クローゼットにコンセントは必要?その使い道やあると便利な設置位置・増設や後悔しないためのポイントも紹介

クローゼットにコンセントは必要?その使い道やあると便利な設置位置・増設や後悔しないためのポイントも紹介

クローゼットにあったらうれしいコンセント。特に大きなウォークインクローゼットなどを設置した場合、掃除する際は掃除機が必須となるためコンセントが必要です。とはいえ、「掃除機だけの使用用途なのであれば付けなくても良いかな」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実際は他にも使用用途があるため、マイホームを建築する方はぜひコンセントの設置をおすすめします。本記事ではクローゼットのコンセントに着目し、使い道や設置位置などを紹介します。これからマイホームを建築する方はぜひ参考にしてください。

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クローゼットにコンセントは必要?ないと後悔する?

クローゼットにコンセントが必要かどうかは人によって意見が分かれます。しかしコンセントが無くて後悔したという意見も多いです。ここでは後悔例を紹介します。

掃除機がかけられず手間がかかった

近年の住宅のクローゼットは広く掃除するのが困難なため、コンセントを設けて掃除機をかける方が多いです。もちろんコードレスの掃除機が普及しているため、コンセントを設けない方もいらっしゃいます。しかし掃除機は一般的にクローゼットや物置にしまっておくため、コンセントで充電しておくことも可能です。

コンセント付き除湿機が置けない

特に梅雨の時期は家の中も湿気が溜まるため、クローゼットになる衣類にカビが付着しないよう、除湿機を置く方もいらっしゃいます。除湿機のコードレスの商品もありますが、吸水力はコード付きの方が性能が高い商品も多いため、クローゼット内にコンセントは必須です。しかしコンセントを設けなかったので除湿剤を置くことに。湿度が高ければ1日で除湿剤の水量がいっぱいとなり、何度も購入しなくてはいけなくなった後悔例です。

家電が見えて部屋の見栄えが低下した

特に掃除機をはじめ、大きめの充電式が求められる家電はクローゼットに隠しておきたいものです。クローゼットにコンセントを設置しておけば、来客者などに家電が見られることがなく、スッキリした空間となります。しかし室内に家電をおいたままだと見栄えの低下につながったという後悔例です。またwi-fiルーターなど配線が多い機器なども隠すことができたものの、コンセントがないばかりに部屋が散らかっているように見えたという方もいらっしゃいます。

安全上の懸念

クローゼットは通常、衣類やアクセサリーなどの保管場所として使用されます。コンセントがあることで、配線や電化製品が衣類と接触しやすくなる可能性があります。適切な保護策や注意が必要ですが、安全性への懸念が後悔の要因になる場合もあります。

衣類の収納に影響するかも

クローゼットにコンセントがあると、本来の目的である衣類の収納や整理整頓が影響を受ける可能性があります。コンセントスペースを使用して電化製品や充電器を収納することで、本来の収納スペースが制限されたり、整理が難しくなったりする場合があります。

以上のような理由により、クローゼットにコンセントを設置することに後悔の感情を抱くことがあります。重要なのは、自身のライフスタイルや使用目的に合わせて、コンセントの必要性をよく考えることです。十分な情報収集やプロの意見を聞くことで、後悔を避けるための最善の選択ができるでしょう。

クローゼットのコンセントの使い道

クローゼットにコンセントを設けなかったあまり後悔したという意見が多数挙げられますが、実際どのような使い道があるのでしょうか。ここではクローゼットのコンセントの使い道について紹介します。

各種家電の充電場所

掃除機をはじめ、各種家電の充電場所として利用することができます。シンプルな家にしたい方はできれば家電は閉まっておきたいと考えるでしょう。クローゼットにコンセントを設けることで、家電を室内に出して充電する必要がなくなるため、部屋の空間を広く取ることも可能です。さらに災害時などに備えてポータブルバッテリーなどの充電場所として利用する方も多いです。

クローゼットで作業する方には必須

近年のクローゼットは衣類などを収納する場所以外に、自宅で作業をするスペースとして活用する方もいらっしゃいます。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークする方やフリーランスで活動する方が増えたことで、大きめのクローゼットを設けて作業部屋を確保している方もいらっしゃいます。パソコンを使う作業であればコンセントは必須です。さらにスマホを充電したり、加湿器や除湿機などを設ける方も。さまざまな家電を使ううえでもコンセントは重要となります。

足元灯

クローゼットに照明をつける方も多いですが、そこまで明るさがいらないという時は、人感センサーがついた足元灯用の照明を設置する(コンセントに直接挿す)のもおすすめです。人感センサーであればスイッチを押す手間もなくなるため、より利便性の良いクローゼットにすることが可能です。

コンセントが足りないときに使用できる

室内のコンセントが足りないときにクローゼットのコンセントがあると便利です。一般的にはタコ足状態にする方も多いですが、危険性が高いです。しかしクローゼットにコンセントを追加しておくと不足した際に使用することができます。

クローゼットにあると便利なコンセントの設置位置

クローゼット内にコンセントを設置する場合、どの箇所に取り付けた方が良いのでしょうか。一般的には相談している建築会社がコンセントの位置を提案してくれます。もちろんベストな位置ではありますが、最終的に決めるのはお客様です。後で「ここにコンセントがあったらよかった」ということにならないためにも、ここではおすすめの設置位置を4つ紹介します。

入口すぐ

入口に設けるとクローゼット内だけでなく、室内側のクローゼット周辺にも利用することができます。部屋が広く掃除機が室内のコンセントで足りない場合、入口に設けることで全体的に掃除機をかけることができます。またwi-fiルーターなどをクローゼットに設置して室内でネットを使う場合、極力部屋に近い方が電波が弱くなりにくいため、入口にコンセントを設ける方もいらっしゃいます。

エアコン用に1台

クローゼット兼作業部屋として利用する際、エアコン用のコンセントも設置していたほうが良いでしょう。冬場や夏場に備えてエアコンを取り付ける方も多いです。後から取り付けるより、新築住宅の建築時の方がコンセントの設置費用が安いです。もちろんエアコンを過度に使いすぎると衣類にも影響が出る可能性もありますが、念のため設置しておくことをおすすめします。

物を置くスペースに

空いているスペースは家電などを置く場所としては最適です。充電が必要である程度大きい家具の場合、物を置く場所にコンセントが欲しいでしょう。例えば立てかけながら充電する家電等の場合、コンセントの位置はどこでも良いというわけにはいきません。延長コードなどでも対応できますが、万が一コードに足を引っかけてしまうと事故にもつながりかねません。そのためクローゼットの間取りを決める際は、物を置くスペースを決め、コンセントも設置しておきましょう。

作業スペース

パソコンを置いて作業するスペースにはコンセントは必須です。特にデスクトップパソコンであれば、2口コンセントでは足りなくなる可能性もあります。またスマホの充電器用のコンセントも必要となることも多いため、作業スペース兼クローゼットにする場合は、作業台や付近にコンセントを設けるようにしましょう。

シューズインクローゼットに設ける

シューズインクローゼットにコンセントを設ければ、外で使用する電気関係の機械を使用することができます。例えば草刈り機やアウトドア用品、カー用品などが挙げられます。既製品の物置などにはコンセントが付いていないため、充電ができないことが多いです。しかし玄関前のシューズインクローゼットであれば、問題なく充電できるため設置していたほうが良いでしょう。

クローゼットのコンセントは増設可能?

新築住宅の建築の際にコンセントを設置した方が良いですが、後から工事をして増設できるのか不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではコンセントの増設に着目して紹介します。

増設は可能?

結論から言うと増設は可能です。コンセントの場所を変えずに、口数を増やしたい場合は、内部の配線を少し変更する作業だけで完了します。また他の場所にコンセントを追加したいという場合は配線を分岐させる方法で増設可能です。また分電盤から配線をつなげてコンセントを増設することもできます。分電盤からつなげる際は、分電盤に空きがないと工事ができません。自宅の分電盤を確認し、使用していないスイッチがあるか確認してみましょう。

増設費用はどれくらい

コンセントの増設費用は工事内容によって異なります。以下の表は工事別の費用目安です。

工事内容 費用目安
コンセントの口数を増やす工事 5,000円前後
既存の配線を分岐して増設する工事 10,000円~13,000円前後
分電盤から配線をつなげる工事 15,000円~20,000円

もちろん依頼する電気工事会社によって費用が異なるため、コンセントを増設する際は事前に見積もりを取ってから依頼しましょう。

コンセントの配線方法

コンセントの配線方法は「露出型配線」と「隠ぺい型配線」の2種類があります。

● 露出型配線
露出型配線とは既存のコンセントから配線を壁に這わせて増設する工事です。名前の通り配線が露出してしまうため、カバーなどを使用して隠します。とはいえカバー材が見えないというわけではなく、最小限に目立たなくさせるためのものであるため、見栄えは低下してい増します。

● 隠ぺい型配線
隠ぺい型配線は既存の壁の中を通って配線する方法です。室内からは確認できないため、スッキリした配線工事方法です。ただし一度壁に穴を開けて配線しなければいけないため、クロスの修復費用を考慮すると、露出型配線より工事費が高くなる傾向にあります。

DIYで増設できる?

コンセントに関する工事は電気工事士の資格が必要です。資格を保有していない方は原則できません。「自宅の電気工事だから自分でやりたい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、万が一感電してしまうと大事故にもつながりかねません。必ずリフォーム会社や電気会社に依頼するようにしましょう。

クローゼットのコンセントまとめ

クローゼットにコンセントを設置しておくと家電の充電場所などに利用できます。さらに作業スペースと兼ねているクローゼットの場合、コンセントは必須となるでしょう。もちろん家が完成してからコンセントを増設することも可能ですが、コストを踏まえると新築住宅の建築時に行っていたほうがお得です。既に住宅が完成しているという方は、自身で行わず、専門業者に見積もりを取ってから検討しましょう。増設する場合は、危険なため決して自分では行わず、専門業者に依頼してください。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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