注文住宅の打ち合わせ期間は3ヶ月〜6ヶ月が目安!

注文住宅の打ち合わせ期間は3ヶ月〜6ヶ月が目安!

注文住宅は建売住宅と異なり、ハウスメーカーや工務店などとの打ち合わせ回数が非常に多いです。建売住宅は既に完成しているものを見て契約しますが、注文住宅は何もない状態から作り上げていき、ひとつひとつを選んでいくため、たくさんの打ち合わせを必要とするからです。

この注文住宅の打ち合わせ期間は、3か月から6か月が目安ですが、長い方は1年近く要することもあります。

しかし、長ければ良いという訳ではありません。注文住宅の打ち合わせをしている方の多くは、効率良く進めています。効率良く進めることにより、ストレスなく、楽しく憧れのマイホームを建てることができるでしょう。

今回は打ち合わせをスムーズにするためのコツを解説し、打ち合わせ期間も3か月から6か月で完了するようにしていく方法を説明します。

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注文住宅の打ち合わせ期間と回数の目安

注文住宅の打ち合わせ期間は、人それぞれであるものの、おおよそ3か月から6か月が目安とされています。

その間に行う打ち合わせの回数は、10回の打ち合わせで済む方もいれば、20回、30回と行う方もいます。ただし、打ち合わせ回数が多い方が理想のマイホームが建つ、というわけではないため注意が必要です。

回数が増えれば増えるほど、労力を費やしてしまい、中には打ち合わせがストレスになってしまう方もいらっしゃいます。さらに、複数社のハウスメーカーや工務店に見積もり依頼した場合、その回数がさらに増え、多くの時間が必要となるでしょう。

そのため、詳細の打ち合わせをするメーカーは、契約する1社のみとし、ある程度建物の大枠が固まってきたら打ち合わせ内容を詰めるのが一般的です。

さらに、打ち合わせ内容を事前に理解しておくことで、次に何を決めればよいかわかるようになるため、不必要な打ち合わせを減らすことができます。ストレスなく理想の注文住宅を建てるためにも、以下にご紹介している打ち合わせの詳細をご確認ください。

スケジュール別の内訳

注文住宅の打ち合わせ内容は、大きく下記の3つに分かれます。

  1. 着工前
  2. 建築中
  3. 引き渡し前

特に着工前の打ち合わせは、注文住宅のベースとなる部分であり、一番重要なポイントです。注文住宅打ち合わせの入口になりますので、納得できる内容にしましょう。

①着工前

着工前の打ち合わせは主に下記の4つに分けて行います。

  • 間取り
  • 資金
  • 内装
  • 住宅設備

間取りの打ち合わせは部屋の大きさだけでなく、家の動線の流れ、部屋数などを決めていきます。図面だけではわからない点も多いため、実際に施工中の物件などを確認して決めていきましょう。

資金の打ち合わせは、借入れを行う金融機関や毎月の支払いを決める作業です。自身で金融機関を決めてもよいですが、ハウスメーカーや工務店に相談した方がスムーズに進められます。

内装の打ち合わせはクロスの色、収納位置等を決めていきます。内装は家の中の顔になるだけでなく、快適さにもつながるので自分が暮らしやすい住空間をイメージすることが大切です。

住宅設備の打ち合わせは、キッチンや洗面化粧台、トイレやお風呂の種類を決めていきます。カタログだけでなく、実物を見るためにショールームに足を運んで選びましょう。

②建築中

工事が始まった後は、着工前に決まっていなかったことを確定していきます。特に決める内容がなければ問題ありませんが、外構工事の内容などが決まっていない場合、建築中に内容確定して行きましょう。

外構工事は基本的に建物完成後に行うため、急いで決める必要はありませんが、外構業者の段取りを考慮すると、建物完成1か月前までには決めておくのが良いでしょう。

また、外構工事内容を決めるのと同時に、現場の確認をしていきましょう。一般的には図面通りに進んでいるかを確認しますが、多くの方は図面と見比べてもわかりません。そのため、ハウスメーカーや工務店の担当者の方に説明を受けながら確認していきます。疑問点があったらその場で聞いてみましょう。

③引き渡し前

賃貸住宅に住んでいる場合、退去告知は1か月前と定められています。賃貸住宅の退去日は確定しているものの、完成日が工事の遅延により遅れてしまうと、住む場所が無くなってしまいます。そのため、ハウスメーカーや工務店に完成日を何度も確認しておきましょう。

また、火災保険や地震保険の会社を決めておく必要があります。金融機関からの住宅ローンを組んで注文住宅を建築している場合、地震保険は任意ですが、火災保険は必須です。火災保険は会社によって金額はかわるものの、大きな差ではありませんので、お付き合いのある会社や信用力のある会社がおすすめです。

注文住宅の打ち合わせ期間中に決めること

注文住宅の打ち合わせ期間では下記の4つを決めていきます。

  1. 資金計画
  2. 建物について
  3. ショールームに足を運ぶ
  4. 工程スケジュール

①資金計画

注文住宅の打ち合わせを開始する際は、資金計画を立てましょう。

毎月の支払い、ボーナス払いでいくらまで支払い可能かを検討します。例えば、3,000万円の借入の場合、月々85,000円程(35年ローン、金利1%想定)の支払いになります。支払い可能額が決まれば、借入したい上限金額も確定し、建築予算が決まるでしょう。

つぎに、金融機関に住宅ローンの打診をします。

年収が高く、勤続年数も長ければ、その人は支払い能力が高いと判断できる材料となるため、住宅ローンが通りやすくなります。もちろん、年収が低く、勤続年数も短いからといって住宅ローンが必ず通らないというわけではありません。一度金融機関に打診して見ましょう。

②建物について

建築予算が確定したら後は、建物を決めていきます。主に以下の3項目を決めていきましょう。

  • 構造
  • 階数
  • 間取

構造は木造、鉄骨、スチール等様々です。金額が一番安い木造が人気ですが、用途地域によっては木造注文住宅の建築が不可能な場所もありますので、ハウスメーカーや工務店に確認してもらいましょう。

階数は一般的に平屋や二階建ては建築可能な地域が多いですが、3階建ては建築基準法上建築不可となる場合もありますので、注意しておきましょう。

間取りに関しては、3LDKや4LDKなど、部屋数などを決めていきます。将来的な子供の数なども加味して検討することをオススメします。

③ショールームに足を運ぶ

住宅の設備仕様は、カタログだけを見ても良さがわからないことが多いです。そのため実際のショールームに足を運んで見てみるようにしましょう。実際に見てみることで、光の明るさで色合いが違って見えたり、使いやすさが分かります。印象も大きく変わるでしょう。

カタログである程度候補を決め、メーカーを選定していく事で、ショールームに向かう回数も減らした方が良いでしょう。

④工程スケジュール

建物の内容が決まったら、工程スケジュールを決めていきます。

工事の着工日から引き渡し、引越し日までのスケジュールを決めることにより、日程を確定することができます。

一般的に工事が着手してから完成までは3か月から4か月の日数を要します。そのため、いつ引越しして入居できるかわかるようになるでしょう。暑い時期や寒い時期を避けたいという方は着工日を延ばすことで対応可能です。

注文住宅の打ち合わせ期間が短いケース

以上、打ち合わせ期間に決めることの内訳をご紹介してきました。冒頭でもお伝えしている通り、注文住宅の打ち合わせ期間は3か月から6か月が目安です。ただし、この期間が短い方もいれば、長くなる方もいます。それぞれメリット・デメリットがありますので確認していきましょう。

まずは、注文住宅の打ち合わせ期間が短いケースの場合です。

打ち合わせ期間が長ければ良いというわけでもなければ、短ければ良いというわけでもありません。打ち合わせ内容がポイントになるでしょう。しかし、時間がない、早く住みたいなどの気持ちが強いがゆえに、期間を短くしている方も多いです。

ここでは、注文住宅の打ち合わせ期間が短い場合のメリット・デメリットを解説していきます。

少ない打ち合わせ回数で着工するメリット・デメリット

少ない打合せ回数で着工するメリットとして、早く工事がスタートします。そのため、早くマイホームに住めるようになるでしょう。基本的に工事期間は早められないため、早く住むには打合せ期間を短くすることしか出来ません。早々に引越したい方には大きなメリットでしょう。

デメリットとしては、自分のイメージ通りの住宅が出来ない可能性があります。打ち合わせ内容にもよりますが、注文住宅の全てを決めきれない可能性があり、お任せになるケースも考えられるでしょう。注文住宅が完成してから変更依頼しても、追加費用がかかってしまうなど注意が必要です。

また、打ち合わせ回数が少ないと、ハウスメーカーや工務店の担当者との信頼関係やイメージを共有できず、思い通りの住宅を建てられないこともありますので、担当者との関係性も重要になります。

注文住宅の打ち合わせ期間が長いケース

今度は、打ち合わせ期間が長いケースも考えてみましょう。

長い場合もメリット・デメリットがありますので解説していきます。

着工までに打ち合わせ回数が多くなるメリット・デメリット

打ち合わせ回数が多いメリットとしては、細部までゆっくり決められることです。間取りだけでなく、内装、設備などをひとつひとつ決めることにより、自身がイメージしたマイホームを建てることが出来るでしょう。

さらに、打ち合わせ途中に、見学会や施工物件を見ることができ、理想の住宅をイメージすることが可能です。

一方、打ち合わせ回数が多くなることで疲れてしまい、ストレスに感じてしまうこともあります。夢のマイホームなので、心身に影響が出ない程度に打ち合わせすることが大切です。

注文住宅の打ち合わせ期間を効率よく進める4つのコツ

ここからは注文住宅の打ち合わせを効率よく進める方法を解説します。

何度も打ち合わせすると疲れてしまうため、手短で簡潔に内容を打ち合わせできるようにしましょう。ここでは、打ち合わせ効率をあげる4つの方法を解説します。

  1. 予算を決める
  2. イメージを共有する
  3. 打ち合わせ時のゴールを決める
  4. 疑問点を即時解決する

上記を理解することで、打ち合わせ期間を3か月から6か月の間で済ませることが可能になります。

①予算を決める

事前に予算を決めておき、予算オーバーになるような内容やオプションに諦めを付けることも重要です。

もちろん憧れのマイホームですので、自分が望む通りの住宅を建築したい気持ちはわかります。しかし、先にお伝えした通り、毎月の返済額を決めれば予算が決まります。予算以上の金額になると再度悩む要因となってしまい、打ち合わせ回数も増えてしまいます。

金額を事前に決めておくことで悩む時間を減らすことができ、効率よく打ち合わせが可能となります。

②イメージを共有する

理想の注文住宅を建築する上で大切なのは、ハウスメーカーや工務店の担当者とイメージ共有をすることです。マイホームを自身だけでイメージしても、担当者の方が理解してくれないと、良い住宅を建築することは出来ません。

あまりにも打ち合わせ回数が少なかったり、打ち合わせ期間が短いと、担当者との関係が構築できない要因にもなってしまいます。不必要に回数を増やしてもメリットはありませんが、担当者と何でも言い合えるほどの関係性をもつことができれば、イメージ通りのマイホームを建てることが出来るでしょう。

③打合せ時のゴールを決める

ハウスメーカーや工務店と打ち合わせする時は、その日のゴールを決めましょう。ゴールとは、その日決めることを確定させるということです。

一旦持ち帰って検討するという作業を続けていくと、更に日数を要してしまい、次の打ち合わせでも時間を費やしてしまいます。そのため、打ち合わせ時に何を決めるという固い意志を持って取り組むようにしましょう。

④疑問点を即時解決する

注文住宅の打ち合わせ時は必ずと言っていいほど疑問点が出てきます。その際は担当者に確認し、必ず解決していきましょう。

解決しないまま進めていくと、イメージと違った建物ができてしまう、工事のやり直しや、遅れの発生、最悪の場合工事を止めざるを得ない状況に陥る事も考えられます。こうしたことを防ぐため、疑問に思ったことは必ず担当者へ相談し、解決への道を探していくことをおすすめします。

注文住宅の打ち合わせ期間は3ヶ月〜6ヶ月が目安!

いかがだったでしょうか。今回は、注文住宅の打ち合わせ期間について解説してきました。

打ち合わせ期間が短すぎると建物に支障が出たり、長すぎると心身に支障を及ぼす要因となります。そのため、打ち合わせ期間は3か月から6か月を目安にしていただくと良いです。その期間内で密な打ち合わせを行い、担当者と良好な関係を構築し、理想のマイホームを建てましょう。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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