注文住宅の勝手口の費用と相場

注文住宅の勝手口の費用と相場

近年の住宅ではあまり見かけなくなってきた勝手口ですが、あったら便利という声も多いです。昔の住宅では北側にキッチンを配置し、南側にリビングを設けるタイプが主流でした。そのため、買い物から帰ってきた時はそのまま勝手口から入り、キッチンへ行くという流れがありましたが、近年では玄関から入るというのが一般的です。では勝手口にはどのような役割があるのでしょうか。また設置した場合の費用も分からないという方もいらっしゃると思います。そこで今回、注文住宅の勝手口の費用相場と、メリット・デメリットを紹介します。これから注文住宅の建築を検討している方はぜひ参考にしてください。

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注文住宅の勝手口の費用と相場

注文住宅の勝手口はおおよそ「200,000円~500,000円」前後です。勝手口の費用は扉の費用と勝手口を上る階段費用が必要です。そのため勝手口の扉が大きいほど費用は高額となります。もちろん施工業者によって価格は異なるため、具体的な費用は建築会社へ確認しましょう。

注文住宅の勝手口の選び方

注文住宅の勝手口を取り入れるか悩んでいる方ははじめにメリット・デメリットを理解しておきましょう。

勝手口のメリット

勝手口のメリットは3つ挙げられます。

1. キッチンからの移動が可能
2. 光を取り入れることができる
3. 換気をすることも可能

キッチンからの移動が可能

勝手口の無い家は玄関からしか出入りできませんが、勝手口があればキッチン横から出ることが可能です。外の物置などに行くのに勝手口の方が近いケースや来客があった時に玄関から出られない状況であっても勝手口があれば外出することもできます。基本的には玄関から外に出ますが、何らかの理由で玄関が出られない場合は勝手口が有効となります。

光を取り入れることができる

キッチンは壁で覆わられていることも多く、暗くなりがちですが、勝手口があれば光を取り入れることができるため、日中でも明るい状態にすることが可能です。キッチン横に小窓を設置する家庭もありますが、明るさが不十分という意見も多数あります。しかし勝手口は人が通れるサイズほどの大きさであるため十分な明かりを取ることが可能となるメリットがあります。

換気をすることも可能

キッチンは料理の臭いがするため換気扇が必ずついています。しかし換気扇では足りないほどの臭いが発生するタイミングもあるでしょう。場合によってはリビングや洋室など、他の部屋まで臭いが行き届いてしまう可能性もありますが、勝手口を開放すれば抑えることが可能となります。

勝手口のデメリット

勝手口のメリットを3つほど紹介しましたが、デメリットもあります。ここでは4つのデメリットを紹介します。

1. 設置コストが必要
2. セキュリティを考慮しなければいけない
3. 使用しなくなることもある
4. プライバシーが弱くなる可能性もある

設置コストが必要

先ほどもお伝えした通り、勝手口を取り付けする場合は費用が必要となります。取り付けるか悩んでいる方も多く、後付けできないのかと考える方もいらっしゃるでしょう。後付けする場合、一度壁を壊す作業からとなるため、新築時に取り付けするより費用が高額となります。また建物の構造によっては設置できない場合もあるため、取り付けするのであれば新築時が望ましいです。どちらにせよ勝手口を設置する場合は費用が追加となるため、建築予算と相談しながら決めていきましょう。

セキュリティを考慮しなければいけない

盗難の犯罪で多いのは窓の次に勝手口と言われています。窓にシャッターを取り付けている家庭の場合、より勝手口が狙われやすくなるため、セキュリティ面は考慮しなければいけないポイントでもあります。鍵をかけたとしても、何かしらの方法で解除される可能性も0ではないということは意識しなければいけません。

使用しなくなることもある

長年住んでいくうちに勝手口を使用しなくなったという意見もあります。もちろん家庭によって異なるため一概に言えないものの、勝手口から出るのが面倒という方もいらっしゃいます。勝手口は一般的に玄関より狭いため、出入りしやすいとは言えがたいです。その結果使用しなくなったという結果になったのでしょう。

プライバシーが弱くなる可能性もある

勝手口には窓が付いているため、隣地の方から見られる可能性もあります。カーテンなどで対処できるもの、明かりがついている状況などは判断できます。人それぞれですが気になる人もいらっしゃるでしょう。

勝手口の必要性

勝手口の主な用途は「買物から帰ってきた時に荷物を置くこと」と「ごみを捨てるときに使用すること」です。どちらも家事を行いやすくするために用いられています。そのためご家族で必要であるか十分検討するようにしましょう。

そもそも「勝手」とは弓で矢を引く手のことを指します。その手は、弓を抑える手と比べて自由に動かせることから勝手とは自由を意味します。そこから女性が自由に動ける場所である台所を勝手と呼ぶようになり、今でもお勝手と呼ぶ方もいらっしゃいます。現代では台所に立つのが女性だけとは限らなくなりましたので、ご家族全員の意見を取り入れて勝手口を設置するか決めましょう。

注文住宅の勝手口の注意点

勝手口を取り付ける際の注意点は3つあります。

● 寒さ対策をする

勝手口は開口部であるため、冬場は冷え込む傾向にあります。調理中であっても冷え込みため、隙間対策や気密性や断熱性が高い商品を選ぶようにしましょう。

● 庇やカーテンを設置する

勝手口からは太陽の光が入ります。その影響により床材が色あせする可能性もあるため、庇やカーテンを設置するようにしましょう。

● コンロに気を付ける

カーテンを取り付けた際は、キッチン横の火に注意しましょう。IHキッチンであれば引火する可能性が少ないですが、ガスキッチンであればカーテンに火が付くこともあります。実際に火事の原因として「勝手口のカーテンから引火した」という事例も見受けられます。

注文住宅の勝手口に関するQ&A

ここでは注文住宅に取り付けする勝手口の費用を抑える方法を紹介します。

勝手口の費用を抑える方法はありますか?

勝手口の費用を抑える方法としては2つ挙げられます。

● 勝手口の扉を相見積もりする

勝手口の扉にはさまざまな種類があります。メーカーによって価格は大きく異なるため、複数社見積もりを依頼するようにしましょう。インターネットなどでは商品自体は安く購入できるものの、設置費用は別途としているケースも多いです。とはいえトータルの費用は安くすることが可能です。ただし工事の段取りは自身で行わなければいけません。その手間を踏まえると建築会社へ相見積もりを行ったほうが良いでしょう。

● リフォームより新築時に取り付ける

先ほどもお伝えした通り、リフォームの場合は壁を壊して設置します。しかし新築時であればあらかじめ開口部の骨組みを造ることができるため、費用を抑えることが可能です。さらに設置も建築会社の方で行ってくれるため、設置費用を安くすることが可能です。後付けは商品の仕入れと取り付けする業者は別となるケースもあり、それぞれ費用がかかってしまいます。そのため少しでも費用を抑えたい方は新築時に設置しましょう。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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