新築注文住宅の盛土の費用と相場

新築注文住宅の盛土の費用と相場

「盛土」をして新築住宅を建築する機会は少ないですが、敷地が道路より低い場合や見晴らしがよい土地、少し高台の位置に擁壁を組んで住宅を建築する場合は「盛土」する場合があります。住宅は基礎工事の際に土を掘削して施工することが一般的ですが、ケースバイケースで盛土が必要となる場合もあります。

そこで今回新築注文住宅の盛土費用の相場を紹介します。また盛土はどのような工事なのか、盛土工事を行う際の注意点なども解説するため、これから注文住宅を建築する方はぜひ参考にしてください。

新築注文住宅の盛土の費用と相場

注文住宅の盛土は1㎥あたり6,500円前後です。1㎥は「縦1m×横1m×高さ1m」を指すため、盛土の施工する敷地面積が分かればある程度の費用は算出できるでしょう。盛土の工事内容は後ほど紹介しますが、ただ土を盛るだけの工事ではありません。地盤として強固にしなければいけませんので、さまざまな手間がかかります。そのため盛土費用は多くの方が想定している費用より高額です。盛土工事がある土地での建築は費用面を考慮すると極力控えるようにした方が良いでしょう。

新築を建てる時に行う盛土工事とは?

盛土工事とはいったいどのような工事内容なのでしょうか。ここでは盛土工事に関する概要を紹介します。

目的

盛土工事の目的は名前の通り、土を盛り地盤面の高さを上げるために行います。住宅の建築において盛土が必要となるケースは以下の通りです。

● 道路面より敷地の方が低いため、雨水が道路側に流せない
● 道路面より敷地の方が低く、給排水に影響が出る
● 敷地が傾斜となっているため、整地する必要がある
● 洪水しやすい地域のため周りより敷地を高くしたい

上記のように盛土を行う目的は土地の状況によってさまざまです。盛土は費用がかかる工事ですが、土地の状態や住環境をよくするために行われる工事でもあります。

盛土と切土の違い

盛土の対義語には切土があります。言葉の通り土を切って処分する工事です。盛土とは逆で山の土を切って区画整理する場合などが該当します。

工事の流れ

盛土工事の手順は以下の通りです。

1. 敷地の測量を行う
2. 整地作業を行う
3. 土を盛る
4. 敷均し・締固めを行う

● 敷地の測量を行う

敷地の測量は注文住宅の設計前に行います。敷地の面積だけでなく、GL(地盤の高さの基準点)からの低さを測定します。測量図には「-100や-1000」などと記載されていますので確認してみましょう。その後住宅の設計を行い、どれくらいの盛土が必要となるか算出します。

● 整地作業を行う

整地作業とは敷地にある構造物や植木などすべて取り除き平たくする作業です。土を盛る前に行い、土地をきれいな状態にする作業のことです。

● 土を盛る

ダンプトラックで土を運搬し、敷地内へ土を敷き詰める作業です。土埃や道路が汚れますので、後々トラブルにならないためにも近隣住民への配慮はどう対処してくれるか建築会社へ確認しておきましょう。

● 敷均し・締固めを行う

敷地に盛った土を、ダンプトラックなどを用いて転圧して固めます。また締固め用の機械を用いて高さ調整を行いながらより強固な地盤にします。

工期

盛土の工期は「1週間から2週間前後」です。もちろん施工範囲や盛土する量によって異なります。また雨などの天候が悪い日は工事できませんのでスケジュールが前後する可能性もあるため、具体的な工期を知りたい方は建築会社へ確認するようにしましょう。

盛土工事の注意点

盛土はコストがかかるため控えたい工事ではありますが、メリットも存在します。

そのためここでは盛土工事のメリット・デメリットを紹介します。

盛土のメリット

盛土工事のメリットは以下の3点が挙げられます。

1. 浸水被害を防げる
2. プライバシーの保護にもつながる
3. 眺めがよくなる

浸水被害を防げる

盛土工事の一番のメリットとも言えるのは、自然災害などによる自宅への雨水浸水を防ぐことに繋がる点です。

盛土工事をすることで地盤面より高い位置に建築できるため、雨水が自宅へ浸水する確率は低くなります。また東日本大震災では盛土をしていたために自宅が流されずに済んだ住宅もありました。そのため水災害から守るためにも盛土工事は効果があると言えるでしょう。

プライバシーの保護にもつながる

人通りが多い場所に住宅を建築すると外からの視線が気になります。一般的な住宅は歩行者の視線から庭が見える位置に建築しますが、盛土工事をして地盤面を高くすることで周りの方から見えなくすることが可能となり、プライバシーの保護にもつながります。

眺めがよくなる

土地の場所によっては盛土工事して地盤面を高くすることで眺めがよくなることもあります。高台の場所や家の前にある木が邪魔と感じる場合、盛土工事をすることで解消できることでしょう。もちろんケースバイケースですが眺めや景色が気に入って購入した土地であれば効果的です。

盛土のデメリット

盛土工事のメリットを紹介した一方デメリットもあります。

コストがかかる

盛土工事の一番のデメリットはコストでしょう。例えば敷地面積が200㎡で高さ50センチ盛土するだけでも100㎥の工事が必要となり、650,000円の費用が必要となります。決して安い価格ではないと言えるでしょう。

追加工事が必要となることもある

盛土する量にもよりますが、盛土工事をした場合、別途土留や擁壁工事などの造成工事が必要となる場合があります。単純に盛土した上に家を建てるだけでなく、盛土を抑える土留めして住宅の安定性を維持しなければいけないケースもあります。特に高台などに建築する場合が該当します。そのため盛土と土留め工事が必要となるかは事前に建築会社へ確認してもらうようにしましょう。

盛土以外にもある土地の造成費用

先ほどもお伝えした通り盛土以外にも造成工事があります。ここでは4つの造成工事を紹介します。

整地

整地は盛土工事だけでなく住宅を建築する前に行う作業です。土地をきれいにし、地面を平らにする作業です。

切土

切土は土を切り抜く作業です。敷地面に土が盛られている場合は切土を行って平らにします。

土砂崩れなどを防ぐために行う工事です。道路面と敷地に高低差がある場合は土留め工事を行わなければ建築確認許可が下りない場合もあります。

地盤改良

地盤が軟弱な場合は地盤改良工事を行ったうえで住宅の建築を行います。なお地震大国である日本では地盤調査は必須であり、地盤が弱い場合は地盤改良工事を行わなければ建物の保証が受けられないケースもあります。

新築住宅の盛土工事に関するQ&A

ここでは盛土工事に関するQ&Aを紹介します。

盛土工事の費用を抑える方法はありますか?

盛土工事の費用は施工範囲を抑えることで費用を圧縮できます。

先ほどもお伝えした通り盛土の1㎥あたりの単価は6,500円程であり、施工範囲が増えることにより費用は高額となります。少しでも盛土する範囲を抑えるようにしましょう。

また土地を購入する際、盛土費用を含めて土地代金が見合っているか確認しなければいけません。「土地代金は安いけど盛土工事を行うと土地代金は相場より高い」というケースも多いです。そのため土地代金とのバランスを考量しましょう。しかし実際は測量してみないと判断できません。そのため土地を購入する前に建築会社へ確認してもらうようにしましょう。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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