映画好きにはうれしいシアタールーム。せっかく注文住宅を建築するならシアタールームを作りたいと思うのではないでしょうか。
ここではシアタールームの費用相場や必要設備、メリット・デメリットを紹介します。
これから注文住宅の建築を検討している方は是非参考にしてください。
シアタールームとは?
シアタールームとはDVD鑑賞などを行う部屋を指します。プリジェクターやロールスクリーンなどで映像を見るだけでなく、スピーカーを取り付け、映画館にいるような臨場感を味わうことができます。
シアタールーム設置にかかる費用相場
シアタールームの設置を業者に依頼した場合は「500,000円~1,500,000円」前後になります。また自身で機材を設置する場合は「100,000円~200,000円」ほどです。
シアタールームの施工を業者に依頼した場合は、以下の工事を行ってくれます。
● 埋め込み式のスピーカーを設置してくれる
● 防音室にしてくれる
一方DIYの場合は「スクリーン」「プロジェクター」「スピーカー」などを購入すればシアタールームとなります。業者に依頼する費用よりコストを抑えることができるメリットがあります。具体的な費用としては次で紹介します。
シアタールームに必要な設備と費用
シアタールームに必要な設備は以下の通りです。
1. ロールスクリーン
2. プロジェクター
3. 大型テレビ
4. スピーカー
ロールスクリーン
プロジェクターで映像を映す場合はロールスクリーンを取り付けます。
費用としては3万円前後で購入できるものから、10万円を超える商品もあります。手動より自動の方がコストは高くなります。またサイズも大きいほど費用は高額となります。
プロジェクター
ロールスクリーンを設置する場合は映像を映すプロジェクターも必要です。
プロジェクターは映像の解像度によって価格が大きく異なりますが、おおよそ5万円~50万円となります。また近年では8K映像のプリジェクターもあり、価格は100万円を超えるでしょう。
大型テレビ
プロジェクターやロールスクリーンを使わない方は大型テレビで映像を見ます。
現在のテレビは65型前後で20万~40万前後ですが、8Kなどのテレビは100万円以上にもなります。
スピーカー
より映像の臨場感を味わいたい方がスピーカーを取り付けましょう。スピーカーの価格は数万円~数十万円、数百万円と幅広いです。
シアタールームの設置場所や条件
シアタールームはどこにでも設置可能です。リビングをシアタールームにする方もいれば、地下室に設置する方などさまざまです。ただし、設置する際に音漏れを意識する必要があるため、次第に設置場所は定まります。
ここではシアタールームの設置場所と条件を紹介します。
シアタールームのおすすめの設置場所
シアタールームは寝室から離れた場所に設置するのが望ましいです。防音室に施工したとしても100%音漏れしないわけではありません。深夜にシアタールームを利用する場合は、家族の方の睡眠に迷惑をかける可能性もあるため、寝室から離れた場所に施工しましょう。
防音・遮音対策
シアタールームの防音は、設置するケースがほとんどです。スピーカーを設置して楽しむ場所であるため、他の部屋への遮音を意識しなければいけません。もちろん防音対策をしなければその分費用を抑えることが可能ですが、他の家族へ配慮を意識して防音対策した方が良いでしょう。
シアタールームを設置する場合の注意点
シアタールームのメリット・デメリットを紹介します。
シアタールームのメリット
シアタールームには以下の4つのメリットがあります。
1. 映画館のような臨場感を味わえる
2. 家族・友人と楽しめる
3. 防音室にしてカラオケも可能
4. 趣味のスペースとしても活用できる
映画館のような臨場感を味わえる
シアタールームは大画面で映像を見ることができ、スピーカーを設置することで映画館のような臨場感を味わうことが可能です。近年の新型コロナウイルスの影響で外出できない環境が続く中、シアタールームがあることで自宅でも楽しむことが可能です。
家族・友人と楽しめる
シアタールームの大きさにもよりますが、家族・友人と映画を見たり、会談する場所としても利用できます。映画だけでなく、友人との思い出のDVDなどを見ながら楽しむ場所としても利用できるメリットがあります。
防音室にしてカラオケも可能
シアタールームを防音室に施工し、カラオケ機材を設置して楽しむことも可能です。シアタールームの他にカラオケ室を造るとなると高額な費用となりますが、一つの部屋にすることでコストを抑えて両方楽しめます。
趣味のスペースとしても活用できる
DVD鑑賞の他に、自分の趣味のスペースとしても活用できます。書斎などが設置できない場合はシアタールームの一角にデスクを設けて趣味を楽しんでいる方も多いです。もちろん他にも用途があり、活用方法はたくさんあります。
シアタールームのデメリット
シアタールームのメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。ここでは3つのデメリットを紹介します。
1. コストがかかる
2. 住宅面積が大きくなることもある
3. エアコンが無いと部屋が暑くなることもある
コストがかかる
先ほどもお伝えした通り、シアタールームには「500,000円~1,500,000円」ほどの費用が発生します。DIYでシアタールームにすることも可能ですが、防音対策も行った場合は、400,000円以上の費用ともなるでしょう。もちろん防音対策のグレードにもよって金額の増減はありますが、決して安い価格ではないため建築予算と相談して決めましょう。
住宅面積が大きくなることもある
注文住宅の打ち合わせ中に、新たにシアタールームを作るとなると、住宅面積が増えてしまい、建築予算が増額するかもしれません。6坪ほどのシアタールームを作る場合は、「10坪のシアタールーム工事費250万円前後+機材代金500,000円~1,500,000円」前後の追加費用が必要となります。
部屋を追加してシアタールームとする場合は部屋の建築費も必要となると認識しておきましょう。
エアコンが無いと部屋が暑くなることもある
シアタールームにはたくさんの機材を取り付けし、使用中は熱をもつため、エアコンは必須です。DVD鑑賞中は窓を開けられないため、夏場は非常に暑くなることもあります。近年の機材は性能が高いため、熱を持ちにくいものも多いですが、それでもエアコンの取り付けは行っていた方がよいでしょう。
注文住宅のシアタールームに関するQ&A
ここではシアタールームに関するQ&Aを紹介します。
シアタールームは費用が高額なため、少しでも安くできる方法を紹介します。
シアタールームの費用を抑える方法はありますか?
シアタールームの費用はDIYで行うことが最も費用を抑えることに繋がります。
業者に依頼することでスピーカーなどを埋め込みできたりなど、空間をスタイリッシュにすることが可能です。しかし、DIYで行う場合より2倍3倍近い費用となるため、注文住宅の建築予算に余裕がある場合のみ検討しましょう。
DIYでシアタールームを行う場合は、好きな機材を選ぶことができるため、コストを重視することも可能です。近年ではインターネットで購入できる機材も多く、家電量販店より安く揃えることもできます。コストを少しでも抑えたい方はネットで購入して、少しずつ性能が良い機材に入れ替えていくことも良いでしょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。