注文住宅で地下室を作る費用と相場

注文住宅で地下室を作る費用と相場

海外の住宅でよく見かける地下室ですが、日本の住宅でも設置可能です。もちろん建築基準法や各種法令などをクリアしたうえでとなりますが、地下室は収納スペースだけでなく、趣味の場所や隠れ家的存在としても人気が高いです。一方で地下室の工事費用は高額であるため、取り入れられない方が多いのも実状です。しかし「地下室を作りたいけどどれくらい費用がかかるのだろうか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回地下室に着目し、設置するために必要な費用と地下室のメリット・デメリットを紹介します。これから注文住宅を建築する方はぜひ参考にしてください。

注文住宅で地下室を作る費用と相場

地下室が10坪の程の大きさである場合は、「800万円~1,200万円」前後の費用が必要です。地下室は地面を掘るだけでなく、建物の構造強度補強や浸水対策、地盤改良などさまざまな工事を行います。そのため通常の注文住宅の坪単価より高額となってしまいます。

坪単価とは住宅を一坪建築する為の費用であり、工務店の場合は「50万円前後」中堅ハウスメーカーの場合は「60万円~70万円」。大手ハウスメーカーの場合は「80万円以上」となります。

地下室の坪単価は「80万円~120万円」にもなり、大手ハウスメーカー以上の金額にもなりかねません。もちろん地下室は建築するメーカーによって金額は異なるものの、上記の金額ほどはかかると認識しておきましょう。

注文住宅の地下室の選び方

ここからは地下室を選ぶ前に理解しておくメリット・デメリットを紹介します。また地下室と半地下の違い、工期やメンテナンス方法も解説するため、地下室の設置で悩んでいる方は内容を理解してから検討してみてはいかがでしょうか。

地下室のメリット

地下室を設置するメリットは以下の5つが挙げられます。

1. ワンフロア増やすことができる
2. 収納スペースとしても活用できる
3. シアタールームとしても利用できる
4. 夏場は涼しい空間となる
5. 一人で過ごせる空間でもある

ワンフロア増やすことができる

地下室を設置することで地面のデットスペースを有効活用でき、ワンフロア増やすことができます。土地には容積率が定められており、建築できる大きさは限られています。しかし地下室は条件に該当すれば延床面積の1/3までが容積率の緩和処置があるため、より大きな面積の住宅を作ることが可能です。

収納スペースとしても活用できる

地下室は収納スペースとしても活用できます。自宅は築年数が経つにつれて荷物が多くなり、収納スペースが足りなくなったという意見もよく聞きます。設計段階で収納スペースを設置することは可能ですが、「他の部屋が小さくなった」「建物全体が大きくなってしまい建ぺい率と容積率をオーバーしてしまう」など、収納スペースが大きく、あまりにも建物への影響が出る場合も考えられます。しかし地下室を設けることで収納スペースとしても利用できるため、上記の問題点は解決できるでしょう。

シアタールームとしても利用できる

地下室にプロジェクターやスピーカーなどを設置すればシアタールームとしても利用可能です。DVD鑑賞が好きな方には嬉しい空間になります。地下室は遮音性に優れています。もちろん1階や2階への配慮が必要なため防音室にしなければいけませんが、映画館のような臨場感を味わうことも可能です。

夏場は涼しい空間となる

地下室は日光が当たらない空間であるため夏場は涼しく過ごすことができます。夏場のリビングは日当たりもよくエアコンなしでは生活することは困難と感じる方も多いのではないでしょうか。地下室は太陽の光を浴びないため、避暑地感覚で過ごしている方もいらっしゃいます。ただし冬場は冷え込むため暖房器具は設置するようにしましょう。

一人で過ごせる空間でもある

地下室は在宅ワークに集中したい人や趣味の時間を楽しみたい方にも向いています。他の音を遮ることが可能なため、一人の時間を大切にしたい人や仕事に集中したいときに向いています。

地下室のデメリット

地下室のメリットを紹介しましたがデメリットもあります。

ここでは5つのデメリットを紹介します。

1. コストがかかる
2. 浸水のリスクが伴う
3. 湿気が溜まりやすい
4. 避難経路を確保しておく必要がある
5. 土地を購入してから作れない場合もある

コストがかかる

先ほどもお伝えした通り地下室の費用は大きいです。たとえ小さな地下室とはいえ、地盤改良工事や防水工事などを含めると数百万年円規模の工事費用が必要となるでしょう。さらに10坪ほどの地下室だけで貸家が1棟建築できるほどの費用にもなりかねません。建築予算がオーバーする原因にもなりかねないため、建築会社と十分検討する必要があります。

浸水のリスクが伴う

大豪雨などが発生した場合は、地下に浸水するリスクはつきものです。施工時に防水工事やポンプ施設(逆流防止弁付)の設置などで対処しておきますが、100%浸水しないとは言い切れません。また近年では首都直下型地震や南海トラフ地震の発生が懸念されており、東日本大震災のように津波の発生時に地下室に居ると人命にも関わります。自然災害はいつどれくらいの規模になるか分からないため、地下室への水害被害は高いと認識しておきましょう。

湿気が溜まりやすい

地下室は窓の設置がなく換気状況は良くない場所であるため、湿気が溜まりやすくカビや結露が発生する可能性も高いです。最近では換気設備を導入した地下室も多く、湿気問題は解消しつつありますが、それでもなお地下室はジメジメすると感じる方もいらっしゃいます。さらに湿気はクロスや構造材にも影響し、最悪の場合は腐食するため定期的なメンテナンスは必要となります。

避難経路を確保しておく必要がある

1階部分と地下室の出入り口が1つだけの場合、その出入り口の扉が開かなくなった場合は避難経路が経たれることになります。そのため2つ以上は必要となります。1つだけの出入り口が地震や浸水によって開かなくなった時に備えるためにも、2つ以上の避難経路を確保しておく必要があります。

土地を購入してから作れない場合もある

軟弱地盤と判断された場合は地下室が作れないケースもあります。そのため土地を購入する前に地盤調査を行うようにしましょう。地下室を作りたいのに地面から地下水が湧き出てくるなどの場合は高確率で地下室は設置できません。そのため気に入った土地が見つかった際は注文住宅会社へ相談してから購入の検討をしましょう。

地下室と半地下の違い

地下室は地盤面から下の空間を指すことに対し、半地下は部屋の高さの1/3が地盤面より下である場合を指します。

一般的な住宅の高さは2.4mであるため、半地下の場合は高さ2.4mのうち80センチは地盤面より下に位置しているということです。半地下の場合、窓の設置ができるため採光を取り入れることができますが、地下室は全て地盤面より下にあるため光を取り入れることはできません。その分半地下より遮音性や断熱性が高いメリットがあります。費用面では半地下の方が土の掘削量や地盤補強度が異なるため価格は安く抑えることができます。とはいえ、数十万円~数百万円程であるため、予算と相談しながら決めていきましょう。

地下室の工期

地下室の工期はおおよそ2か月前後となります。注文住宅の工期が4か月~5か月前後となるため、地下室の工事を含めると6か月~7か月で住宅が完成します。

地下室は地盤調査から始まります。地下室を作った住宅でも地震に耐えられるほどの地盤であるか判断し、その後地盤の強度に合った地盤改良工事を行います。また地盤改良工事と同時に地盤の掘削を行い、建物工事に移ります。もちろん建築会社や建物の工法によって工事の流れは異なるため、詳しく知りたい方は注文住宅会社へ確認してみると良いでしょう。

地下室のメンテナンス

ここでは地下室のメンテナンス方法を紹介します。

メンテナンス方法

地下室は湿度が溜まりやすい場所であるため除湿器は必須です。しかし建物の築年数が経ち劣化していくと、外気の空気を取り込むひび割れや雨水の浸水により除湿器だけでは対処できず、かびや腐食が発生してしまいます。

そのため定期的に専門業者へ確認してもらう必要があります。

メンテナンス費用

専門業者に建物を確認してもらう場合、現場確認だけは無料の業者が多いです。本格的なメンテナンスや補修が必要となった場合、修繕費用に合わせた金額が必要となります。一部補修であれば50,000円~100,000円前後、大規模修繕となる場合は数百万円にも及びます。もちろん修繕規模によるため一概には言えませんが、大規模修繕となる前に、定期的に専門業者へ見てもらうようにしておくことが大切です。住宅は外壁や屋根など補修箇所が多い建物です。少しでも地下室のメンテナンスを抑えるためにも業者に建物を見てもらうようにしましょう。

注文住宅の地下室に関するQ&A

ここでは注文住宅の地下室に関するQ&Aを紹介します。地下室の設置には多額のコストがかかるため、少しでも安くしたい方は参考にしてください。

地下室の費用を抑える方法はありますか?

地下室は用途に合わせた大きさにすることが重要です。大きくするほどコストが高額となるため、極力小さい方が安く仕上げることができます。そのため地下室の用途を決めておきましょう。4帖ほどの趣味をするスペースとするのか、みんなで楽しめるシアタールームとするのかで大きさは異なります。自身が利用しやすい大きさにして最低限の地下室を設置するようにしましょう。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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