住宅の入り口となる玄関は、来客者が最初に見る場所なので、おしゃれなデザインにしたいと思う方も多いのではないでしょうか。また、玄関ドアにはさまざまな種類があるため、どれを選べばよいか分からない方も多いでしょう。
そこで、今回は玄関ドアに注目して費用や種類などを紹介していきます。
玄関ドアは既製品やオーダーメイドによって金額が大きく異なれば、見栄えにも大きく違いがあります。本記事を読んで、どの玄関ドアが自分の注文住宅に合うのかを見つけていきましょう。
注文住宅の玄関の費用相場
玄関ドアの費用相場はおおよそ10万円から20万円前後が一般的です。種類やメーカーによって金額は異なりますので、目安としておきましょう。
また、玄関ドアは既製品のものもあれば、オーダーメイドの商品もあります。既製品はメーカーによってサイズとデザインが決まっており、変更できる点は、ドアのサイズや取手部分、施錠箇所となります。
一方でオーダーメイドの玄関は好きなデザイン、大きさを選ぶことができますが、価格は20万円以上が多いです。
下記の表は一般的な玄関ドアの参考価格です。
種別 | 玄関ドア | 費用相場 |
---|---|---|
既製品 | 玄関ドア | 100,000円前後 |
既製品 | 玄関引き戸 | 150,000円以上 |
オーダーメイド | 玄関ドア(スチール製) | 180,000円以上 |
オーダーメイド | 玄関ドア(スチール製ガラスあり) | 200,000円以上 |
オーダーメイド | 木製玄関ドア | 200,000円以上 |
オーダーメイド | 木製玄関ドア(無垢) | 300,000円以上 |
注文住宅の玄関ドアの選び方
ここでは玄関ドアの種類と、工期、メンテナンス方法などを紹介していきます。
玄関ドアの種類
玄関ドアは大きく分けて下記の3種類に分かれます。
- 開き戸ドア
- スライディングドア
- 玄関引き戸
1. 開き戸ドア
よくみかける玄関ドアのタイプです。一枚のドアタイプで、手前に押すか引くかで開けるドアになります。「親子ドア」「袖FIX片開きドア」「両袖FIX片開きドア」「両開きドア」など2枚3枚のドアから作られる商品もあります。
2. スライディングドア
横にスライドして開けるタイプのドアです。開き戸ドアより、高級感があり、洋風なデザインの住宅などに用いられることもあります。スライディングドアには「片引き戸」「袖FIX片引き戸」「半袖FIX引き戸」などの種類があります。
3. 玄関引き戸
玄関引き戸は格子のようなデザインで、左右にスライドして開閉する引戸です。見栄え的には和風建築の住宅に合う傾向があります。もちろんさまざまなデザインがあるため、住宅に合わせたデザインを選ぶことが可能です。
玄関引き戸には「引違い戸」「袖付片引き戸(2枚建)」「引違い戸(4枚建)」「引分け戸」「両引込み戸」「ランマ無/ランマ付」などさまざまな種類があるのが特徴です。
玄関の工期
玄関ドアの工期の取り付けは1日で完了します。
しかし、玄関ドアを選択するのに時間を費やす方が多いです。玄関ドアはカタログから選び、注文住宅会社にサイズ感を確認してもらいます。玄関ドアによってはサイズが合わない場合もあるため、必ず確認するようにしましょう。
その後実際のショールームに足を運んで実物を見ます。カタログ通りのデザイン、色合い、使い勝手などを判断していきましょう。
それらを踏まえ、玄関ドアを決めるまでは1か月ほどかかります。デザインが決まったら、注文住宅の工事に合わせて玄関ドアは施工されます。
玄関のメンテナンス
玄関ドアは年数が経つと建付けの調整や清掃などが必要となります。それらの方法を次で紹介していきます。
メンテナンス方法
建具調整
玄関ドアの建付け調整は、玄関ドアと建物部分の間にあるボルトの調整で行うことができます。ただし、建付け調整の経験がない方が行うと、余計に悪くなることもあるので、業者に依頼しても良いでしょう。
玄関ドア掃除
ドアが木製である場合は乾拭き、金属製の場合は水拭きで黒ずみなどを落としていきましょう。木製ドアは水に弱く、ゆがみなどが出やすい場所なので、乾拭きは原則条件となります。一方金属ドアは、水拭きでほこりなどを取っていきましょう。
メンテナンス費用
玄関ドアのメンテナンスは業者によって大きく異なります。一律数万円で行っている場合や、修理内容ごとに単価を決めている場合があります。
下記の表は、修理内容別費用相場一覧です。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
ドアノブ修理 | 1万円から5万円前後 |
ドアの開閉調整 | 1万円から2万円前後 |
ドアクローザーの交換 | 1.5万円から5万円前後 |
蝶番の交換(1ヶ所) | 3千円から5千円前後 |
ドアの再塗装 | 3万円から10万円前後 |
室内ドア交換 | 5万円から20万円前後 |
玄関ドア枠の修理 | 1万円から3万円前後 |
ドアの処分費 | 1万円から5万円前後 |
ドアのメンテナンス費用は割と高額です。メンテナンス自体は1日で完了しますが、場合によっては2人での作業が必要となってしまうためです。
また、長く使っていた玄関ドアがメンテナンスしても直らない場合は、交換が必要となります。交換には「玄関ドア代金」「施工費」「処分費」などが必要となり、数十万円にもなります。
後々交換しないためにも、玄関ドアのメンテナンスは怠らないようにしておきましょう。
注文住宅の玄関に関するQ&A
玄関の費用を抑える方法はありますか?
玄関ドアの費用を抑える方法としては以下の5項目を意識しましょう。
1. 既製品の玄関ドアを選ぶ
メーカーが提供する既製品の玄関ドアが一番価格は低いです。オーダーメイドなどにしてしまうと、倍近い金額にもなりかねません。既製品はシンプルで良く見るデザインではありますが、価格帯を重視するのであれば仕方ない点でしょう。
2. 玄関ドアの高さを高くしない
通常玄関ドアの高さは2.4mが一般的です。これ以上高くなる場合は、オーダーメイドになる可能性もあります。高さを変えない方が、玄関ドアの価格は抑えることが可能です。
3. アルミ製の玄関ドアを選ぶ
玄関ドアには木製などもありますが、アルミ製の方が価格はやすい傾向にあります。もちろんメーカーによって異なりますが、メンテナンス費用などを踏まえると、アルミ製の方がお得である場合も多いです。
4. 片開きドアを選ぶ
先ほどの玄関ドアの種類でも紹介した、片開きドアが一番コストが安いです。玄関ドアの大きさが一番小さいためです。親子ドアやFIX片開きドアは、2枚ドアになるため、コストが上がってしまいます。少しでも安くしたい場合は片開きドアを選択するようにしましょう。
5. ランマやFIXは設けない
ランマやFIXは言わば日の明かりを入れるためのものです。日中は玄関前を明るくすることができますが、不要と考える方は、設けないようにしましょう。ランマやFIXを取り付けないようにすることで、数千円から数万円費用を安くできます。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。