車好きの方は、注文住宅を建築する際に一緒に欲しいと思うのが「ビルトインガレージ」ではないでしょうか。ビルトインガレージは好きな自動車のメンテナンスができるだけでなく、高級感も漂い自宅の見え方がより良くなるでしょう。
しかし、ビルトインガレージはそれなりの費用がかかります。決して安い買い物ではないため、購入するか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回、ビルトインガレージの費用相場や種類などを紹介していきます。これからビルトインガレージを検討されている方はぜひ参考にしてください。
注文住宅のビルトインガレージの費用相場
ビルトインガレージは通常坪単価50万円~80万円が一般的です。車1台あたり、4坪から5坪ほどの大きさであるため、200万円前後の費用となります。
また、ビルトインガレージを工事する場合は、前面道路とフラットであることが条件です。高低差がある場合は、造成工事が追加で必要となるため、更に数十万円の費用が発生するでしょう。
中には低価格なビルトインガレージも存在しており、100万円で設置できる商品もあります。
注文住宅のビルトインガレージの選び方
ビルトインガレージを設置するメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。ここではビルトインガレージを設置するメリットを6つ紹介します。
ビルトインガレージのメリット
ビルトインガレージのメリットは下記の6つが挙げられます。
- 車を雨、風、紫外線から守ることができる
- 車へのトラブル・いたずら・盗難から守ることができる
- 荷物があっても、雨にぬれずに出入りできる
- 趣味のスペースができる
- 車に乗るとき雨に濡れない
- 敷地が狭くても駐車場を確保できる
車を雨、風、紫外線から守ることができる
ビルトインガレージに愛車を置くことで、雨や風、紫外線などから守ることができます。庭に車を置いたままにしておき、雨などにあたると少しずつ車にも影響してくるでしょう。ビルトインガレージに車を止めることで、これらから大切な愛車を守ることができます。
車へのトラブル・いたずら・盗難から守ることができる
車を外に出したままでいると、いつ誰にいたずらされるか分かりません。また鍵をかけているとはいえ、高級車のエンブレムだけを盗難する人もいます。ビルトインガレージにすることで、外部の人は車に触ることさえもできないため、それらのトラブル被害を防げることにも繋がります。
荷物がおける
ビルトインガレージは車を止める場所ですが、スペースは大きいため、車以外の荷物を置くことも可能です。家の収納では足りない場合、ビルトインガレージに荷物を置く方も多いです。
また雪国などでは必須なスタッドレスタイヤなどは車屋などに預ける必要もなくなるため、保管料などを抑えることもできるでしょう。
趣味のスペースができる
愛車家の方は、自分の趣味のスペースとして利用している方が多いです。愛車のメンテナンスだけでなく、他の趣味のスペースとしても利用できるでしょう。
車に乗るとき雨に濡れない
通常、庭に車を置いている方が多いです。雨の日は傘をさして駐車場へ行ったとしても、多少濡れてしまいますが、1階にビルトインガレージを設けることで外に出ずに車へ移動できます。
敷地が狭くても駐車場を確保できる
東京都内ではビルトインガレージの住宅が多く見受けられます。敷地が狭いため、車の場所を確保するために採用されています。つまりある程度敷地が狭くても駐車場スペースを確保できるメリットがあります。
ビルトインガレージのデメリット
一方でビルトインガレージにはデメリットもあります。ここでは5つのデメリットを紹介します。
- 費用がかかる
- エンジンをかけると排気ガスが溜まる
- 1階スペースがなくなる
- 構造の補強が必要
- シャッターの開け閉めが騒音に繋がる
費用がかかる
冒頭にもお伝えしましたが、ビルトインガレージの設置には費用がかかります。通常のアスファルト駐車場である場合、1台あたり数十万円の工事費で済みますが、ビルトインガレージとなると数倍にも費用があがります。
エンジンをかけると排気ガスが溜まる
ビルトインガレージは室内ですので、エンジンをかけると排気ガスが充満してしまいます。いくら換気口や窓を設けた場合でも、ある程度は我慢する必要があるでしょう。
1階スペースがなくなる
ビルトインガレージは通常1階に設けますので、1階の居住空間は狭くなる、もしくは2階以上で生活することとなります。
構造の補強が必要
ビルトインガレージは空間を広くとる必要があるため、構造の補強をしなければなりません。コンクリート造や鉄骨造などであれば、長いスパンを飛ばせますが、木造である場合、構造の強度を強くする必要があります。
シャッターの開け閉めが騒音に繋がる
車の出入り口は通常シャッターです。シャッターの開け閉めを騒音と感じる方もいるので、近所の方への配慮が必要となります。
ビルトインガレージの種類
ビルトインガレージは主にシャッターの種類が異なります。シャッターには大きく分けて3つあります。
1. 巻き上げ式シャッター
ビルトインガレージのシャッターの中で一番安価な商品です。シャッター横のチェーンを巻き上げて開け閉めします。かなりの音が出てしまうので、住宅地では近所迷惑となってしまいます。
2. オーバースライダー式
オーバースライダー式は、天井に設置したレールに沿うような形でシャッターが閉まります。コストも巻き上げ式シャッターより高くなりますが、騒音は抑えることができます。
3. ベルト式シャッター
チェーンではなくベルトでシャッターの開け閉めをします。騒音は3つの中で一番低いです。しかしパワーは弱いので、頑丈で重いシャッターには向いていません。
ビルトインガレージの工期
ビルトインガレージは住宅と併用して建築した場合は明確な工期は存在しません。住宅自体、着工しておおよそ4か月から5か月で完成します。住宅完成と同時にビルトインガレージが完成するというイメージです。
しかし独立してビルトインガレージを作る場合、2か月から3か月を費やします。工事期間は1か月前後ですが、建築確認申請を作成して認可を受けるまで1か月ほどかかります。
また、建築確認申請の認可が降りなければ再度申請しなければいけませんので、更に日数がかかってしまうでしょう。
ビルトインガレージのメンテナンス
ビルトインガレージのメンテナンスは業者に委託するのが一般的ですが、自身で出来る範囲もありますので、どの点に注意するか紹介します。
メンテナンス方法
ビルトインガレージは内装の定期清掃はもちろん、空調の定期清掃も必要です。排気ガスが溜まりやすい場所ですから、常に換気口や窓などは意識しておきましょう。
また、シャッターに関しては、年数が経てば劣化や錆が発生してきます。シャッターの開け閉めができないなどのことが発生してしまう要因にもなりますので、注意しましょう。
メンテナンス費用
ビルトインガレージの一般的なメンテナンス費用は、数万円~数十万円となることもあります。メンテナンスを委託する時は相見積もりなどをして比較検討して考えましょう。
注文住宅のビルトインガレージに関するQ&A
ビルトインガレージは後付けできますか?
結論は可能です。
ただし、家の一階部分にガレージを付けるのは非現実的なので、家でなく、敷地に余裕のある場合で検討しましょう。ビルトインガレージは幅3メートル、奥行き6メートルあれば1台分は設置可能です。費用は冒頭にお伝えした金額前後となるでしょう。
また、ビルトインガレージを設置する場合、建築確認申請の許可が必要となります。つまり、法律に則って建築しなければなりません。そこで一つ懸念されるのが、建ぺい率です。
建ぺい率とは敷地面積に対して建築できる割合です。一般的には40%から60%となりますが、すでに住宅が建っている場合、住宅面積を踏まえた割合で計算する必要があります。
例えば敷地面積が200㎡で建ぺい率が50%である場合、建築できる面積は100㎡となります。住宅の建築面積が80㎡であれば、最大でも20㎡までの大きさのビルトインガレージが設置できるということです。
ただ単純にビルトインガレージを設置したいと言っても法律上の計算をしたうえで検討しなければいけませんので、専門家やプロに相談しましょう。
ビルトインガレージの固定資産税はどうなりますか?
ビルトインガレージ部分が建物の延べ床面積の1/5以下であれば、固定資産税はかかりません。住宅面積が80㎡である場合、16㎡までのビルトインガレージであれば課税されないということです。
ただし、シャッターに関しては固定資産税の課税対象となりますので注意しましょう。

サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。