ダイニングキッチンの広さは各住宅によって異なりますが、どれくらいの広さがベストなのでしょうか。一般的には6畳前後と言われていますが、狭いと感じる方もいらっしゃいます。しかし家具の配置場所や生活動線を考慮すると、6畳でも快適に過ごすことが可能です。この記事では6畳のダイニングキッチンを設計した場合のレイアウト例を紹介します。これから住宅の建築をする方はぜひ参考にしてください。
6畳の狭いダイニングキッチンを快適にするレイアウト
6畳のダイニングキッチンを快適にするためには、いくつかの項目の注意点を考慮してレイアウトを決めることが大切です。ここでは5つのポイントについて紹介します。
事前にダイニングキッチンの間取りを決めておく
新築住宅を建築する前に、ダイニングキッチンのレイアウトを考慮しておくことが大切です。建物が完成してから「ダイニングキッチンが狭い」と感じる方も多い一方、設計段階で十分考慮したため納得いく広さであったという方もいらっしゃいます。また例え6畳であってもダイニングキッチンのメインとなるダイニングテーブルの大きさを事前に決めておいたおかげで、「使いやすさが向上した」「圧迫感を感じさせない」という成功例も多く挙げられます。これから住宅を建築する方は、事前にダイニングテーブルなどの大きさや生活動線を考慮しておくと、6畳であっても快適なダイニングキッチンにすることが可能です。
工事前に建築会社に確認しておく
ダイニングキッチンの間取りを決めたものの、どこか窮屈に感じるポイントはないかを建築会社の人に確認してもらうことが大切です。建築会社であれば数多くの住宅を建築しており、スペースを有効活用できるダイニングキッチンを提案してくれます。憧れのマイホームで理想ばかりを優先する方も多いですが、使いやすいダイニングキッチンにしたい方はプロの意見を聞いてみましょう。
抜け感を意識する
抜け感とは、上方向の視界が広く見えて開放的に感じることを指します。高さの低いダイニングテーブルなどを設置すると、視界が開けて広く見えます。特にダイニングキッチンはキッチンとリビングの間に設置されます。キッチンからダイニングテーブルが見えない状態にすると、圧迫感を感じさせないレイアウトにすることが可能となります。そのため6畳のダイニングキッチンを作る際は、事前にレイアウトを決めておくのとともに低めのダイニングテーブルの設置を検討してみても良いでしょう。
見える床面積を増やす
ダイニングキッチンの床が見える状態にしておくことで圧迫感を軽減させることができます。ダイニングテーブルを置いた際にダイニングキッチンの床は家具の3分の1が理想と言われています。もちろんダイニングテーブルを小さくすることが考えられますが、椅子の形や大きさを工夫する方法も挙げられます。見える床面積が大きくなるほど、広々として空間に感じられるため、狭いと感じる方はぜひ検討してみてほしいレイアウトのコツの一つです。
白を使って膨張色効果を利用する
白は膨張色と言われ、ダイニングテーブルや床、クロスなどに取り入れると広く感じます。一般的に住宅のクロスに白が利用されているのは膨張色でもあるからとも言われています。少しでもダイニングキッチンを広く感じさせたい人におすすめできるレイアウトのコツです。
四角と丸のダイニングテーブルから選ぶ
ダイニングキッチンのスペースに合わせ、ダイニングテーブルの形を選ぶことも大切です。四角のダイニングテーブルが一般的ですが、丸のダイニングテーブルの方が広々と感じることもあります。どちらが良いとは一概には言えないため、家具屋などでダイニングキッチンの写真を見せ、おすすめを聞いてみても良いでしょう。
サティスホームでは
四日市市小林町モデルハウスのダイニングキッチンは7畳。丸テーブルを採用しています。(ダイニングテーブルセットはご購入者様特典でプレゼントいたします♪)
6畳の狭いダイニングキッチンを広く見せるレイアウト
ここでは既に6畳のダイニングキッチンの住宅が完成した方に向けて、広く見せるコツを紹介します。
細長いダイニングテーブルを採用する
ダイニングキッチンに設置するダイニングテーブルをコンパクトなサイズのものや、細長い形状のタイプにすることで圧迫感を感じさせないようにする方法です。ダイニングテーブルには家族の人数に合わせてさまざまな大きさがありますが、できるだけコンパクトなものを選ぶことで空間を広々とすることができます。
壁式収納できるダイニングテーブルを取り入れる
壁式収納できるダイニングテーブルを採用することで、使用しない時は壁に閉まっておけるため、ダイニングキッチンの使い勝手が良くなります。ダイニングテーブルの使用用途が食事するだけの方は、使わないときにしまうことで広々としたダイニングキッチンにすることが可能なうえ、キッチンからリビングへ行く動線も開放的となるメリットがあります。ただし壁式収納できるダイニングテーブルは専門業者に依頼することになるため、既製品を購入するよりコストが高くなってしまうデメリットがあります。一度見積もりを取ってから検討しましょう。
カウンターテーブルを利用する
備え付けのキッチンカウンターがある場合、椅子だけ設置すれば利用することが可能です。ただしキッチンカウンターはそもそも広いスペースではないため、パソコンで作業する際や子供が勉強する場所として用いられることが多いです。そのためダイニングテーブルで食事をとる必要がない方にはおすすめです。
アームレスのないソファーや背もたれがない椅子を設置する
アームレスのソファーまたは背もたれがない椅子にすることで圧迫感を減らすことができるため、ダイニングキッチンを広く見せることができます。アームレストはひじ掛けがないことを意味します。ダイニングテーブル用のソファーには、ひじ掛けがない商品も多いです。複数人で座っても圧迫感を感じることがなく、狭いダイニングキッチンにはおすすめです。とはいえ「ひじ掛けがない分不便」「背もたれがないため腰が痛くなる」という意見も挙げられます。空間を優先するのか、座りやすさを優先するのかによってどの椅子にするか決まるでしょう。少しでも広々とした空間にしたい方はぜひ検討してみてください。
食事をする場所をリビングにする
ダイニングキッチンが狭く、工夫できないという方はダイニングテーブルを撤去し、食事する場所をリビングにするのも一つの方法です。建物の間取り上どうしてもダイニングテーブルを設置すると狭く感じてしまう場合もあるでしょう。やむ負えない場合は、食事する場所を変えればそもそもダイニングテーブルは不要となるため、選択肢の一つとして認識しておきましょう。
照明をコンパクトにする
ダイニングテーブルの上に設置する照明をコンパクトなサイズにすることで圧迫感を感じさせないダイニングキッチンにすることができます。照明のサイズが大きいと窮屈に感じるという方も多いです。さらに照明が天井からつるされている商品であると、頭がぶつかってしまうという方も多くいらっしゃいます。そのためコンパクトな照明を設置するか、ダウンライトなどの埋め込み型にしてみてもよいでしょう。
6畳の狭いダイニングキッチンのレイアウトにおすすめのインテリア
ここではダイニングキッチンにおすすめなインテリアやコツを紹介します。
フロアカーペットで床を守る
ダイニングテーブルは食事する場所であるため、場合によっては料理や水などを床にこぼしてしまうこともあるでしょう。床を汚さないためにもフロアカーペットなどを敷いておく家庭も多いです。また椅子などで床に傷が付かないようにするためにも有効です。内装のデザインなどに合うフロアカーペットを取り入れてみても良いでしょう。
ダイニングテーブルのデザインは内装と見栄えを合わせる
ダイニングキッチンをおしゃれにするためには、キッチンやリビングなどの空間に合うデザインのダイニングテーブルを設置しなければいけません。ダイニングテーブルは家具の中でもサイズが大きく、色合いが一つ異なるだけで、空間の印象も大きく変わってしまいます。そのため内装のデザインに合わせたダイニングテーブルを選ぶようにしましょう。
家族が増えても大丈夫なダイニングテーブルであるか
ダイニングテーブルを購入したものの、お子さんが生まれて家族が増えたことで、スペースが足りなくなって買い替えたという方もいらっしゃいます。おめでたいことではありますが、買い替える費用がもったいないです。そのため事前にお子さんの数を想定したダイニングテーブルのサイズを検討しなければいけません。もちろん6畳というスペースが足りない場合は、そもそものレイアウトを考慮しなければいけないでしょう。そのため、これから住宅を建築する方は、ダイニングキッチンのスペースを家族の人数に合わせた間取りに設計することをおすすめします。
窓際に合わせたダイニングキッチン
ダイニングキッチンの隣に大きな窓を設置すれば、日当たりよく食事することができます。さらに自然光を取り入れることができるため、日中は明るい空間にもなるでしょう。ただし日当たりが良すぎるために暑いと感じる方もいらっしゃいます。さらにダイニングテーブルが自然光で焼けてしまい、変色してしまう可能性もあります。そのため、紫外線カットできる窓にするようにしましょう。
6畳の狭いダイニングキッチンのレイアウトにおすすめのアイテム
6畳のダイニングキッチンが狭いと感じる方は、小物や収納BOXなどを置くことができないでしょう。そのため、ここでは狭いときにおすすめなダイニングテーブルを3つ紹介します。
食器棚付きダイニングテーブル
ダイニングテーブルの中には食器棚が備え付けられている商品も多く、フォークやスプーンなどを取り出すことができます。そのため食事中に食器が足りない場合、わざわざキッチンの方まで取りに行く必要がありません。ダイニングキッチンが狭いと、キッチンまで行くのが困難だと感じることも多いです。しかし椅子に座った状態で食器を取り出せるのであれば、非常に便利となるでしょう。利便性が高いダイニングテーブルですが、商品によっては「サイズが大きくなる場合」や「足元のスペースに備えついていて邪魔」な物もあります。フォークなどであればコンパクトな引き出しだけで十分ですが、お皿なども収納するとなると、相当の収納スペースが必要となるからでしょう。そのため食器棚付きダイニングテーブルを購入する場合は、実際に家族で座ってみて窮屈さや圧迫感を感じない商品であるか見極めることが大切です。
伸長式のダイニングテーブル
ダイニングテーブルの中には伸長式の商品があり、来客時や子供が増えた時に対応できます。特に若い世帯の家族であれば、ご両親が遊びに来てご飯を一緒に食べる機会もあるでしょう。しかしダイニングテーブルが小さいために、リビングなどと分かれて食事する方もいらっしゃいます。しかし伸長式のダイニングテーブルであれば、人数に合わせて調整できるため、人が多いときに伸ばし、少ないときは通常の大きさで利用することが可能です。
高さ調節できるダイニングテーブル
抜け感を意識するために、高さ調節できるダイニングテーブルもおすすめです。使用しないときは低くし、みんなで食事をするときは高さを調節して利用することができます。6畳のダイニングキッチンで狭いと感じる方は、抜け感を調節できるダイニングテーブルがおすすめです。とはいえ高さ調節できるダイニングテーブルの場合、多くの方が「高さ調節するのが面倒となり、高いままにしている」という傾向にあります。そのため調節するのが面倒と感じない方におすすめです。
6畳の狭いダイニングキッチンのレイアウトまとめ
6畳のダイニングキッチンは家族の人数によって狭いと感じる場合があります。またダイニングテーブルのサイズが大きいため、圧迫感を感じる場合もあるでしょう。そのためまだ建物を建築していない方は、事前にダイニングテーブルを設置したダイニングキッチンの広さを考慮しておくことが大切です。また将来的に家族の人数が増える可能性もがあることも踏まえて考慮しましょう。既に建物が完成しており、ダイニングキッチンの広さが決まっている方は、本記事で紹介した「広く見せるレイアウト方法」や「快適にするレイアウト方法」を参考にしてください。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。