注文住宅の寝室の間取りは部屋の大きさだけでなく、機能面も各家庭異なります。一般的には睡眠するだけの部屋としている方が多いですが、近年の住宅ではおしゃれな寝室にし、十分な収納スペースを設けている方も多いです。とはいえ寝室の間取りは各家庭異なるためどのような点に注意すれば良いか分からない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回注文住宅の寝室を決める際のポイントと成功例・失敗例を紹介します。今回注文住宅を建築会社で建てる方はぜひ参考にしてください。
寝室の間取りの決め方 3つのポイント
寝室の間取りを決める際はこれから紹介する3つのポイントに注視してみましょう。
機能性・デザインで決める
寝室にはさまざまなデザインがあります。高級旅館のような和風デザインであったり、海外ホテルのようなスタイリッシュな寝室などさまざまです。もちろんシンプルなデザインなどもあるため、自身が気に入ったデザインを選ぶのも一つの方法です。イメージできない方は雑誌やネットなどで調べてみるのも良いでしょう。
費用で決める
寝室とはいえ、費用をかければおしゃれな空間にすることが可能です。間接照明を付け、アクセントタイルや窓を多く取ることで費用は高くなります。そのためオプションごとの費用がどれくらいになるかを建築会社の方へ確認しながら寝室の間取りを決めるのも一つのポイントです。
施工例を見て決める
実際の寝室の施工例を見て決めるのも一つの方法です。住宅展示場や建築会社の見学会などに足を運び実物を見てイメージしても良いでしょう。もちろん雑誌やネットなどでも良いです。具体的なイメージ図があれば寝室の間取りも決まりやすくなるでしょう。
寝室の間取りの成功例
ここでは寝室の間取りの成功例を3つ紹介します。
寝室の成功例①:寝室に大きなウォークインクローゼットを設置した
寝室は夫婦の衣類や荷物が数多くあります。更に生活するにつれて荷物が増えていくでしょう。しかし大きなウォークインクローゼットをあらかじめ設置しておいたことで、クローゼット内に荷物を納めることができたという成功例があります。収納スペースは大きいほど損はありません。衣類以外にも他の荷物をしまうことも可能となるため、ウォークインクローゼットの設置は検討しておきましょう。
寝室の成功例②:あらかじめレイアウトを決めておいた
注文住宅の設計段階であらかじめレイアウトを決めておいたことで、使い勝手が良い寝室となった成功例です。レイアウトを決めておくと、ベッドの配置場所をベースに、テレビの配置、照明の明かり具合、クローゼットまでの動線など使いやすい寝室にすることができるでしょう。反対にイメージして作らないと使い勝手が悪く、更にコンセントなどが不便な場所に設置することにも繋がりかねません。またエアコンの冷暖気が直接顔に当たるなどの失敗にもつながるため、寝室の間取りを決める際はあらかじめレイアウトを決めておきましょう。
寝室の成功例③:寝室をシックなデザインにして落ち着きある空間とした
寝室は寝るだけの部屋として利用する方も多いですが、照明を落として落ち着きある雰囲気の部屋にする方もいらっしゃいます。もちろん人それぞれの好みであるため一概には言えませんが、壁紙をアクセントクロスにして間接照明を設置することで高級ホテルのような雰囲気で落ち着けるという方も多いです。寝室のクロスや照明は大きな費用ではありませんので、多くの方が採用しています。
よくある寝室の間取りの失敗例
成功例とは反対に失敗例も多くあります。ここでは3つの失敗事例を紹介するため、寝室の間取り検討の際はぜひ参考にしてください。
寝室の失敗例①:寝室を1階にしてしまった
リビングのある1階に寝室を配置したあまり、夜中家族の方が見ているテレビの音が聞こえてくるなどの失敗例も挙げられます。部屋が離れているとはいえ、静まった夜では音が届いてくるものです。2階であれば1階と比べて界床があるため音が聞こえにくいです。そのため1階に寝室を設置して失敗したという方もいらっしゃいます。
寝室の失敗例②:コンセントの位置を考えていなかった
コンセントの位置を考えずに間取りを決めると、せっかくのおしゃれな寝室が配線だらけとなってしまい見栄えが低下してしまいます。さらにスマホの充電などは不便となり、ベッドで横になりながら使えないなどの失敗にもつながるでしょう。そのため寝室の間取りを決める際はレイアウトだけでなく、配線工事も決めておきましょう。
寝室の失敗例③:天井の照明がまぶしすぎた
寝室をおしゃれにするためにダウンライトを採用したものの、ベッドで仰向けになると照明がまぶしすぎた失敗例があります。まぶしすぎるあまり天井を向いてスマホを操作することができないという声も多いです。そのため照明の位置や種類はベッドを置く位置を考慮しながらレイアウトを考えましょう。
寝室の間取りが決まらない場合のコツ
寝室の間取りが決まらない方はこれから紹介する3つのコツを意識してみましょう。
家族の荷物量を考慮する
例えば洋服好きの方であれば大きめにウォークインクローゼットが必要です。またバックなどを集めている方であればより重宝されるでしょう。家族の荷物量や捨てるのが苦手な人などはあらかじめ大きめの収納スペースを用意しておくと良いでしょう。
ベッドサイズを考慮する
寝室の大きさを決める際はベッドをベースに決めるのも一つのコツです。部屋が狭いわりにベッドが大きければ圧迫感を感じる寝室となってしまいます。夫婦で一つのベッドに就寝される方は、ベッドサイズから部屋の大きさを決めるのをおすすめします。
建築会社の方の意見を参考にする
建築会社は数多くの住宅を手掛けてきたプロです。寝室に関してもさまざまなデザインのものを施工してきた実績があるため、プロの意見を聞いてみても良いでしょう。1案だけでなく、2・3パターンの寝室を提案してくれるため、非常に参考になります。
寝室の間取りの注意点
これまで寝室の間取りの成功例と失敗例を紹介してきましたが、もっとも重要なのは動線です。寝室は朝が始まる空間であり、リビングや洗面所に向かう動線がよく、使い勝手がよい住宅でなければいけません。朝から手間がかかる動線であれば次第とストレスを感じるものです。そのため寝室からどの部屋にも行きやすい場所に設置しましょう。また部屋の大きさにも注意が必要です。寝室を大きくしてしまうと「建築費があがる」もしくは「他の部屋が小さくなる」などにつながります。バランスよく間取りを設置する為にもレイアウトを決めつつ建築会社の意見を取り入れて決めていきましょう。
【寝室】間取りの決め方まとめ
今回寝室の間取りを決める際の3つのポイントと成功例・失敗例を紹介してきました。寝室をおしゃれにする方も増えている中、しっかりしたレイアウトを決めないと後々後悔することにも繋がりかねません。寝室の間取りを決めたものの、住んでみたら使いにくかったという方も多くいらっしゃいます。そのため設計段階でプロの意見を参考にしながら間取りを決めていきましょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。