注文住宅を検討し始めた際は、まず何から始めるのが良いかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「注文住宅を建築した知人もいないし、建築会社に連絡するのもなぁ・・・」と思っている人も多いでしょう。家づくりはさまざまなことを考える必要がありますが、入り口がわからず進められていない方もいます。
そこで今回、注文住宅を検討している方に向けて、何から始めるのが良いかを紹介します。本記事を読んでより良いマイホーム建築を目指しましょう。
注文住宅で家を建てるなら何から始めるのがベスト?
注文住宅で家を建てる際は、たくさんのことを検討する必要があります。
何から検討すればよいかわからない方も多いため、まず初めに、土地を所有している方と土地が無い方の2つのケースに分けて解説します。
土地ありの場合
土地を既に所有している方は、まずは銀行に融資の事前相談をしましょう。融資の事前相談とは、申込者の年収や家計などから住宅ローンを貸せる方であるかを判断することです。
また申込者の勤めている会社の勤続年数や、過去の借入返済状況なども確認します。申込者が毎月安定した収入を確保しており、過去にカードローンなどの滞納や延滞などは無かったかを調査し、「申込者にお金を貸してもしっかり返済してくれる方」である方に融資をします。
そのため、住宅ローンを組む方は銀行に相談することが最初に行う作業です。もちろん土地なしの方も同様となります。
土地無しの場合
融資の事前相談をしたあと、土地を所有していない方は土地探しをすることから始まります。注文住宅会社も土地が決まっていないとプランニングも出来なければ、建築見積を出すこともできません。そのため、注文住宅計画地となる土地の選定から行っていきましょう。
この際、土地の契約はしていなくても問題ありません。あくまで計画段階であるので、建てたい場所を決めておきましょう。
土地の見つけ方としては、下記の3つがあります。
1.インターネットで検索
インターネットに掲載されている物件は、売れ残りの土地情報である場合が多いです。「立地が悪い」だけでなく、「価格が相場より高い」「造成工事に費用がかかる」などの要因で売れない物件が目立ちます。
とはいえ、優良物件も掲載されている場合もあるので、常に確認しておきましょう。
2.不動産会社に問合せ
不動産会社は土地情報のプロです。インターネットに掲載していない物件情報を多数保有しています。そのため注文住宅の土地探しをする際は、迷わず相談して見ましょう。
3.注文住宅会社に依頼
注文住宅会社も土地情報を保有している場合もあります。その土地で決めた場合、情報をくれた注文住宅会社で注文住宅を建築するのが一般的です。
そのため、土地を優先するか、注文住宅を優先するかで大きく計画地は変わってきます。
失敗しない注文住宅の段取りはコレ!
注文住宅を建てたいと思った方は、まず初めに2つの内容を決めていきましょう。
一つは「予算」、もう一つは「理想のマイホームについて」です。
予算を決めないと、たくさんのオプションを付けてしまい、高額な建築代金になってしまうこともあります。
また自身がどのような家に住みたいかをイメージしておきましょう。理想のマイホームをイメージすることで、どのような家を建築したいかが明確となり、後々の注文住宅会社との打ち合わせがスムーズになります。
ここでは「予算」と「理想のマイホームについて」を下記の5つに分けて紹介します。
- 毎月の支払い額を決める
- 建物の構造を決める
- 建物の大きさ(間取り)を決める
- 建物の設備仕様を決める
- 駐車場台数を決める
1.毎月の支払い額を決める
冒頭にもお話した通り、建築予算を決めることで毎月の支払い額が確定します。例えば3,000万円の建築予算とすると、35年ローンで金利1%である場合、毎月の支払い額は84,685円となります。ボーナス払いと金利変動を加味しなければ、35年間同じ金額を支払い続ける金額となります。
建築予算が大きくなることで毎月の支払い額も高額となるため、無理のない返済額に設定しておきましょう。
2.建物の構造を決める
建物の構造は建築代金に大きく影響します。構造には木造や鉄骨造や鉄筋コンクリート造などさまざまです。一般的には木造の注文住宅は価格が一番安いため、木造注文住宅の建築数が多いです。
とはいえ、それぞれ価格以外にもメリット・デメリットがあります。
鉄骨造は木造より価格は高額となるものの、工期が多少短くなったり、開口部を大きく取れたりします。一方、構造が複雑なため、設計の自由度が低いなどの特徴もあります。
鉄筋コンクリート造はより鉄骨造より価格は高くなりますが、高級感があり、大きな空間を作れることが可能です。しかし、建物の荷重が重いため、強力な地盤改良などが必要となる場合もあります。
上記の様に構造によってさまざまな良し悪しがありますので、自身で調べて選んでおきましょう。
また、建てる注文住宅の階数も決めていきます。平屋にするのか、2階建てにするのかなどを決めておきましょう。後の注文住宅会社との打ち合わせを円滑に進めるためです。
価格を抑えた木造であっても3階建ても建築することが可能ですが、計画地の法令上、建築不可となる場合もあるので、階数はある程度決めておくという認識で問題ありません。
3.建物の大きさ(間取り)を決める
建物の大きさは部屋数や部屋の大きさなどを決めておきましょう。例えば3LDKや4LDKの部屋数にし、部屋の大きさを何帖にするかなどです。
部屋数を検討する際は、子供部屋を考慮したり、リビングの大きさなどを決めておきましょう。もちろん大きい部屋にしがちですが、建築費にも影響が出るため、必要最低限という意識で検討することが大切です。
4.建物の設備仕様を決める
建物の設備は、キッチンの種類やお風呂の種類、トイレの種類などを検討しておきましょう。カタログなどをみて気に入った商品をチェックしておいても良いです。
商品を決める際は、ショールームで実物を見てから決めるのが良いため、この段階ではおおよその形やデザインを決める程度で良いでしょう。
5.駐車場台数を決める
車を所有している場合、駐車可能台数を検討しておきましょう。自身の車だけでなく、来客用を用意するかなどを決めます。
駐車場は敷地の大きさに関連し、駐車可能台数を大きくすることで、庭や建物の大きさに影響が出ます。
そのため建物の配置や大きさを考慮するために、事前に必要な台数を検討しておきましょう。
理想のマイホームをイメージするには注文住宅の見学会を活用しよう!
先ほどは理想のマイホームについて検討していくことを解説しました。しかし、理想のマイホームが思いつかない方もいらっしゃることでしょう。
そのため、実物をみてイメージを沸かせることが大切となります。その機会があるのが、完成見学会です。完成見学会に参加することで自身が住みたい家が分かるきっかけにもなります。
ここでは完成見学会について説明します。
完成見学会とは?
完成見学会とは工務店やハウスメーカーが建築した住宅の中身を、住宅を検討している方に向けて見せる場です。
完成して入居してしまえば、建物の中を見せることができなくなるため、施主へ引渡しする前に行うことが一般的です。
また、完成見学会で建物を見る際は無料となります。近年ではより集客するために、来場特典などを用意している会社も多いのが特徴です。
メリット
完成見学会に参加することで実物を見ることができ、理想のマイホームをよりイメージできることでしょう。実際の家を見ることで参考になる点や、不要な設備などを発見できることにつながります。「あれは良かった」「あれはいらない」など参考になる点もあるでしょう。
注文住宅会社もこれから建築できる方と出会うための場でありますが、自身にとっても良い注文住宅会社と出会える場でもあります。
デメリット
完成見学会に参加すると、住所氏名、電話番号を記載する場合が多いです。記載した場合、その住宅会社から営業の電話が来る可能性があります。
それがストレスと感じる方も多いでしょう。安易に教えてしまうとしつこい営業に合うデメリットがあります。
参加方法
参加方法は2種類あります。
1.事前に注文住宅会社に連絡して、行く日時を決める方法
事前に連絡しておくことで、注文住宅会社の担当者から建物について説明をしてくれます。
見学会に常駐している注文住宅会社の営業マンの人数は数名程度です。そのため、多くの方が来場した場合、人で不足で建物の案内が出来ないこともあるでしょう。
しかし事前に連絡しておくことで、予約という形になり、優先して案内してくれることになります。詳しく聞きたい方は、連絡してから参加した方が良いでしょう。
2.当日に連絡なしで行く方法
もちろん連絡をせずに当日完成見学会に参加しても問題はありません。多くの方はこちらのケースが多いでしょう。
何から始めるか迷ったら注文住宅を実際に見てみよう!
注文住宅を検討している方に向けて、何から始めるのが良いかを解説してきました。
融資の事前相談をクリアすることができれば、後は建築会社を決めて、打ち合わせを重ねていくだけとなります。
とはいえ、人生に1度だけになるかもしれないマイホーム建築であるので、自身に合った家を作りたいはずです。
自身に合った家づくりをするためにも、実物を見て検討することが大切です。そのため、完成見学会に足を運びたくさんの家を見てみましょう。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。