ランドリールームと部屋干しのメリット・デメリットと間取りの注意点

ランドリールームと部屋干しのメリット・デメリットと間取りの注意点

近年の住宅は、省エネや長期優良住宅など、住みやすい建物の人気が高いです。もちろん建物の性能も大事ですが、部屋の間取りなどが第一優先であり使いやすさが求められます。さらに、家事のしやすさがとても重要視されており、若い世代からランドリールームの需要が高いです。ランドリールームは洗濯するスペースとして認知されていますが、さまざまなメリットが挙げられます。とはいえ、ランドリールームについて詳しく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事ではランドリールームのメリット・デメリットを紹介し、間取りを決める際のポイントを3つ解説します。またランドリールームの成功例や失敗例なども紹介するため、これから注文住宅の建築を検討している方はぜひ参考にしてください。

サティスホームなら2500万円~3000万円でこんなお家が建ちます!

ランドリールームとは?

そもそもランドリールームを知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではランドリールームの概要について紹介します。

洗濯用のスペース

ランドリー(laundry)は日本語にすると、洗濯・ 洗濯物という意味があります。ルームが付くため、洗濯物用の空間を意味します。以前の住宅は、洗面所と洗濯機が同じ空間にありました。現在でも共有している空間が多いですが、ランドリールームは「洗濯機がある部屋」または「洗濯物を干すスペース」「洗濯物を畳む空間」として認識されています。どの用途にせよ、家事を効率よく行うために設置されます。

共働き世帯によって需要が高い

近年の過程では共働き世帯が増えているため、室内干しをする方が多いことから、ランドリールームの需要が高まっています。共働き世帯となると、洗濯物を取り込む時間に帰宅できないため、室内干しが採用されています。そのスペースとしてランドリールームが欲しいと考える方も多いです。もちろん自宅の寝室やリビングなどに干すこともできますが、生活臭が服に付着してしまいます。しかしランドリールームであれば、洗濯物専用の空間であるため、嫌な臭いなどは付きにくくなるでしょう。

外気リスクを懸念している

近年では黄砂やPM2.5 などの大気汚染が問題となっています。外に干すと、せっかく洗濯した衣類に付着する可能性が高まります。そのため、ランドリールームを設け、室内干しをしたいというニーズが高まっていることが、需要が増えている要因となっています。また、地面に落ちることもなく、外的汚染が付着しないため、再度洗濯をかける必要性がないことから、家事の効率化にも繋がっています。

ランドリールームの部屋干しのメリット・デメリット

ではランドリールームにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?ここでは7つのメリットと4つのデメリットを紹介します。

メリット①:好きなタイミングで洗濯できる

一般的に、朝に洗濯を行い、夕方に取り込む家庭が多いですが、ランドリールームで部屋干しすれば、好きなタイミングで洗濯することが可能です。先ほどもお伝えした通り、共働き世帯は洗濯する時間が不規則なため、時間に縛られない点は大きなメリットです。さらに賃貸物件と違い、戸建て住宅は夜間に洗濯しても騒音の問題にはなりにくいです。時間に余裕のない方にとって、洗濯できる時間が自由な点はランドリールームがあるからと言えます。

メリット②:衣類が花粉や黄砂の影響を受けない

黄砂やPM2.5 などはもちろん、花粉症の方にとっては、外干しした洗濯物は多少抵抗があるでしょう。春先になると、外で洗濯物を干すと衣類に花粉が付着していることがあります。洗濯したのに花粉症に悩まされる原因にもなりかねませんが、ランドリールームがあれば室内干しが可能なため、花粉の影響を受ける心配がありません。

メリット③:雨が降ってきても問題ない

急に雨が降ってきても室内干しであるため、問題なく洗濯物を干すことが可能です。外干しの問題点は、花粉や黄砂より雨です。雨は一年中いつ降るかわかりません。さらに雨に濡れた洗濯物は、再度洗うことになるため、二度手間です。しかし部屋干しができるランドリールームに干せば、雨に濡れることもなくなるため、安心して洗濯することができます。

メリット④:家事効率が上がる

ランドリールームは外的要因から衣類を守るだけでなく、家事効率の向上にもつながります。一般的な家庭では、洗濯機から洗濯物を取り出し、外に持って干す手間があります。しかしランドリールームがあれば、洗濯機から即座に干すことができるため、簡単に家事を行うことができます。さらに女性であれば、重い洗濯物を運ぶのが困難です。腰痛などの原因にもなりかねません。しかし洗濯機から近い場所で干せるランドリールームがあれば、上記の問題は解決することができるでしょう。

メリット⑤:プライバシーを守れる

特に女性の方であれば、洗濯物を外に干すことに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。室内物干しであれば、外から洗濯物を見られることはありません。さらに衣類が盗まれるという可能性も低くなります。下着など干しにくいものも、ランドリールームがあれば気にせず干すことが可能です。

メリット⑥:洗濯物が飛んでいかない

強風などによって洗濯物が飛んだという経験がある方もいらっしゃるでしょう。外干しは気が付かないうちに、衣類が紛失することも多いですが、室内干しであれば風の影響を受けないため、飛んでいくことはなくなるメリットがあります。

メリット⑦:バルコニーが不要

以前の住宅にはバルコニーが設けられていましたが、室内干しができるランドリールームがあればバルコニーが不要となります。バルコニーは洗濯物を干す場所として利用されていましたが、近年では2階に登る手間から使用用途が薄れてきました。さらにバルコニーがなければ、建築費も安くなるメリットが挙げられます。ただし、建物に凹凸が欲しいという方は、使わなくてもバルコニーを設ける方もいらっしゃいます。お客様に合わせて設置しても問題ありません。

デメリット①:他の部屋が小さくなる可能性がある

ランドリールームを設けるということは、他の部屋が小さくなる可能性も高いです。洗面所の横に設置するため、建物全体の面積が増えることになります。しかし増えてしまうと、建築費にも影響がでることから、他の部屋を小さくする方も多いです。もちろんケースバイケースであるため一概には言えませんが、予算を変えずにランドリールームを設けたい方は、他の間取りでの妥協点が生まれる可能性も高いデメリットがあります。

デメリット②:設備投資が必要

ランドリールームで洗濯物を干す場合、乾燥機や除湿器が必要となります。建築時に備え付けるものから、既製品を購入する方法とさまざまあります。どちらにせよ設備投資費用が必要となります。備え付けの場合、数十万円程度の費用が発生しますが、家電量販店などの商品であれば、数万円程度で揃えることが可能です。空間をスッキリさせたい方は、建築時に備え付け、コストを優先したい方は、既製品を購入しましょう。ただし建築会社によっては数万円程度で備え付けができる場合もあります。事前に費用を確認しておきましょう。

デメリット③:電気代が高くなる

乾燥機や除湿器を使うため、月々の電気料金が高くなる可能性があります。電子レンジやドライヤーなどを使ってもブレーカーが落ちないようにするため、アンペア数を高くしておく方も多いです。一般的な家庭では40Aや50Aが多いですが、ランドリールームを設けることで60Aに設定する方もいらっしゃいます。しかしアンペア数を挙げると、電気代の基本料金が上がるため、月々の電気料金にも影響がでます。

デメリット④:洗濯物が乾きにくいことも

外と比べると、ランドリールームで洗濯物を干した場合は乾くにくくなります。太陽の光を直接浴びるのと、窓を経由して浴びるのでは、衣類の乾燥の速さは異なるでしょう。もちろん乾燥機を使えば早く乾きますが、月々の電気料金を考慮すると、自然光で干したいと考える方が多いです。そのため、ある程度衣類が乾くまでには時間がかかると認識しておく必要があります。

ランドリールームの間取りの決め方 3つのポイント

ランドリールームの間取りは、洗面所の隣に設けることが一般的です。しかしどのような間取りに悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは間取りを決める3つのポイントについて紹介します。

機能性・デザインで決める

ランドリールームの間取りを機能性・デザイン性から決める方法です。一般的には洗濯物を干すだけのスペースとして利用する方が多いですが、アイロンをかける台や畳むスペースとして利用する方もいらっしゃいます。また畳んだ洗濯物を運びやすいように、2つの出入り口を設け、回遊性を高めたランドリールームもあります。機能に合わせた間取りを検討してもよいでしょう。またおしゃれなデザインにすることで、家事をするのが楽しくなる方も多いです。一般的には清潔感のある白で統一する方が多いですが、好きなデザインにしてもよいでしょう。

費用で決める

ランドリールームを費用面から決めても良いです。空間を大きくすると、建築費にも影響がでます。さらに先ほども紹介した通り、設備費用も必要となるため、決して安い価格で設置できるわけではありません。建築会社の方と相談し、工事費用から逆算して大きさを決めても良いでしょう。

施工例を見て決める

実際にランドリールームを取り入れた住宅の施工例を見て間取りを決める方法です。2つの間取りの決め方を紹介しましたが、施工例を見る方法が最もおすすめです。実際に使いやすさや、大きさなどをイメージするためにも実物を見ることが大切です。施工例は展示場などで確認することができますが、相談している建築会社の担当者にお願いすれば、モデルルームを見せてくれます。また、気に入った間取りがあった場合、写真や画像を保存しておきましょう。後で建築会社の方へ「このようなランドリールームにしたい」というイメージを共有するためです。

ランドリールームの間取りの成功例

ここではランドリールームの間取りの成功例を紹介します。間取りで悩んでいる方は、どのような成功例があるのか事前に知ってから検討しましょう。

ランドリールームの成功例①:ウォークインクローゼットを隣接させた

ランドリールームの横にウォークインクローゼットを設けることで、畳んだ洗濯物を収納するのが楽になります。畳んだ洗濯物を2階の寝室にあるウォークインクローゼットに持っていく手間がなくなった成功例です。一般的には寝室の隣に収納を設け、衣類をしまっておきます。着替えをする場所にもよりますが、家事動線を考慮すると、ランドリールームの近くにウォークインクローゼットがあった方が良いでしょう。もちろん寝室の隣にあった方が良いというメリットもあります。

ランドリールームの成功例②:広めのランドリールームを設置した

ランドリールームと洗面所を一体にし、広めの空間にしたことで、開放的に家事ができるようになった成功例です。建物の間取り上、ランドリールームが大きく取れなかったため、洗面所と一体化した間取りの成功例です。ランドリールームに扉をつけて一つの空間にすることができますが、狭いと圧迫感を感じてしまいます。しかし扉をつけないことで、広いスペースにすることができました。ランドリールームは孤立した空間でなければいけないわけではありません。使いやすさを考慮した成功例です。

ランドリールームの成功例③:ランドリールームからキッチンを経由できる間取り

ランドリールームとキッチンを繋げることで、家事がしやすい間取りとなります。料理をしながら洗濯をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。家事動線を考慮した間取りにしておくことで、ストレスなく家事をすることができます。ただし、キッチンで料理した際の臭いがランドリールームまで届いてしまう可能性もあるため、扉の設置は必須となります。

よくあるランドリールームの間取りの失敗例

ランドリールームの成功例を紹介しましたが、失敗例も紹介します。失敗例を理解しておくことで、事前に間取りに反映できるため、より良いランドリールームを作ることができます。ここでは3つの事例を紹介します。

ランドリールームの失敗例①:日当たりが悪く衣類が乾かない

洗濯物を干す場所としてランドリールームを設置したものの、日当たり悪く、衣類が乾かなかったという失敗例です。もちろん乾燥機で乾かす方は問題ありませんが、電気料金を考慮すると、太陽の光で乾かしたいと思う方も多いでしょう。ランドリールームを設置する際は、日当たりが確保できる場所にしましょう。

ランドリールームの失敗例②:設置したけど使わない

ランドリールームを設置したものの使わなくなったという失敗例です。使わなくなる理由の多くは「使い勝手が悪い」という意見です。使い勝手が悪い理由には以下のような項目が挙げられます。

● 動線が悪く使いにくい
● リビングなどの方が日当たりが良いため、ランドリールームで乾かさない
● 空間が狭いため使いにくい上記の他にもさまざまな要因があります。

とはいえ間取りを事前に検討し、使いやすいランドリールームに設計しておけば使わないということはなくなります。事前に建築会社の方と何度も打ち合わせしておきましょう。

ランドリールームの失敗例③:収納不足

ランドリールームを設置したものの、洗剤などを置く収納を設けるのを忘れたという失敗例です。近年の洗面台には収納が備えついていますが、家族の人数が多いと、収納が足りないという意見が多いです。そのため、ランドリールームを設置する際は収納スペースを設けるようにしましょう。とはいえ収納スペースを確保できるほど広くできない方もいらっしゃるため、収納棚などで対応することをおすすめします。またアイロンをかける棚を設置すれば、棚の下を収納にすることも可能です。どれも造作工事となるため、注文住宅の工事と同じタイミングに施工しましょう。後から造作工事するとなると工事費用も割高となってしまうため注意してください

ランドリールームの間取りが決まらない場合のコツ

ランドリールームの成功例・失敗例を紹介しましたが、それでも間取りが決められない方もいらっしゃるでしょうか。ここでは間取りが決まらない時のコツを紹介します。

気に入ったデザインを見つける

インターネットで「ランドリールーム 間取り」と検索すると、さまざまなデザインを見つけることができます。間取りが決まらない方は、デザインを先に決めると良いです。おしゃれなものからシンプルなものまで、気に入ったデザインを見つけ、ベースとして考えるようにしましょう。また、デザインが決まった際は、必ず画像を保存しておき、建築会社の方と打合せする際に提示するようにしてください。

建築会社と相談する

デザインが決まった後は、建築会社の方と相談し、間取りの打ち合わせを行っていきましょう。ベースとなる間取りは、建築会社の方から提案してくれます。もちろんプロの設計であるため、ベストな間取りを提案してくれますが、自分が使いやすいかチェックしておくことも大切です。家事をしやすいランドリールームであるか、収納スペースは十分であるかを確認しておきます。またデザインを図面の設計前に建築会社へ見せておくと、取り入れてくれます。

動線のチェックを行う

最後にランドリールームから各部屋への動線のチェックを行います。ランドリールームから寝室、ウォークインクローゼット、キッチンなどに行きやすい動線になっているか確認しておきましょう。動線が悪いと、家事がしにくくなるだけでなく、ランドリールームの使用頻度が少なくなり、将来的に使わなくなったと後悔することにもつながりかねません。しかし動線が良ければ、使う頻度も増え、家事がしやすい住宅にもなります。ランドリールームは、家の生活において重要な空間です。建築会社と契約する前に何度もチェックしておきましょう。

ランドリールームの間取りの注意点

これまでランドリールームの間取りについて紹介しましたが、最後に間取りの注意点を紹介します。

広さが不十分にならないように設計する

動線だけでなく、ランドリールームの広さも意識して間取りを設計しましょう。特に洗濯物を干すスペースとして利用する予定の方は、ある程度広さが求められます。「1回にどれくらいの量を干したいか」「洗濯物を干した状態でも無理なく通れるか」などをイメージしてみましょう。とはいえ、先ほどのデメリットでもお伝えした通り、ランドリールームを広くしすぎると、他の部屋が小さくなる可能性もあります。家全体のバランスを考慮しつつ、ランドリールームの間取りを検討していきましょう。

乾燥が不十分にならないようにする

洗濯物を干したものの、乾燥機の場所や換気の場所が不十分となり、衣類が乾かないということにならないように注意してください。ランドリールームには窓を設置することが一般的ですが、干す場所に日あたりが当たらないと、衣類も乾きません。また乾燥機を付けたものの、衣類まで風が届かないと意味がないため、設備やサッシの場所は慎重に決めましょう。

収納が足らなかった

ランドリールームの間取りの失敗として多いのが、「収納不足」です。間取りや設備、デザインばかりに意識が行き、収納を考えていなかったという方も多いです。タオルなどを収納する場所、アイロンやハンガーなどをしまう場所は用意しておきましょう。

ランドリールームでの室内干し まとめ

今回はランドリールームのメリット・デメリット、間取りを決める際のポイントを3つ解説しました。ランドリールームは家事の効率化UPや外気汚染から衣類を守ることができます。一方で他の部屋が小さくなる可能性や、建築コスト、ランニングコストにも影響がでる可能性もあるでしょう。そのため予算を優先するか、デザイン機能性を優先するかによってランドリールームの間取りは変わってきます。しかし間取りが決められないという方もいらっしゃいます。その場合はインターネットなどで気に入ったデザインを決め、建築会社の方と相談しながら決めてください。また実際の施工例を見るのも一つの方法です。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
MENU

電話で相談

受付時間9:00~18:00 水曜定休

本店    059-351-1376

中勢営業所 059-254-5547

資料請求
お問い合わせ
資料請求・お問い合わせはこちら

CONTACT

お問い合わせ

お見積り・資料請求などお気軽にお問い合わせください。売り込み営業は一切いたしません!

お気軽にお問い合わせください。
売り込み営業は一切いたしません!

お電話でのお問い合わせはこちら
TEL:0120-351-376 ※水曜以外の9~18時

株式会社 サティスホーム

三重県四日市市石塚町8-24

TEL:059-351-1376

FAX:059-351-4317

中勢営業所

三重県津市久居射場町46番地萩野ビル2階

TEL:059-254-5547

FAX:059-254-5548

Copyright c 2020 信頼の三重県注文住宅工務店株式会社サティスホーム / designed by rabona