注文住宅を建築する際、旦那様の多くは書斎が欲しいと思う方も多いのではないでしょうか。書斎は仕事場としての用途だけでなく、趣味のスペースとしても活用できます。また、書斎で作業することで、一人の時間を作ることができ、集中力があがるという方も多くいらっしゃいます。
しかし書斎を作るデメリットもあります。
そこで今回、書斎にフォーカスをあて書斎の相場費用とメリット・デメリット、工期やメンテンナンス方法を紹介します。これから注文住宅の設計で書斎を取り入れるか検討されている方は是非参考にしてください。
注文住宅の書斎の費用相場
注文住宅の書斎を作成した場合は工事費用が追加となるケースがあります。追加で書斎の部屋を作る場合、書斎の大きさに合わせた金額が必要です。
例えば、6帖の書斎である場合、延べ床面積に換算すると約2.8坪となります。工務店の一坪当たりの建築費は50万円前後であるため、「2.8坪×50万円=140万円」が必要となるでしょう。
一見高いと思われがちですが、大手ハウスメーカーであれば坪単価80万円、中堅ハウスメーカーであれば坪60万円以上であるため、工務店で書斎を作った方が安いことがわかります。もちろん、各建築会社によって坪単価は異なりますので、目安としてください。
注文住宅の書斎の選び方
注文住宅の書斎を導入するか検討している方は、書斎のメリット・デメリットを理解しましょう。
書斎のメリット
書斎のメリットには以下の4つが挙げられます。
趣味のスペースとして利用できる
書斎の一番のメリットと言えるのは、自身の趣味ができる空間を確保できる点でしょう。家族がいれば、なかなか自分の趣味の時間や空間を作るのは難しいと感じる方も多いです。しかし書斎があれば、集中して趣味を楽しめるようになるでしょう。
リモートワークで活用できる
近年では在宅ワークが主流となりつつあり、自宅で作業する方も多くいらっしゃいます。書斎があれば、周りの音を気にすることなく、安心して取引先とリモートワークが可能です。
自宅に持ち帰った仕事ができる
働き方改革の見直しが入って、現在でも、自宅に仕事を持ち帰ることもあるでしょう。家族がいると、自宅での仕事に集中できないなどの懸念もありますが、書斎であれば、家族の方と空間を別にして仕事が可能となります。
リラックスできるスペースにもなる
自分の時間を作れる書斎を作り、リラックスできるという意見も多くあります。どうしても一人になりたい時間もあることでしょう。一人で考える時間が欲しい方や、息抜きをしたい方には書斎はおすすめです。
書斎のデメリット
一方で書斎を作った場合、以下の5つのデメリットが考えられます。
追加工事の場合はコストがかかる
先ほどお伝えした通り、書斎を追加工事した場合は別途費用が必要となります。一般的に、書斎を追加で工事する際は、書斎の面積×坪単価の費用が必要です。
また、書斎用に棚など造作工事を行う場合は、更に別途費用がかかります。詳しくは相談している建築会社へ確認して見ましょう。
作ったものの使わない
新築の注文住宅時に書斎を作ったものの、使わなかったという事例もあります。結果として書斎が物置となった方も多いため、本当に必要であるか検討しましょう。
収納が足りなかった
注文住宅の設計段階で書斎に意識が集中してしまい、結果として収納スペースが少なくなったという事例もあります。さらに収納スペースが少ないために、書斎兼物置となっている方も多くいらっしゃいます。
そのため注文住宅の設計をする際は、書斎と収納、間取りのバランスを考慮する必要があります。
書斎にいる時間が多く、家族とのコミュニケーションが減る
書斎があると、書斎に引きこもりがちとなってしまい、家族との時間が減る要因にもなりかねません。また、自分の時間を優先することで、家族関係も悪化する可能性もあります。
そのため、書斎を作った場合でも、家族とのコミュニケーションは意識しておきましょう。
他の間取りとのバランスを検討しなければいけない
書斎を作る場合は、他の間取りとのバランスを検討しなければいけません。「書斎を造りたいけど、コストは増やしたくない」と思う方も多いのではないでしょうか?
後ほど、書斎の費用を抑える方法を紹介しますが、一般的には「洋室を優先するか、書斎を優先するか」になります。書斎を造ったあまりに洋室がなくなり、子供が大きくなった時の部屋が足りないというケースも考えられます。
そのため書斎を造る際は、他の間取りとのバランスを考慮しましょう。
書斎の工期
書斎の工期は注文住宅の着工から完成までの期間と同日であるため、おおよそ4か月から5か月となります。もちろん建築する注文住宅の面積や構造、工務店によって異なります。建築面積が大きくなるほど、工事日数は長くなります。
また建築する注文住宅の構造が木造ではなく、鉄筋コンクリート造などである場合は、さらに工事日数が多くなるでしょう。
書斎のメンテナンス
ここでは書斎のメンテナンス方法について紹介します。
メンテナンス方法
書斎で一番メンテンナンスが必要なのは、造作した棚や、クロスが挙げられます。棚も定期的に清掃しないとホコリが溜まり、体に害をもたらしてしまいます。そのため、布巾などで掃除を行うようにしましょう。
また、クロスも経年劣化が起こります。地震などが発生することで、クロスのジョイント部分(つなぎ目)もひび割れは起こる可能性もあります。生活する上で特に支障はありませんが、クロスが剥がれていく原因にもなるため、ホームセンターなどで購入できるクロス用補修シールなどで修理しましょう。
メンテナンス費用
一般的に書斎のメンテナンスは自身で行う方が多いため、業者に委託する方はほとんどいらっしゃらないでしょう。布巾と水があれば、棚の掃除ができますし、床の掃除は掃除機があれば可能でしょう。
またクロスのひび割れを直す補修シールはおおよそ1,000円~2,000円前後で購入可能です。更にネットであれば、より安く購入することも可能です。
注文住宅の書斎に関するQ&A
ここでは注文住宅の書斎に関するQ&Aを紹介します。
書斎の費用を抑える方法はありますか?
書斎の費用を抑える方法としては2つ挙げられます。
1. 安価なクロスを選ぶ
2. 棚などは造作ではなく、既製品を購入する
クロスは量産品であれば、書斎の費用を抑えることが可能です。近年ではクロスのデザインや種類が豊富です。
しかし、商品によってはクロスの料金も高額となります。おしゃれな書斎にしたい方も多いと思いますが、費用を優先したい方は安価なクロスを選ぶようにしましょう。
注文住宅の建築時と同時に、棚などを造作したいと思う方も多いです。しかし造作工事は、いわば手作りですので、コストが大幅に高くなります。そのため、造作工事ではなく既製品で納めるようにしましょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。