16帖から14帖」「寝室を8帖から6帖」など、部屋を小さくしても支障がない場合は検討の余地があります。

ただし、今まで打ち合わせしてきた内容を再度検討し直す場合もあるので、十分考えた上で、予算と相談して決めましょう。

まとめ

これまでローコスト住宅のメリット・デメリットを紹介してきました。

価格が安く、ある程度自由度の高いローコスト住宅は、今後もますます人気が高まっていくでしょう。

「コストを抑えて理想のマイホームを建築したい方」や「毎月の返済額を抑えたい方」にオススメします。

ローコストと聞くと、品質や性能を疑う方も居ますが、近年のローコスト注文住宅メーカーはハウスメーカーに引けを取らない施工技術を持ち合わせています。

是非一度、見学会や展示場に参加し、実際のローコスト注文住宅を見てはいかがでしょうか。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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