近年、ウッドデッキが庭についている住宅が一般的となってきました。利便性だけでなく、注文住宅のかっこよさを更に引き立てるメリットもあります。しかしウッドデッキにはさまざまな種類があり、どの商品を選んでよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、ウッドデッキの設置費用相場を紹介します。メリット・デメリットも紹介するので、ウッドデッキの設置を検討している方はぜひ参考にしてください。
注文住宅のウッドデッキ設置費用の相場
ウッドデッキは2坪ほどの大きさであれば、10万円から20万円前後が一般的です。大きさや種類によって金額は大きく異なります。また、施工する会社によっても変わります。
インターネット上では4万円や5万円などの商品も多数ありますが、ウッドデッキの施工費が含まれていないものや、基礎工事や防虫処理などが含まれていないものが多数あります。
もちろん商品によっては設置だけで完了するものもありますが、耐久性や腐食性などを考慮すると、インターネットの商品よりメーカー商品の方が長持ちする傾向があります。
コストを重視するか、デザインや長期的な耐久性を優先するかでウッドデッキの価格は大きく異なります。
注文住宅のウッドデッキの選び方
ウッドデッキにはたくさんの種類があり、大きさやデザインなども豊富です。どのデザインにするべきか、そもそも本当に必要なのかと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずはウッドデッキのメリット・デメリットを紹介します。また、ウッドデッキの種類なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキのメリット
ウッドデッキにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
物干しスペースとして利用できる
洗濯物をベランダに干す方もいらっしゃいますが、洗濯物が風で飛んでいったと体験したこともあるでしょう。更に、庭に洗濯物を干すと地面に落ちてしまい、もう一度洗濯しなければならないこともあります。
しかしウッドデッキで洗濯物を干せば、上記の心配はなくなります。
子供たちの遊び場になる
家の中で遊んでいる子供を、外でも遊ばせたいと思う方も多いでしょう。公園まで行くと家事が一切できなくなりますが、ウッドデッキであれば自宅で家事をしながら子供の面倒をみることができるメリットがあります。
ガーデンランチができる
たまには外でご飯を食べたい時、ウッドデッキがあれば風を感じながらランチすることが可能です。ウッドデッキがあれば庭を見ながら食事出来ます。
バーベキューも可能
暖かい季節になってきたらバーベキューに利用することも可能です。庭でバーベキューをすることも可能ですが、ウッドデッキがあれば自宅への行き来が楽になります。何度も食材などを取りに行く際、玄関を経由することは無くなることでしょう。
おしゃれな家に見える
最近の注文住宅ではウッドデッキの人気が高いです。ウッドデッキは多少費用がかかりますが、おしゃれな住宅にはよく見受けられます。利便性だけでなく、注文住宅の見栄えも向上するでしょう。
ウッドデッキのデメリット
ウッドデッキにはメリットもあれば、デメリットもあります。
コストがかかる
もウッドデッキを設置するには、商品代金、設置費用などがかかります。数十万円程度はかかると認識しておきましょう。
定期的なメンテナンスが必要
ウッドデッキは常に屋外にあるため劣化しやすくなります。色あせや一部破損なども起こるでしょう。そのため定期的なメンテナンスが必要となります。メンテナンスをしてくれる業者もおりますが、一般的には自身で行う方が多いです。
ウッドデッキ下の手入れも必要
ウッドデッキの下は防草シートなどを張って施工するのが通常ですが、年数が経てば草は生えてきます。ウッドデッキ下の手入れを放置したままにすると、ウッドデッキの隙間まで草が伸びてくるでしょう。そのためウッドデッキの下は定期的に除草しなければならない手間があります。
撤去する時も費用がかかる
将来的にウッドデッキが劣化し撤去することになった場合、業者に委託するとなると費用が発生します。自身で撤退しても構いませんが、処分費用なども必要となることでしょう。
ケガの可能性がある
ウッドデッキが劣化し、ささくれなどがある場合、ケガにもつながりかねません。そのため定期的なメンテナンスだけでなく、ウッドデッキの確認をする必要があります。
ウッドデッキの種類
ウッドデッキは大きく2つの種類に分かれます。
人工木(樹脂木)
人口木は樹脂で出来たウッドデッキです。樹脂はプラスチックと木粉を混ぜて作成された人工の木です。樹脂は雨などの水分を吸収しない特徴があるので、カビや腐食、白アリなどに強いです。また、変色も少なく、ささくれなどが出ない特徴もあります。
ただし、天然木より滑りやすいため、お子様などが利用する際は注意しなければなりません。
天然木(ハードウッド・ソフトウッド)
天然木には「ハードウッド」と「ソフトウッド」の2種類あります。
ハードウッドは高い耐久性があるため、カビやシロアリに強く、また腐食もしにくい傾向があります。また20年から30年以上は塗装が不要な場合もあります。
ソフトウッドのウッドデッキはホームセンターなどで見かける商品です。価格が安い特徴がありますが、ハードウッドと異なり、腐食しやすければ、劣化も早いです。そのため定期的なメンテナンスが必要なタイプとなります。
ウッドデッキの広さ・間取り
ウッドデッキの広さは、「幅約1.8m~約3.6m」、「幅約1.8m~約2.1m」の商品が多くあります。これらは既製品である場合が多いため、注文住宅の間取りに合わない場合は、オリジナルを作ることも可能です。
ただし、オリジナル商品となると大きく金額が高くなるため注意しましょう。
ウッドデッキの工期
ウッドデッキはおおよそ1週間ほどの工期となります。始めに整地の工事を行い、次に土台工事、その後根太工事と大引をして、最後のウッドデッキ材を取り付ける流れです。
ただし土台工事の際、コンクリートを住宅の基礎のように施工する場合は、養生期間として更に1日2日かかります。また雨の降った日は、コンクリートが乾きませんので、更に日数がかかることもあるでしょう。
ウッドデッキのメンテナンス
ウッドデッキは年数が経てば劣化してきます。そのためある程度の年数が経てばメンテナンスは必須となるでしょう。メンテナンスをしなければ、見栄えだけでなく、ウッドデッキのささくれができ、ケガに繋がり兼ねません。
メンテナンス方法
ウッドデッキのメンテナンス方法には種類によって異なります。
ソフトウッド
ソフトウッドの場合、「塗装」です。塗装をすることで、水をはじくことができ、劣化や腐食を防げるようになります。また、ささくれなどを確認し、やすりなどで磨くようにしましょう。メンテナンスは1年に1回以上が望ましいです。
ハードウッド
ハードウッドの場合、耐久性も高いため、メンテナンス回数は少なく済みます。ただし、傷やコケなどが発生する可能性もあるため、見栄えを気にする方は定期的なメンテナンスをしましょう。メンテナンスは水洗いや塗装で問題ありません。
人口木ウッド
人口木ウッドデッキはハードウッドより耐久性は低いですが、ソフトウッドよりは性能が高いです。そのため、ソフトウッドほど大きなメンテナンスは必要となりませんが、表面にカビなどが発生した場合は水拭きなどで対処しましょう。
メンテナンス費用
メンテナンスは自身で行うことも可能ですが、専門業者に委託することも可能です。業者に委託する場合、ウッドデッキの規模やメンテナンス内容にもよりますが、数万円から5万円程度が一般的です。場合によっては、メンテナンス費用が購入代金より高くなる可能性もあるため、自身で行う方が多いです。
注文住宅のウッドデッキに関するQ&A
ウッドデッキの耐用年数はどれくらいですか?
ウッドデッキは素材にもよりますが、平均10年から15年と言われております。もちろん日々のメンテナンス方法やメンテナンス回数によって、耐用年数は異なります。
下記の表は種類別のウッドデッキ耐用年数の一例をまとめたものです。
種類 | 耐用年数 |
---|---|
ソフトウッド | 3年~5年 |
ハードウッド | 20年以上 |
人口木 | 15年~20年 |
ホームセンターなどで購入できるソフトウッドは、耐用年数が短いため、定期的なメンテナンスだけでは長持ちするのが難しいです。
一方、ハードウッドや人口木などは長い耐用年数を持ち合わせておりますが、定期的なメンテナンスをすることで更に長持ちすることでしょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。