注文住宅のロフトの費用相場

注文住宅のロフトの費用相場

ロフトといえば、賃貸住宅のイメージが強いですが、注文住宅でも収納スペースとして活用しているケースも多いです。ロフトは屋根裏に設置する場合が多く、他の間取りに干渉することもありません。

つまり、間取りを最大限に生かせる収納スペースとしても活用することが可能です。

しかしロフトを設置するには、ある程度の費用が発生するため、設置するか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回、ロフトの費用相場やメリット・デメリットを紹介します。

本記事を読んで注文住宅にロフトを取り入れるか検討してみてはいかがでしょうか。

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注文住宅のロフトの費用相場

ロフトの費用は、おおよそ「2,000,000円~4,000,000円」になります。

施工費用は、建築会社によるものの、坪単価で計算することが可能です。坪単価とは、注文住宅の本体金額を、建築する住宅の延べ床面積(坪)で割り出したものです。例えば、本体金額が2,500万円の注文住宅の延べ床面積が50坪の場合、坪単価は50万円となります。

坪単価が分かれば、後はロフトの面積を掛けることで、ロフトの費用を算出することが可能です。ロフトの面積は住宅によってそれぞれであるものの、4坪~8坪が多いため、先ほど紹介した費用となります。

注文住宅のロフトの選び方

ロフトの費用は決して安い価格ではないことがお分かりいただけましたでしょうか。「高いからロフトはやめようかな」とお考えの方もいらっしゃると思います。

しかし、金額だけに着目せず、コストにも合った効果が見込めるか判断する必要があります。ここでは一つの判断材料としてロフトのメリット・デメリットを紹介します。

ロフトのメリット

ここではロフトを設置する4つのメリットを紹介します。

収納スペースを確保できる

ロフトを設置する一番のメリットは、収納スペースを確保できる点でしょう。ロフトは、賃貸住宅のイメージも強く、寝室と思われがちですが、本来は納屋や馬小屋でエサを蓄えるための屋根裏に設けたスペースでした。現在では、寝室というより収納する場所として、再度認知もされています。そのため収納スペースとしてロフトを設置する注文住宅も増えています。

延べ床面積に参入されない

ロフトは延べ床面積に参入されないため、注文住宅の面積を大きくしないまま収納スペースを確保できるメリットがあります。収納スペース確保するために、注文住宅の延べ床面積を大きくしてしまい、容積率をオーバーしてしまうということも考えられます。

しかし、収納スペースとしてロフトを設計した場合でも、延べ床面積に算入されないため、容積率を考慮しなくて済みます。

ただし、延べ床面積に算入されないためには、以下の条件が該当している必要はあります。

  1. ロフトの天井高さが4m以下であること
  2. ロフトの面積が、ロフトのある床面積の1/2以下であること
  3. ロフト内に収納がないこと
  4. ロフト内に電話やテレビ、インターネットのジャックがないこと
  5. ロフトの床材は畳や絨毯、タイルカーペット等にはしないこと

居住空間としても活用可能

ロフトは収納スペースとして利用されるケースが多いですが、空間を大きくすることで、居住空間としても利用可能です。懸念としては天井高さが1.4m以下と定められているため、多少圧迫感は感じますが、寝るだけの寝室として利用する分は問題ありません。

空間の活用

ロフトを屋根裏に設置することで、他の間取りに影響を与えることはありません。例えば洋室横にクローゼットなどの収納を設けた間取りと、収納スペースをロフトにした間取りでは、ロフトがある方が間取りを大きく広げることが可能です。

ロフトのデメリット

ロフトは収納スペースや居住空間として活用できるメリットがあります。一方でデメリットもあるため、4つほど紹介します。

コストがかかる

先ほどもお伝えした通り、ロフトを設置する場合は、「2,000,000円~4,000,000円」程の費用が追加となります。収納だけの用途である場合、庭に物置を設定した方が価格を抑えることもできるでしょう。

しかし物置では湿気に弱いものは置くことは出来ません。そのため、コストはかかるものの、収納用途を考慮して設置を検討しましょう。

夏場は熱い空間になる

ロフトは高い位置に設置するため、熱い空気が集まります。時に夏場はエアコンがなければロフトに居ることができないほどにもなります。扇風機などでも対応できますが、元々の空気が熱いため、涼しく感じる可能性は極めて低いです。

上り下りが必要

人によって、ロフトの一番のデメリットとして挙げるのが、階段の上り下りがある点です。収納スペースとして設置したものの、階段の上り下りが一苦労という意見も多いです。そのため、ロフトを収納スペースとして利用する場合は、普段使わないものを置くようにしましょう。

掃除の手間がかかる

先ほどもお伝えした通り、ロフトは上り下りをする必要があるため、重い掃除機などをもってロフトに行くのは危険です。一般的にはクイックルワイパーや雑巾などで掃除を行います。

しかし、出来れば掃除の手間は減らしたいと思う方も多いのではないでしょうか。ロフトがなければ、掃除する必要もなく、わざわざ上り下りする必要もありません。

ロフトの工期

一般的に注文住宅の工期は4か月~5か月です。ロフトの工事は注文住宅の本体工事から始まり、引き渡しと同時に完成するため、上記の日数を工期と思ってください。注文住宅におけるロフトの工事は、建物の骨組みを造ると同時に大枠をつくります。その後に内装工事をする流れです。ロフトだけに特化して工事をする建築会社は無いと認識しておきましょう。

ロフトのメンテナンス

ここではロフトのメンテンナンスについて紹介します。

メンテナンス方法

ロフトのメンテナンスが必要な箇所は主に「クロスの汚れ」「床材の清掃」の2点です。

クロスの汚れ具合によるものの、中性洗剤などで掃除可能です。ホームセンターなどで簡単に購入することが可能です。

ただし、クロスとの相性もあるため、専門業者やホームセンターの方に相談することをおすすめします。

また床材の清掃は、先ほどもお伝えした通り、クイックルワイパーなどで拭き掃除を行えば完了です。こちらもホームセンターや薬局などで購入可能です。

メンテナンス費用

ロフトの清掃に必要な費用はホームセンターなどで1,000円もあれば購入可能です。

しかし、クロスの剥がれや床材の交換が必要な場合は、専門業者に依頼しなければいけません。補修内容や依頼する業者によるものの、「10,000円~20,000円」前後が多いです。

ただし、床材の交換は、5万円や10万円と高額になるケースも多いため、一度見積もりを取ってから依頼することをおすすめします。

注文住宅のロフトに関するQ&A

ここでは注文住宅のロフトに関するQ&Aを紹介します。

ロフトの費用を抑える方法はありますか?

ロフトの費用を抑えるのに最も有効的な方法は、施工範囲を小さくすることです。最初にお伝えした通り、施工範囲が大きくなるほど、ロフトの費用は高くなります。少しでもロフトの面積を小さくすれば、費用を抑えることに繋がるでしょう。

ただ単純に小さくするのではなく、どれくらいの収納スペースが必要なのかを検討して設計することをおすすめします。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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