自身の年齢が50代60代となると、年齢的にマイホームを取得しても問題ないのか気になる方も多いです。住宅を取得する方は20代から30代の方というイメージが強いのではないでしょうか。近年ではローコストの住宅も増え、若い方の住宅取得率が増加しています。さらに年齢を重ねるとローン面で不利な状況が発生することから、家を建ててはいけない年齢を気にされる方もいらっしゃいます。本記事では住宅の建築を検討している方に向けて、家を建ててはいけない年齢や時期について紹介します。これから住宅取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
家を建ててはいけない年齢や時期はいつ?
家を建ててはいけない年齢はあるのでしょうか。ここでは「四柱推命」や「六星占術」など占いの観点も含めて紹介していきます。
※「四柱推命」や「六星占術」は古くから伝わる占いの一種で、人々の生活に密着した考え方です。ただし、これらの占いを完全に信じることは科学的根拠に基づいた現代の建築技術とは相容れない場合があります。建築においては、適切な設計と施工によって、快適で安全な住環境を実現することが求められます。六曜や四柱推命などの占いが住宅建築にどう影響するかは科学的に証明されておらず、建築家や設計士、施工業者などの専門家が最新の知識と技術を駆使して設計・施工することが重要です。したがって、占いにこだわらず、現在の建築技術に基づいた適切な設計と施工に注力することが求められます。
年齢は関係ないがローン期間に影響が出る
家を建てる年齢は何歳でも構いません。20代30代で家を取得する方もいらっしゃれば、60代70代でマイホームを取得する方もいらっしゃいます。住宅を建築・取得するのに年齢は関係ありません。
しかし住宅ローンを利用する方は、借入できる期間に影響がでます。一般的に住宅ローンは35年で組む方が多いです。20代30代の方は年齢も若いため、金融機関は35年後であっても借入主が生存していると想定できます。一方60代70代となると、35年後に生存している確率は非常に低いでしょう。そのため多くの金融機関は80歳を完済年齢として想定しており、「80歳-現在の年齢」が借入できる期間となります。借入期間が短くなると、毎月の返済額が圧迫されるため、十分返済できる収入があるのかが重要となります。とはいえ、ローンを組めないわけではないため、家を建てていけない年齢はありません。また各金融機関によって完済年齢は異なるため、事前に確認すると良いでしょう。
家を建ててはいけない時期①:天中殺の時期
ここからは家を建ててはいけないと言われている時期について紹介します。まず始めは「天中殺」です。天中殺とは、天が味方してくれない時期であり、以下の項目のような出来事が起きると言われています。
● 物事がうまくいかない
● 精神的に不安になる
● トラブルが多発する
12年周期で起きる天中殺は人によって時期は異なります。以下のサイトで調べてみましょう。
マイホームの建築を検討している方で、天中殺に該当した場合、1年間は家の間取りなどの勉強時間に費やしても良いでしょう。
家を建ててはいけない時期②:沖の時期
続いて紹介するのは「沖(ちゅう)」です。沖は、「反対」「破壊」「孤立」など、四柱推命の中でトラブルに巻き込まれたり、別れが訪れる時期とされています。すなわち家を建築・購入しても、手放すことになったり、災害や事故の影響につながる可能性が高いと考えられているのです。沖も天中殺と同様に、個人によって異なります。そのため以下のサイトで調べておきましょう。
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家を建ててはいけない時期③:大殺界の時期
「大殺界」は誰しもが聞いたことがあるのではないでしょうか。六星占術の大殺界は、四柱推命でいうと、天中殺にあたります。大殺界は12の運命があるうちの、「陰影」「停止」「減退」の3年間を指します。住宅の取得だけでなく、新たなことを行わず、じっとしていることが好ましいと言われています。大殺界は以下のサイトで自身の生年月日を入力することで調べることが可能です。
六星占術2023年(自動計算で大殺界を調べる)
家を建ててはいけない時期④:厄年
厄年は、厄が来るということで、住宅の取得を控えた方が良いとされています。とはいえ、厄年は「古いものを捨て、新しいものが訪れる時期」と考えられることも多いです。実は厄年には明確な定義が定められていません。そのため個人によって厄年を避けるべきか決めても良いです。2023年の厄年は以下の通りです。ぜひ自身が該当しているかチェックしておきましょう。
男性 | ||
前厄 | 本厄 | 後厄 |
数え24歳 2000年(平成12年) 辰年(たつどし) |
数え25歳 1999年(平成11年) 卯年(うどし) |
数え26歳 1998年(平成10年) 寅年(とらどし) |
数え41歳 1983年(昭和58年) 亥年(いどし) |
数え42歳 1982年(昭和57年) 戌年(いぬどし) |
数え43歳 1981年(昭和56年) 酉年(とりどし) |
数え60歳 1964年(昭和39年) 辰年(たつどし) |
数え61歳 1963年(昭和38年) 卯年(うどし) |
数え62歳 1962年(昭和37年) 寅年(とらどし) |
女性 | ||
前厄 | 本厄 | 後厄 |
数え18歳 2006年(平成18年) 戌年(いぬどし) |
数え19歳 2005年(平成17年) 酉年(とりどし) |
数え20歳 2004年(平成16年) 申年(さるどし) |
数え32歳 1992年(平成4年) 申年(さるどし) |
数え33歳 1991年(平成3年) 未年(ひつじどし) |
数え34歳 1990年(平成2年) 午年(うまどし) |
数え36歳 1988年(昭和63年) 辰年(たつどし) |
数え37歳 1987年(昭和62年) 卯年(うどし) |
数え38歳 1986年(昭和61年) 寅年(とらどし) |
数え60歳 1964年(昭和39年) 辰年(たつどし) |
数え61歳 1963年(昭和38年) 卯年(うどし) |
数え62歳 1962年(昭和37年) 寅年(とらどし) |
家を建ててはいけない時期④:土用の日に着工しない
時期的なものではありませんが、土用の日に家の着工は控えるようにしましょう。「土用の期間は神様が土を守っている」と言われています。土用の日に工事を着手してしまうと、神様がお怒りになるとされていることから、工事日は六曜から見て、平日の大安などがおすすめです。ただし、土用の日に関する迷信や風習は地域や宗教によって異なるため、その地域の風習や慣習に従って対処することが大切です。
【家を建ててはいけない年齢】家を建てても良い年齢や時期はいつ?
出産や結婚を期に、マイホームを取得する方が多いですが、先ほどもお伝えした通り、家の建築には年齢は関係ありません。とはいえ、六星占術や四柱推命の観点から建ててはいけない時期もあることがお分かりになったでしょう。一方で建てるのにベストな時期も存在します。ここでは3つ紹介します。
家を建てるのにベストな時期①:天赦日
天赦日とは1年に数回だけ「天がすべての罪を許す」というお日柄です。日本古来から言い伝えられ、最も縁起の良い日とされています。入籍や結婚式などに向いていると言われていますが、家を建てる前の地鎮祭などを行う日に向いています。地鎮祭とは土の神様に無事に住宅完成を祈願し、工事に携わった人達の安全や健康を祈願する式典です。地鎮祭を執り行うのかはお客様の任意ですが、長く住む住宅であるため、お日柄の良い天赦日に行うことをおすすめします。なお、2023年の天赦日は以下の通りです。
● 2023年1月6日(金)
● 2023年3月21日(火・祝)
● 2023年6月5日(月)
● 2023年8月4日(金)
● 2023年8月18日(金)
● 2023年10月17日(火)
見てお分かりになる通り、天赦日はほとんどありません。そのため必ず天赦日の日に地鎮祭ができるなら運が良いと感じる程度です。ぜひ住宅を建築する方が決まっており、天赦日が近い工事着手予定であれば、日程調整してみてください。
家を建てるのにベストな時期②:一粒万倍日
天赦日と同様に吉日といわれているのが、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)です。新しい物事を始めるのに縁起が良い日を指します。2023年の一粒万倍日は以下の日程となります。
● 立春〜啓蟄前日(2/3〜3/4頃)の間の丑と午の日
● 啓蟄〜清明前日(3/5〜4/3頃)の間の寅と酉の日
● 清明〜立夏前日(4/4〜5/4頃)の間の子と卯の日
● 立夏〜芒種前日(5/5〜6/4頃)の間の卯と辰の日
● 芒種〜小暑前日(6/5〜7/6頃)の間の巳と午の日
● 小暑〜立秋前日(7/7〜8/6頃)の間の午と酉の日
● 立秋〜白露前日(8/7〜9/6頃)の間の子と未の日
● 白露〜寒露前日(9/7〜10/7頃)の間の卯と申の日
● 寒露〜立冬前日(10/8〜11/6頃)の間の午と酉の日
● 立冬〜大雪前日(11/7〜12/6頃)の間の酉と戌の日
● 大雪〜小寒前日(12/7〜1/4頃)の間の子と亥の日
● 小寒〜立春前日(1/5〜2/3頃)の間の子と卯の日
家を建てるのにベストな時期③:大安
上記の2つと比較すると、縁起の良さは低くなりますが、それでも大安の日に「契約」「地鎮祭」を行うことが望ましいとされています。六曜では日にちの吉凶を占う指標として、以下の6つに分かれています。
● 先勝・・・午前中が吉、午後が凶と言われます。午前中の契約や地鎮祭であれば良いとされています。
● 友引・・・朝は吉・昼は凶・夕方は吉です。友を引き込むことから結婚式などに向いています。
● 先負・・・午前中が凶で午後が小吉です。吉より低いため、建築関係は控えるようにしましょう。
● 仏滅・・・「物が終わる(滅する)日」です。この日は仏事や別れたい人との別れには良い日です。住宅には向いておりません。
● 大安・・・やってはいけないことが何もない日を指します。終日良好な日であるため、住宅の契約や地鎮祭などに向いています。
● 赤口・・・古来より魔物がいると考えられてきた「丑寅の刻(=午前2時~4時)」の時間帯の六曜で、日を占うものとなった今も不吉な日とされています。
上記を見てわかる通り、先勝や大安が良好とされています。友引でも問題ありませんが、出来れば大安を選ぶことをおすすめします。大安も1週間に1度はあるため、ぜひ六曜が記載されているカレンダーをご確認してください。
【家を建ててはいけない年齢】家を買う/建てる平均年齢はいつ?
実際家を購入している方の平均年齢は何歳なのでしょうか。フラット35利用者調査2021年度を見ると、平均年齢は以下の表の通りです。
住宅種別 | 平均年齢 |
注文住宅 | 45.1歳 |
土地付き注文住宅 | 38.5歳 |
建売住宅 | 40.5歳 |
マンション | 44.0歳 |
見てわかる通り、40歳前後で住宅を取得している方が多いです。住宅ローンを35年組む方が多く、さらに完済年齢から逆算すると、45歳が一つの区切りになりそうです。
【家を建ててはいけない年齢】家を買う/ 家を建てるのにベストなタイミングは?
家を建築するベストなタイミングはいつなのでしょうか。各家庭によって異なりますので、一例を紹介します。
家族が増えたタイミング
結婚や出産によって家族が増えるタイミングも検討しても良いでしょう。家族が増えるということは、より広い空間へ居住する必要がでてきます。さらに2人目の子供、3人目の子供が生まれると、賃貸では狭いと感じる方も多いです。家族が増えるタイミングはマイホームの検討をしても良いでしょう。
生活に余裕が出てきたタイミング
子どもも大きくなり、ある程度生活に余裕が出来てきたタイミングもひとつのポイントです。お子様が赤ちゃんのときは育児で忙しいですが、幼稚園や小学校に通う程度になると、ある程度面倒を見る時間が比較的減るため、住宅について検討できるかもしれません。住宅を建築する際、建築会社と何度も打ち合わせをしなければいけません。赤ちゃんがいると、夫婦どちらかだけで打合せすることになったりするため、家族内の意見がまとまった住宅が完成できない場合もあります。もちろん各家庭によって異なるため一概には言えませんが、一つのタイミングとして検討しても良いでしょう。
ある程度の年収が得られるタイミング
住宅ローンでは、申込者の年収も一つの審査ポイントです。年収が高ければ借入限度額が増える傾向にあるため、ある程度の所得を得られる状態となった際が、住宅を建築するタイミングともいえます。フラット35利用者調査2021年度を見ると、平均年収は以下の表の通りです。
住宅種別 | 平均年収 |
注文住宅 | 602万円 |
土地付き注文住宅 | 639万円 |
建売住宅 | 563万円 |
マンション | 788万円 |
おおよそ600万円前後の年収の方が、住宅ローンを借入して建築している方が多いです。もちろん年収が低いからローンの審査が絶対通らないというわけではありません。とはいえ、一つの指標として、「平均年収に到達したからマイホームを検討してみよう」と考えてみても良いでしょう。
金利が低いタイミング
住宅ローンの金利が安い今(2023年3月)は家を建てるベストなタイミングです。現在の住宅ローンの金利は1%前後。しかしバブル期は6%や8%でした。金利が高ければ毎月の返済額が高額となるため、低金利である今は一つのタイミングともいえるでしょう。ただし、2023年になってから金利は上昇傾向にあります。アメリカや欧州などと比べて、日本の金利は非常に安いです。金利差が生じると、為替などにも影響がでてしまうため、一般的には世界各国で金利を均等するのが通常です。アメリカでは住宅ローンの金利が3%、欧州では4%前後となっています。今後日本の金利は上昇する可能性も高いため、早い段階で住宅ローンを使用するのも一つのタイミングです。
【家を建ててはいけない年齢】まとめ
今回は家を建ててはいけない年齢について紹介しました。家を建築・購入する際、年齢は関係ありません。着工する日や契約する日は、天赦日や一粒万倍日を参考にしてもよいでしょう。お日にちが近くない場合は、大安でも問題ありません。また住宅ローンを利用する方は、45歳が一つのタイミングとなります。完済年齢から逆算してもよいですし、ある程度の年収が得られるようになったタイミングでもよいでしょう。とはいえ、昨今の住宅ローンの金利は少しずつ上昇しつつあります。毎月の返済額を抑えたい方は、建築会社に相談し、銀行へ状況確認を行っても良いです。現在の金利だけでなく、借入限度額を調べることもできます。
サティスホーム本社営業部長:小林大将
2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。