注文住宅のコンセントの費用相場

注文住宅のコンセントの費用相場

注文住宅の設計段階で目を落としがちなのが、「コンセント」です。おしゃれな内装の注文住宅を造りたいあまりに、間取りやクロス、照明などばかりを気にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

注文住宅が完成してから、「ここにコンセントあったら便利だったのに」という意見も多く見受けられます。

そこで今回、注文住宅のコンセントに着目し、費用の相場や設置個所などを紹介していきます。これから注文住宅を検討されている方、もしくは今建築会社の方と間取りの打ち合わせをしている方は是非参考にしてください。

注文住宅のコンセントの費用相場

注文住宅のコンセント費用の相場は、おおよそ「50,000円~100,000円」前後です。もちろんコンセントの数によって異なりますので目安としてください。

一般的な数であれば上記の金額が相場となりますが、コンセントを追加したい方もいらっしゃるでしょう。コンセントを追加する場合、1か所あたり「3,000円~5,000円」の費用が別途必要となります。

コンセントはあればあるだけ良いと思う方もいらっしゃいますが、家の見栄えも悪くなり、さらに消費電力は大きくなってしまいます。場合によってはブレーカーのアンペア数を上げなくてはいけなくなり、電気代の基本料金も高くなってしまうでしょう。

そのためコンセントは適切な数と適切な場所に設置するように心がけて下さい。

注文住宅のコンセントの選び方

では注文住宅のコンセントはどれくらい設置したら良いか気になる方も多いのではないでしょうか。コンセントの数は、実際注文住宅に住んでみてからではないと、コンセントの数が足りたかどうかわかりません。

そのため、ここでは一般的なコンセントの数を紹介します。またコンセントの種類と費用を紹介します。

コンセント設置数の目安と費用

コンセントの設置数は、各家庭によって異なります。例えば、洗面所には、「洗濯機器用」「ドライヤー用」の2つあれば足りるという家庭もあれば、子供が多く、電動歯ブラシを使っているから3つもしくは4つ欲しいという家庭もあります。

そのため、自身の家族構成を考慮してコンセントの数を決めていきましょう。

下記の表はコンセントを設置する場所ごとの目安台数です。

コンセントの

設置個所

100V

コンセント

200V

コンセント

コンセントの使用用途
 

キッチン

5個~6個 1個 冷蔵庫・炊飯機・電子レンジ・オーブントースター・電気ポット・コーヒーメーカーなど
ダイニング 1個~2個 1個 電気鍋・卓上型電磁調理器
 

リビング

4個~5個 1個 テレビ・DVDプレイヤー・エアコン・扇風機・空気洗浄機・加湿器・ストーブなど
子供部屋(5畳) 2個 0~1個  

テレビ・電気スタンド・ストーブ・エアコン・パソコン・スマホ充電など

 

子供部屋(6畳) 3個 0~1個
寝室(8畳~10畳) 3個~4個 0~1個
寝室(10畳~15畳) 3個~4個 0~1個
トイレ 1個~2個 0 トイレ(ウォシュレット・温水便座など)
玄関 1個 0 玄関周り掃除機
洗面所 2個~3個 1 個 洗濯機、掃除機、電気髭そり、ヘアードライヤ、電動歯など
廊下 1個~2個 0 掃除機など

設置個所は大きく分けて10か所から11か所あります。コンセントの個数は26~42前後が一般的です。もちろんコンセントの数に決まりはないため、自身で選ぶようにしましょう。

キッチン・ダイニング

キッチン周辺は一番コンセントが必要です。「冷蔵庫」「電子レンジ」「炊飯器」「電気ポット」などの家電がキッチンにはあります。その他にも「トースター」「ミキサー」「コーヒーメーカー」など、飲食に関する家電もたくさんコンセントを使用するため、「5か所~6か所」は設置しておきましょう。

またダイニングテーブルで、コンセントを使用した家電を利用し、家族や友人と食事をする機会に備えて「1個~2個」は合った方が良いです。

それらを踏まえ、キッチン・ダイニングではコンセントがおおよそ「9か所~12か所」は必要となります。コンセントの費用が一つ3,000円と仮定すると、おおよそ「27,000円~36,000円」の費用となります。

リビング

リビングはテレビやエアコン用のコンセントだけでなく、掃除機をかけるためのコンセントや、加湿器、空気清浄機などに用いるコンセントが必要です。おおよそ「5か所~6か所」は用意しておきましょう。

ただし、そこまで使わないという方は「3か所前後」でも構いません。コンセントが少なくなれば、建築コストも抑えることに繋がるため、予算と相談しながら設置しましょう。

また、リビングのコンセント費用は、おおよそ「15,000円~18,000円前後」です。

寝室

寝室でコンセントを使う各家電としては、照明や掃除機が多いです。他にも、寝室でドライヤーをする方もいれば、テレビも設置する方もいらっしゃいます。さまざまなケースを踏まえ、「4か所~5か所」を用意しましょう。また、寝室が大きい方は一つ多く設置してもよいかもしれません。

寝室でのコンセント費用はおおよそ「12,000円~15,000円」です。

子供部屋

子供部屋のコンセントは「2か所~3か所」前後で足りることでしょう。子供が大きくなった時に備えて、テレビやパソコン用のコンセントを用意しておきましょう。費用は「6,000円~9000円」になります。

玄関・廊下

玄関には最低限1か所はコンセントが欲しいです。玄関にコンセントがあれば、わざわざリビングからコンセントを引っ張ってくる必要もなくなります。

また、廊下には掃除機かけるためのコンセントを1か所は用意しておいてください。こちらも玄関同様、コンセントを引っ張ってくる手間を省くことができます。

玄関と廊下、それぞれに1か所設置した場合の費用はおおよそ「6,000円」ほどです。

洗面所・脱衣所

洗面所・脱衣所では「洗濯機」「ドライヤー」「電動歯ブラシ」などを使用するため、コンセントは「2か所~3か所」設置しましょう。費用は「6,000円~9,000円」ほどです。

トイレ

トイレに関しては、トイレ用のコンセント一つあれば大丈夫でしょう。おしゃれな照明や電気アロマなどを追加したい方は2か所設置してもよいです。費用はおおよそ「3,000円~6,000円」前後です。

屋外

屋外で電気を使うために、外壁に屋外電気コンセントを設置しましょう。庭の手入れなどで電気を使用することもあるため、用意しておくことをおすすめします。

屋外電気のコンセントは防水性のものを使用するため、費用としては「5,000円前後」になります。

コンセントの種類と費用

コンセントにはたくさんの種類があります。一般的にはダブルコンセントを採用している家庭も多いですが、ここでは8つコンセントを紹介します。内容と特徴を比べてみて、注文住宅の自宅で採用するか検討してみてください。

ダブルコンセント

どの家庭でも採用しているコンセントです。昔から使われているコンセントであるため、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。ダブルコンセントは2口のコンセントの物を指します。3口のコンセントは3ピンコンセントとも呼びます。

どのコンセントよりも価格が安く、2,500円~3,000円前後が一般的です。

抜け止め式ダブルコンセント

ダブルコンセントと同じ2口のコンセントですが、コンセントが抜けないように、左に回して取り外しができるようになります。誤ってコンセントに足が引っ掛かってしまい、コンセントが抜けてしまうということはなくなります。しかし、コンセントが抜けないということは、本人が転ぶ可能性もあるため、足が引っ掛からないような場所に設置しましょう。

費用相場としては3,500円~4,000円前後です。

アース付コンセント

電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの水回りにはアース付きコンセントが必要です。アースには感電防止や静電気障害の防止などの目的があります。そのため水気や湿気が必要な場所に設置するようにしましょう。

費用相場としては、3,500円~4,000円前後です。

15A・20Aアースターミナル接地コンセント(250V)

消費電力1000wを超える電気機器を使用する際に使うパワフルなコンセントです。電磁調理器やエアコンなどの箇所に設置しましょう。

商品価格は1,000円~2,000円ほどですが、施工費含めると、4,000円前後となります。

マグネット式コンセント

名前の通りマグネット式のコンセントです。ついうっかり足を引っかけても簡単に外れるため、子供や高齢者がいるご家庭には最適です。コンセントを抜く時も、それほど力が要らないメリットがあります。

費用としては4,000円~5,000円前後が相場価格となります。

マルチメディアコンセント

コンセントの横に、テレビ端子やインターネットのLAN配線をつなげるタイプのコンセントです。こちらもダブルコンセント同様、どの家庭にも取り入れられています。インターネットを利用する方にとっては必須のコンセントです。

価格も4,000円~5,000円前後の費用となります。

アップコンセント(フロアコンセント)

公民館や体育館などで見られる、床に取り付けるコンセントが対応です。使用しない時は蓋を閉めてフラットにすることが可能ですが、一般的に注文住宅では採用していません。

商品は5,000円近い価格です。さらに電気配線工事や床材の加工などを含めると、数万円前後の費用となります。

防水コンセント

家の中ではなく、外壁に取り付けるタイプのコンセントです。防止カバーが取り付けられているため、雨の影響を受けにくい特徴があります。外壁清掃用の高圧洗浄機に用いたり、庭の草刈りなどに使用します。注文住宅には一つは欲しいコンセントです。

商品自体の価格は1,000円~1,500円ほどになりますが、電気配線工事などの施工費を含めると、5,000円ほどにもなります。

コンセント種類 相場費用
ダブルコンセント 2,500円~3,000円
抜け止め式ダブルコンセント 3,500円~4,000円
アース付コンセント 3,500円~4,000円
15A・20Aアースターミナル接地コンセント(250W) 4,000円前後
マグネット式コンセント 4,000円~5,000円
マルチメディアコンセント 4,000円~5,000円
アップコンセント(フロアコンセント) 数万円
防水コンセント 5,000円前後

建築後にコンセントを追加する場合の費用

建築後にコンセントを追加する場合、電気配線工事からコンセントの取り付けなどを踏まえると、1か所10,000円ほどの費用がかかります。

新築時のコンセント工事は建築と同時に取り付けます。しかし、新築の注文住宅が完成してから取り付けする場合は、一度壁をカットし、配線をつなぎ合わせる手間が必要です。

もちろん工事を依頼する電気会社によって費用は異なります。そのため上記の金額は目安としておきましょう。

また、追加するコンセントの数が増えれば、1か所あたりの工事単価は安くなる可能性も高いです。しかし、注文住宅の建築と同時にコンセントの工事を行った方が一つあたりの工事費用は安いです。

そのため、注文住宅の設計段階で、コンセントの数は加味しておきましょう。

コンセントのメンテナンス

ここではコンセントが不調の時のメンテナンスについて解説します。

コンセントが壊れることはそれほど多くありません。しかし、コンセントが原因で火事が起きたという事例もあるため、即座に対応する必要があります。

メンテナンス方法

コンセントに不具合を感じた場合は、必ず自分で行わず、専門業者に依頼しましょう。コンセントの電気修理をする場合、本来「電気工事士」の資格が必要です。しかし自宅であることから、資格もない方がDIYで作業する方も多いです。

コンセントは常に電量が流れており、ブレーカーを落とすのを忘れて工事してしまうと、万が一感電してしまう可能性もあります。大事故につながる前に電気会社に依頼するようにしてください。

ただし、コンセントのカバーは簡単に交換できます。マイナスドライバーがあれば取り外し可能です。コンセントのカバーもホームセンターで数百円で購入できますので、DIYで作業できるでしょう。念のため、ブレーカーを落として作業することをおすすめします。

メンテナンス費用

電気会社コンセントの修理を依頼する場合は、1か所あたり「5,000円~10,000円」になります。軽微な修理であれば、3,000円などで済む可能性もあります。しかし、部品交換と配線修理などとなれば、10,000円以上となる費用にもなるでしょう。

詳しい費用は電気会社へ確認してみてください。

注文住宅のコンセントに関するQ&A

注文住宅のコンセントに関するQ&Aを紹介します。

コンセントの費用を抑える方法はありますか?

コンセントの費用を抑えるための方法としては「ダブルコンセントを採用する」「後で追加しないように設計する」「コンセントを多く設置しすぎない」の3点が挙げられます。

ダブルコンセントを採用する

今回8つのコンセントを紹介しましたが、最もコストが安いのがダブルコンセントです。シンプルなコンセントでありながらも多くの家電に対応しています。特殊なコンセントを取り入れるのではなく、全てダブルコンセントにしても良いといっても過言ではありません。少しでもコンセントの費用を抑えたい方は、ダブルコンセントを採用してください。

後で追加しないように設計する

先ほどもお伝えした通り、注文住宅の完成後にコンセントを追加工事する場合と、注文住宅の建築と同時に取り付けする場合では、コンセント一つあたりの費用が異なります。将来的な費用を抑えるためにも、コンセント数と場所は、注文住宅会社と相談しながら決めておくことをおすすめします。

コンセントを多く設置しすぎない

コンセントは多くあれば、生活するうえでも非常に便利です。しかし、もちろん設置台数が多ければコストもかかります。

例えば1か所の設置台数が3,000円と仮定すると、10台で30,000円にもなります。注文住宅の総建築費から比べたら、小さな金額ではありますが、その30,000円でコンセントとは別のオプションを追加できるかもしれません。

しかし、少なすぎると後悔してしまう可能性もあります。そのためコンセントの数は建築会社のアドバイスをもらいながら決めていきましょう。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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